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我が家の黄色い花 2

前回の記事の続きです。

我が家の黄色い花、というタイトルをつけている割には、気になっているのは我が家の花よりも、ブラック・アイ・スーザン。
記事冒頭の写真は、写真ACからお借りしたブラック・アイ・スーザンです。うーん、我が家のとは違うなぁ。

ブラック・アイ・スーザンは、7月から8月にかけて、黄色やオレンジ色の頭状花(小さな花が集まって全体を形成する花)を咲かせます。中央の花芯は光沢のある褐色で高く盛り上がります。

ルドベキアの品種の一つ。
学名はルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta )。
Black eyed Susanは英語の名前。
北米原産で、メリーランド州の州花。
アラゲハンゴンソウ(荒毛反魂草、粗毛反魂草)や、マツカサギク(松笠菊)とも呼ばれます。

それにしても、英語名も日本語名も、随分印象的な名前です。

和名について
まず和名アラゲハンゴンソウから。

名前の由来
茎に荒い毛を持つハンゴンソウという意味。ハンゴウソウは日本の自生種で死人の魂を呼び戻すと意味があり、この植物の薬効や、魂を手招きする掌にみたてられる葉の形から連想されたものである。別名キヌガサギク。漢字名:粗毛反魂草。

アラゲハンゴンソウ

植物の名前なので、納得するしないではないと思いつつ、可愛らしい花の姿とイメージがちょっと違うな、と思いつつ、次に進みます。

学名について
コロンブスがアメリカ大陸を発見直後にヨーロッパにもたらされたこの植物は、博物学者リンネによってRudbeckia hirtaと命名されました。ルドベキアはリンネの師オロフ・ルドベックから、ヒルタは、毛深いという意味の、英語ではhairyに対応する言葉からとられた名前です。

北米先住民は、蛇に噛まれた時や子供の風邪の治療にこの植物を用いたそうで、和名の由来にもなっている薬効は認められるようです。

They were introduced into Europe soon after Columbus’s visits and were named by Linnaeus in 1753. Linnaeus gave them the Latin name Rudbeckia Hirta after his mentor Olaf Rudbeck and hirta meaning rough, hairy. The plant was known and used by many Native American tribes. The Native Americans used the plant to wash sores and swellings, as a poultice for snake bites and for treating worms and colds in children.

Black Eyed Susan - Harvesting History

英語名について
英語名のBlack eyed Susanに関しては、18世紀に書かれた英詩に由来すると広く信じられています。

The flower’s more common name, “Black-Eyed Susan,” has a fascinating backstory. Many believe the Black-Eyed Susan is derived from an 18th-century poem by the same title written by John Gay. The poem is about a woman (black-eyed because she’s been crying) searching for her lover William. William is a sailor, so Susan comes to his ship and asks for him.

The poem related to the flower because Black-Eyed Susan bloomed simultaneously with another flower known as Sweet William, symbolically representing the lovers finally reuniting.

Black-Eyed Susan Flowers - Exploring Their Rich Meaning and Symbolism

Black-Eyed Susanは、戦場に向かって船出しようとしている恋人との別れのシーンを描いた詩です。恋人は、詩の中でSweet Williamと書かれており、ビジョナデシコを示す言葉です。ブラック・アイ・スーザンとスイート・ウィリアムは同じ時期に咲くことが背景にあるのだそうです。

この詩が掲載されていたサイトを見つけました。

強い生命力と薬効、かわいらしい姿と名前、恋物語を持つブラック・アイ・スーザン。原産地の北米で、ながらく人々に愛されてきたのでしょう。そう思うと、一層この花が愛らしく見えてきます。

では我が家の花は?

続きます。

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