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オリエンタルリリー
桜、オオツルボ、半夏生、アガパンサス、アジサイ、ハマユウ。
春から様々な花を楽しませてもらっている近所の遊歩道。
朝の涼しい時間に、手入れをしたり、植え替えたり、剪定をしたり。
ボランティアでいろんな方が作業されています。
今は、いろんな百合が咲いています。
栽培品種は、さまざまな時期に出回りますが、本来の開花時期は、初夏から夏にかけてです。
風が吹くと大きな花が揺れるところから「揺すり」。それが変化して「ユリ」と呼ばれるようになりました。
原種15種が日本に自生しています。美しい花が多いことで知られ、欧米での品種改良の始祖となりました。これら日本固有の野生種を交配して作ったオリエンタルリリーは、大きな花と甘い香りが特徴です。
今回は、近所に咲いているオリエンタルリリーご紹介します。
タランゴ
赤に近いピンクの花色。タランゴの名は、オーストラリア・ワインの原料となるブドウ、タランゴ品種に由来します。
センターラインが濃いピンクで、赤い斑点があります。
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ミレッシモ
イギリスのハーツ種苗場(Harts Nursery)が2013/2014年に作出した品種です。受賞歴もあるそうです。
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クイーンフィッシュ
花の中心が白く、外側にかけてピンク色になります。
白い縁がフリル状に波打ちます。
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キャンディクラブ
白地にマゼンダが中心から外へと広がる、二色の華やかなユリです。
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カサブランカ
オリエンタルリリーの代表格。
真っ白で大きな花を咲かせます。花もちが良く、上品で豪華な花に人気があります。うつむきかげんに花を咲かせ、花びらは、咲き進むにつれて外側にそりかえります。花の内側には小さなつぶつぶがあり、オレンジ色の大きな葯がついています。
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ソバカス・カサブランカ
この花は、近くに名札が立っていました。
ソバカスのあるカサブランカだそうですが、ソバカスはあまり目立ちませんね。
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ユリは、花びらが6枚あるように見えますが、外側の3枚はがく、内側の3枚が本来の花びらです。
オリエンタルリリーではありませんが、がくと花びらの区別がしやすいユリが咲いていましたので、最後にご紹介します。
ヘメロカリス・フランスハルス
二色咲きの品種。
ヘメロカリスは、ワスレグサ属の一種。ノカンゾウ、ヤブカンゾウ、ニッコウキスゲの仲間です。
一日花のため、切り花としては流通していません。
黄色い部分ががく、濃いオレンジが花びらです。
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※カサブランカとソバカス・カサブランカは名札がついていましたが、それ以外は画像検索で調べた品種名を記載しています。
誤りを見つけたら、ご教示いただけますと幸いです。
おまけの話
朝6時過ぎに、この遊歩道を使って通勤しますが、この時間帯は意外なほど人の姿が多いです。
植物の手入れや剪定をしながら、通りかかる人とのおしゃべりを楽しむ方。
背中を向けて黙々と草をむしる方。
犬の散歩やウォーキングをされる方。
たまに、ご自由にどうぞ、とユズがたくさん入った段ボールの箱が置かれていたりもします。
このユリたちも手入れが行き届いていて、お世話する人たちと、それを楽しむたくさんの人たちがあってこその、遊歩道の景色だなぁ、と感じます。