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【雑記】資産運用に資格は不要か #45

こんにちは、ちゃぴのすけです。

先日twitterを眺めていたら、こんな投稿がありました。

・FPの次に証券外務員取得するみたいな流れがあるけど
・証券外務員の資格は金融機関勤めでなければ不要では
・資格取得しても資産は増えないよ

なるほど。個人的にもおおよそ同意です。特に3番目の部分。ただ、前者については一概に不要とは言い切れないと思っています。

私が取得している資格

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現時点で、金融系の資格は以下を取得しています。

・FP技能士3級
・証券外務員1種

先日のtweetはまるで私のことを言われたようで笑
私は金融機関勤めではないので、証券外務員の資格は不要です、業務上は。
ただ、反論というほどではないのですが、これから勉強してみようと思っている人もいると思うので、ちょっとつらつらと今日は雑記にしてみます。あくまで個人的な意見なので、適度に流し読みしてください。

資産運用に資格は不要か

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まず、そもそも「資格」についてなのですが、仕事に必要である場合を除いて、資格というのは勉強した後のご褒美みたいなものだと思っています。大切なことって資格そのものよりも、取得する過程で身についたスキルだったり知識ですからね。資格は取ってもとらなくてもいいと思うのです。

ですので、資産運用において、資格は不要と言えば不要なのですが、それよりも「学ぶ」というアクションや習慣そのものがとっても重要だと思っています。「学ぶ」アクションを日常に組み込む上で、資格取得は最も取り組みやすい目標であり、モチベーション維持の手段になると思うんですよね。

投資に挑戦する際って最初はどこから始める感じでしょうか。
ネットで情報を検索したり、専門書を読んだりといったスタートでしょうか。恐らく、そこでさらに興味をもって色々と勉強する人と、そこまでせずにとりあえず得られた情報で始める人とで分かれそうです。ただ、資産運用はその他のアクティビティと比較して、後者の人でも「インデックス投資信託への積立投資」である程度資産を築けてしまうので、頑張って勉強してもしなくても、知識がそこまで無くても資産形成のスピードに差がでるわけではないという特徴があります。

ということは、はっきり言って資格の勉強を頑張って時間を割いて行うよりも、もっと他のことに取り組んだ方がQOL向上には役立つかもしれません。

ただ、これはあくまでプラスの視点でマイナス側の視点も資産運用では必要だと思っています。

資産を守るために知識は必要

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結論から言うと、資産を守る、リスクを回避する、といった観点で知識はとっても重要だと思っています。

確かに、アクティブ運用の大半がパッシブ運用に適わないように、「資産を成長させる」という観点では不要かもしれません。「インデックス投資だけ知ってればおk」ですから。

けれど、資格取得の過程で得られたスキルや知識は資産を守る上で必ず役立ちます。そして、その具体的な資格で証券外務員の資格は「不要と言い切るにはもったいない」非常に幅広い知識を習得できる資格です。

ちなみに、日本証券業協会が公開している証券外務員1種のシラバスには学習範囲として以下が表記されています。

証券市場の基礎知識
金融商品取引法
金融商品の勧誘・販売に関係する法律
経済・金融・財政の常識
セールス業務
協会定款・諸規則
取引所定款・諸規則
株式業務
債券業務
投資信託及び投資法人に関する業務
付随業務
株式会社法概論
財務諸表と企業分析
証券税制
デリバティブ取引

はい、非常に幅広いです。逆に言うとそれぞれが深くはないのですが、金融、特に証券に関する範囲を中心に、株式会社法概論や財務諸表等の社会人としての一般教養的な部分も含みます。

個人的に非常に学びになったのは、信用取引やデリバティブ取引(先物取引やオプション取引等)の範囲でした。普段接することがない分、用語理解に苦労はしましたが、この箇所の学習が自分自身にとって非常に身になりましたし、この資格を取得してよかったと思う箇所でもあります。

QYLDには投資しないという判断

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つい最近QYLDというETFが話題になり、投資している人をよく見かけます。QYLDとはグローバルX社が提供するグローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETFのことです。なぜ話題になったかというと、分配金利回りがなんと10%超えという高利回りで、高配当投資愛好家が好んで投資しているように思います。確かに今後の米国市場成長率が5%程度と言われている中、税引き前で年利10%が見込めるわけですから、魅力的ですよね。

ただ、そもそもこのETFがどういった類のETFなのか、例えば「カバード・コール」がどういう戦略なのか(そもそも戦略と理解しているかも含め)ちゃんと理解している投資家がどれほどいるかは不明です。多分あまりいないんじゃないかと。

カバード・コールとはオプション取引を組み合わせた戦略で、原資産の買い持ちとコールオプションの売りを組み合わせた戦略ですが、そもそもオプション取引を理解していないと、この戦略自体の理解が少々困難です。
※詳しい解説はここでは省きますが、コールの売りを組み合わせているので、値上がり益(キャピタルゲイン)を放棄した戦略です。(原資産が値上がりするとキャピタルゲインがオプション取引の損失で相殺される)
※新生銀行様のページが非常に分かりやすいのリンクを貼っておきます。

分配金利回り10%がどういう仕組みで生み出されているかを理解した上で投資した方が良いETFだと私は捉えていて、例えば友人から「どう思う?」と聞かれたら「"私は"投資しない」と答えると思います。

※QYLDへの投資を否定しているわけではなく、あくまで個人的な考えです。

・原資産の値上がりを市場が見込んでいるいる必要があります。
 →コールの売りはコールの買いがあって成り立つので、原資産の値上がりが前提です。ならキャピタルゲイン狙った方が良いのでは?
・下落に強いわけではない
 →よく勘違いされますが、オプションプレミアム分の軽減はあるものの下落に強いわけではないです。現に2020年3月に25%近く下落していますが、下落前の水準にまだ戻ってはいないです。

今はNASDAQが好調なので高い分配金を維持できていますが、NASDAQが好調ならQQQのほうがよさげ…というところなので、資産形成期である私にとってはあまり必要性を感じないETFということになります。
※資産形成が成熟期に入っていてインカムゲイン重視のフェーズならポートフォリオに多少組み込むはありかな、と思います。

このあたりも、証券外務員の資格勉強をしたからこそ仕組の理解が進むのですが、もし勉強してなかったら「お、高利回り!いいじゃん!」と思って私は飛びついてしまったのではないかな、と思います。
※QYLDへの否定ではなくリスクもしっかり理解した方が良いよね、という話です。

資格勉強は良い取り組み

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ということで、資格取得のための勉強は決して無駄なことではなく、むしろその過程で得られる知識や、学びの習慣は非常に意味があると思います。

もし今外務員の資格勉強をされている方がいれば、ぜひ頑張って勉強を続けてほしいです。それは知識という資産ですから、必ずあなたの大切な資産を守る役に立つと思います。

今日はつらつらと、頭の中に浮かんだ内容を文字にしてみました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

今日も皆さんの投資ライフが有意義なものになりますように。

それでは。

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