災害にあった時一番会いたい人は誰ですか
2014年5月7日早朝
境界の町で 読み終わった。
今日から仕事だというのに一気に読んでしまった。罪な本だ!
長文を読むのが苦手な自分がなぜ一気に読めたのか。多分著者の岡映里さんに興味があっただけなのかも知れない。作中に出てくる人達の会話のやりとりが生々しく面白い。いわきに住んでいる自分も知らない双葉郡の事が描かれている。
言葉を失う瞬間、自分ならどう反応するだろう。それこそ当たり障りのないコメントを連ねてしまいそうだ。文中「福島を消費」「福島を踏み荒らす」という表現が出てくる。自分も双葉郡を踏み荒らしていないかと自問した。
震災当時、全くの興味本位で避難所に顔を出して色々な人の話を聞いていた自分を思い出す。そうすることで自分を落ち着かせていた。自分が役に立っていると思い込みたかった。あの行為も津波被害者の心を踏み荒らしたことになるのかも知れない。
自分も記憶の伴走者となれるよう見続けていくしかないと思った。
とにかく面白い本だった。重くなく淡々としているので読みやすいし、その淡々としていることで起こった出来事の大きさを改めて感じることができた。
岡さんありがとうございます。
GW明け、寝ずに仕事行くことになったことは恨みます。