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プレミアリーグ第16節【リバプールvsニューカッスルユナイテッド】〜伝説の鳥は海馬が守る城を壊せず〜

今回はプレミアリーグ第16節リバプールvsニューカッスルユナイテッドの試合レビューをしていきます。

前半のみ無料となっております。

スターティングメンバー

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ニューカッスル 5-4-1

リバプール 4-3-3

前半

6分50秒【繋ぎから前線への素早い攻撃】リバプール

リバプールは前半6分50秒マネが倒されたフリーキックからファビーニョへ下げて最終ラインでもう一度作り直す。フィリップスからジョーンズ、アーノルドと繋ぎ前線のサラーへロングパス

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1、フリーキックで下げたボールを受けたファビーニョはフィリップスへ展開

2、降りてきたジョーンズに誘いのパス、ジョーンズはそのままサイドのアーノルドへダイレクトパス

3、アーノルドは角度のあるフォームから前線のサラーへ裏へのボール

4、そのままジョーンズが追い越したが使わず、ヘンダーソンへのマイナスのボール

5、ダイレクトで中にいるマネへ

★重要ポイント

フィリップスの誘いのパスとアーノルドの判断力

・フィリップスはボールを受けるとジョーンズへあえて弱いパスを出しています。弱いパスを受けるジョーンズに対してニューカッスルのロングスタッフがべったりついてきます。そこからダイレクトでアーノルドに出すことによって最終ラインと2列目のライン間が大きく空きます。フィルミーノがタイミングよく入ってきましたが、そこにはニューカッスルの選手2人がマークについているため、サラーへのロングボールへの選択に変えました。ジョーンズのパスも少しマイナス気味になっていたためニューカッスルの選手は少しラインを上げたタイミングと重なっていたということもあり、裏へのボールが綺麗に通りました。

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9分【サリーダデバロンと個人の判断力】リバプール

ニューカッスルユナイテッドは前から3人でプレッシャーをかけてきます。それに対してリバプールは最終ライン2枚と2列目に3枚でボールを繋ぎます。

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1、ゾーン1でのビルドアップはニューカッスル3枚に対して最終ライン、2列目の選手でボールをいなします

2、ボール回しの中でニューカッスルの守備スライドが少し遅れすかさずファビーニョからフィルミーノへ

3、フィルミーノから逆サイドのアーノルドへ。サリーダデバロン成功

★重要ポイント

後ろからのポゼッションによりスライドを遅れさせる

最終ラインと2列目のポゼッションは選手1人1人がきっちりパスラインを引き、サポートを作る状態をシーンごとで行います。その中で前係になったニューカッスルは2列目のラインと最終ラインのスペースが大きく空きます。そのタイミングを見てフィルミーノが落ちてきてサイドへ展開します。


31分20秒【マネのハーフスペース侵入からゾーン前進へ】リバプール

リバプールは31分20秒最終ラインからのビルドアップでファビーニョがボールを持ちハーフスペースが空いたタイミングでマネが落ちてきます。そこからゾーン2へを前進しました。

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1、リバプールは最終ラインでゾーン2への進入を考える

2、サイドを変えながら相手のスライドを伺う

3、ファビーニョがボールを持ったタイミングでマネが一列落ちてくる

★重要ポイント

リバプールの前進を考える時間作りとニューカッスルの守備について

・ゾーンの前進を狙うリバプールですが、ニューカッスルのラインが綺麗に揃っているためなかなか前に運べません。サイドを経由しながら出口を探すと同時に、相手のスライド状況を全員が確認。スライドが遅れたタイミングでマネへの縦パスが入りますが、この状況を作り出すポイントとしてジョーンズの立ち位置にあります。ファビーニョが持った場面でのジョーンズの立ち位置は相手ボランチの間。ニューカッスルからするとジョーンズに入られるのが怖いためハーフスペースを空けてしまいました。

・ニューカッスルの守備ですが5-4-1でラインを揃えているため、ハーフスペースへ侵入されるのは仕方がない部分があります。しかしマネへのプレッシャーはセンターバックのフェルナンデスが行く出来だと感じました。(この時のファーストプレスはジョンソンでした。)その理由として、ニューカッスルの最終ラインは5人いるためチャレンジとカバーをしっかりしていれば壊されないからです。マネがボールを持ったタイミングでジョーンズの抜け出しがありましたが、シェアとリッチーのカバーで充分守れるので全体的にチャレンジの選手を前に出してもよかったのかなと思いました。

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前半はここまでとなります。

前半の印象としてリバプールは後ろから繋ぎながらもロングパスやハーフスペースを活用して、前進できていたように感じます。対してニューカッスルは5-4-1のラインを綺麗に揃えて守備をしているため、相手の攻撃範囲を限定できていましたが、最終ラインと2列目に入った選手に対してのプレッシャーが曖昧でした。後半の修正に期待していきましょう。

続きが気になる方は是非ご購入ください。

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