ジュズダマ
子供の頃、たまに落ちているのを見つけると嬉しくて、宝箱にしまっていたのがジュズダマでした。木の実、草の実らしからぬ、白くてツルツルした…実?種?
大人になってから、休耕田に生えているのを見つけて大喜びで持ち帰り、今も玄関先で生き延びています。
息子が小学生の時、親参観授業でクリスマスリースを作ることになりました。好きな飾りを自分たちで準備することになり、息子はジュズダマを文字通り、数珠繋ぎにしたものを準備して、リースに巻き付けました。
出来上がった子供達の作品一つ一つ寸評していた先生が、息子のリースに目をとめ、
「これ、ジュズダマだよね。いやぁ、懐かしいなあ。
みんな、これはジュズダマというんだよ。
先生が子供の頃も、こうしてつないで遊んだんだよ。
ありがとう。懐かしいもの見せてもらったよ。」
と皆に紹介してくれました。
息子は後から、褒めてくれたみたいで嬉しかった、と言っていました。
さて、そんな親子の思い出の植物ジュズダマが、今年も葉の付け根から姿を見せています。
元気に上を向く!ハトムギの原種
ハトムギの原種。ハトムギとジュズダマはよく似ていますが、ハトムギ一年草で花序が垂れ下がるのに対し、ジュズダマは多年草で、花序は上を向くことが多いです。
雄花と雌花
実の上から、羽飾りのように飛び出すフサフサの正体は、雄花の花穂。
雌花は苞鞘(ホウショウ)と呼ばれる実のような部分に包まれ、2本の柱頭(めしべの先)が飛び出しています。
苞鞘は、芽や蕾を包む小さな葉である苞葉が変化したものです。
葉から随分姿を変えたものですね!
ジュズダマ
ジュズダマと呼ばれる実のようなものは、苞鞘、つまり葉が変化したものです。苞鞘は、雌花を包んだまま次第に固くなり、光沢が出てきます。これが、クリスマスリースの時に数珠繋ぎにしたジュズダマというわけです。
そして、成熟したジュズダマの中には種が入っています。
ジュズダマは、今まで種か実だと思い込んでいました!
なんと、です。