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アロエの花

上のつぶやきを拝見していたら、アロエの花の形が気になりだしました。

花の形には、花の戦略があるそうです。
以下は、小さなハナバチが訪れるホトケノザの戦略です。

横からホトケノザの花を見ると、花の形が細長く、花の中が奥深くなっている。じつはこの狭い中の潜り込んで行って、後ずさりして出てくるというのが、普通の昆虫は得意ではない。これに対して、ハチは花の奥へ潜っていくことを得意としているのである。

出典:稲垣栄洋『雑草はなぜそこに生えているのか』筑摩書房

細長いアロエの花も虫媒花かなと思い、調べてみたら、なんと鳥媒花でした。
アロエに鳥がとまる?
見たことない‥。

でも無料写真サイトで探してみたら、結構ありました。
冒頭の写真もそこから見つけてきたものです。

鳥媒花の特徴

  • 糖分が薄く、香りがほとんどしない蜜を大量生産する。鳥媒花にやってくる鳥たちには小型のものが多いそうです。それでも虫よりは大きく、大量の蜜を吸うため、鳥を相手にする花たちは、質より量作戦で、糖分が薄い蜜を大量生産します。また鳥の嗅覚は発達していないことが多いため、蜜には香りもほとんどありません。

  • 花托頑丈な萼片が丈夫な場合が多い。こちらも虫より大きな鳥を相手にするための対策です。

  • 赤や朱色の花が多い。鳥は赤色が識別できます(虫はできないものが多い)。なお、吸蜜性の鳥が多い熱帯地方には赤や朱色の花が多いそうです。

鳥を味方につけるために、さまざまな対策を施している鳥媒花ですが、鳥媒花の種類は少ないため、同じ種類の植物に花粉を運ばれる可能性が高くなります。鳥にとっても他の鳥との競争率が低いという利点があります。

朱色が鮮やかなアロエの花は、花からあふれ出すほどの蜜を作るそうです。細長い花の形も鳥がくちばしを差し込むのに適していますね。
そういえば、鳥媒花の代表、ハチドリもくちばしが長いです。

ナスカの地上絵のハチドリ

梅に鶯。アロエにメジロ。
もうすぐ春ですね。




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