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葩
アジサイの別名、四葩(よひら)という言葉を下記の記事で知りました。
葩という漢字が珍しくて調べ始めたら、ぐるぐるとあちこち参照することに。漢字を調べると、こういうことがよく起きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1687210212104-rCZUjrQ5WG.jpg?width=1200)
くさかんむりと、音(オン)を示す「皅」が組み合わされた漢字で、「ハ」もしくは「はな」と読む。意味は、花、あるいは花びら。
「ハ」という音を示したいなら、巴だけでもよさそうなもの。なんでわざわざ皅にしたのだろう。
手元の漢和辞典を探して、ようやく諸橋大漢和の中に皅という漢字を見つけました。さすが、さすが諸橋。
![](https://assets.st-note.com/img/1687210254430-jHAvDoKfTS.jpg?width=1200)
葩と皅はもともと同じ漢字。「皅」は花の白さを表していました。
面白かったのが、二番目の定義の「真ではない色」。
色がかわるアジサイの別名「四葩」の漢字の一部に皅が入っているのは、偶然ではない気がしませんか。
皅は、表音と花の色の両方を兼ねているのでは、と想像しています。
さらに、「皅」「葩」の中に、物が円を描くようにめぐるさまを示す「巴」が含まれていることを考え合わせると、漢字の中に、壮大な世界が詰め込まれているような心持になってきます。
小さくてすみません。大漢和の「葩」の項は以下の通りです。
![](https://assets.st-note.com/img/1687216246358-nTLQ9KeSAg.jpg?width=1200)
「葩」の意味は、花、草花が白いこと、盛んな様子、華やかな様子、散る。花のいろんな姿をあらわした漢字なんですね。
日々、色が変わっていくアジサイをあらわすのに、これ以上ぴったりな漢字はない気がします。漢字の世界の奥深さです。
おまけ
近所のアジサイたちです。
盛りがすぎたものもありますが、まだまだきれいです。
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