ユキワリイチゲ。noteで知った花
ユキワリイチゲ。
上の記事を拝見して、はじめて知った植物です。
雄しべが白い花弁に照り返して薄紫と混ざりあい、花びらの長さもそれぞれ違う。
不思議な花だなあ。
実物を見るまで忘れないように、調べたことをメモしました。
ユキワリイチゲ
雪割一華
Anemone keiskeana
日本固有種。
早春に雪を割るように、1本の茎にひとつだけ花を咲かせる(一華)。
学名のアネモネは、ギリシア語のanemos(風)が語源。
ケイスケアナは、ユキワリイチゲの発見者でシーボルトから植物学を学んだ博物学者、伊藤圭介に由来。
(人の名前に由来する植物って、なんとなく気になります。)
花の色は白く、淡い紫色を帯びる。
ルリイチゲ、ウラベニソウとも呼ばれる。
花びらは8枚から12枚くらい。
花びらのように見えるのは萼片。
(花びらじゃない!こんなにきれいなのに。)
スプリング・エフェメラル(春のはかない命)と呼ばれる植物のひとつ。
他の植物に陽光を遮られる晩春から初夏にかけては枯れる。
寒さが増して木々が葉を落とす秋に葉を出し、陽の光をたっぷり浴びて早春に開花。
主に地下茎で増え、群落を形成する。
スプリング・エフェメラル、という言葉も初めて知りました。
エフェメラといえば、私が片隅に所属している情報出版産業では、チラシやパンフレットなど、用が済めば捨てられてしまうような、短命の印刷物のことを指します。そんな短命出版物も、時が経てば史料として別の価値が出てくる、ということで、電子化されたコレクションができたりするわけです。
植物の世界になると、エフェメラという言葉も一気に魅力的になるなあ、と思ったりしています。