プレミアリーグ第1節【マンチェスターユナイテッドvsバーンリー】〜悪魔政権の始まり〜
今回はプレミアリーグ第1節(延期となった第1節)マンチェスターユナイテッドvsバーンリーの試合レビューをしていきます。
スターティングメンバー
マンチェスターユナイテッド 4-2-1-3
バーンリー4-4-2
前半
6分【ロートンの動き直し】バーンリー
バーンリーは前半6分サイドにいるグズムンドソンにボールが渡り、グズムンドソンが受けたタイミングでロートンは縦へのダイアゴナルランでマグワイヤを引きつける。グズムンドソンは切り返してクロスをあげる。切り返した瞬間にロートンは中への折り返しの準備をする。
★重要ポイント
【ロートンはグズムンドソンにボールを預けてそのまま縦へダイアゴナルラン】
ダイアゴナルランをするメリット↓↓
・ルークショーは縦へのパスラインを消すため中へのクロスを上げれる
・ディフェンスに来たのマルシャルを引きつける事ができる
そしてグズムンドソンが切り返してクロスをあげる瞬間に中へ入り、マルシャルを外へ取り残し、フォアに走り込んでいたウッドからの折り返しの準備をする。中の枚数はバーンリー3枚、ユナイテッド2枚の状況バーンリーのゾーン3でのスピードのあるデザインが見られた攻撃。
8分【ハーフスペース侵入からサイドへ】ユナイテッド
前半8分マンチェスターユナイテッドはゾーン2からのビルドアップで、マルシャルのハーフスペース侵入を餌にルークショートへサイドからの攻撃を見せましたが惜しくもオフサイドとなりました。
★重要ポイント
【連動性とタイミング】
マティッチのクロースロールから始まりました。バーンリーは前から2枚のプレッシャーをかけてきている判断したマティッチは2センターバックに加え、左サイドバックの位置へポジションをとりました。
左サイドバックにいたルークショーは一列高い位置へ移動して、一列前のマルシャルはマティッチがボールを受けたタイミングでハーフスペースへ侵入しました。
この状況でのハーフスペース侵入メリット↓↓
・相手の陣形を中央に固めてルークショーのパシラインを空ける
・センターバックを寄せてカバーニが走るスペースを空ける
相手が4-4-2で守る場合サイドトップの選手がハーフスペースへ侵入し、チャンスを作る場面を多く見ますが、ボランチマティッチのポジション移動が味方と相手の陣形を動かす事によって流動的にパスラインを引き直す事ができます。
この場面をでのバーンリーのディフェンスは1人1人がチャレンジアンドカバーをしっかり行っているためディフェンス間でのラインコントロールがはっきりできていました。よってオフサイドをとる事が可能になりました。
11分【ハーフスペース侵入】ユナイテッド
ハーフスペースに侵入できるチャンスが多いユナイテッドは11分にバイリーの楔からハーフスペースへブルーノフェルナンデスがボールを受ける。
★重要ポイント
【バイリーの体の向きとフェルナンデスのタイミングとワンビサカの動き出し】
・バイリーはボールを持つとウッドが中向きにプレッシャーをかけていることもあり外方向にボールを持ちます。ブレイリーはワンビサカにパスが来ると予測し、近づきます。少しワンビサカ方向に寄ったブレイリーを見て判断を変え、楔を打ちます。広い視野と適切な判断力で前進します。
・ブルーノフェルナンデスのハーフスペースへ侵入するタイミングはバイリーが顔を上げてもう一度ボールを見た瞬間。動き出すタイミングが早すぎると、ディフェンスを引っ張れずボールを受けた時に近くなっていまいます。逆に遅いと、インターセプトを狙われる可能性があります。縦パスは特に狙われやすいパスなので出し手と受け手のタイミングが非常に大事になってきます。
・ブルーノフェルナンデスへボールが入るタイミングでワンビサカは縦へのスプリント見せます。ハーフスペースでボールを受けると相手は四方からプレッシャーをかけてくるためカバーリングのない状態が多いです。その隙を見逃さないワンビサカの動き出しは通っていればチャンスになれたと思いました。
前半戦の印象
マンチェスターユナイテッド
4-2-3-1のポジションから攻撃の時は3-1-5-1へ変更するシステムでバーンリーの布陣を壊しにかかりましたが、バーンリーディフェンス4-4-2の守備で固められていたため得点を取る事ができませんでした。ハーフスペースへの侵入や、ハーフスペースを餌にサイドからのクロスなどと様々なデザインが見れましたが、ゾーン3での攻撃では最終ラインに5枚のディフェンスが並べられていたため中央にボールが入らずシュートが少ないように感じました。
バーンリー
前半はボールを持つ場面が少なく、ディフェンス重視の試合になりました。ビルドアップはゾーン2までは進めますがユナイテッドのマンマークによりパスラインがなく、最終的にはロングボールで捨てる形となってしまいました。ディフェンスでは中央のパスラインを消してサイドに追い込み縦を切りながら中を固める守備が見られました。
後半はどのような修正が見られるのでしょうか。
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