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認知症進行対応マニュアル‐1‐

母が認知症を発症し12年になります。
今回は母の介護経験を活かし、認知症の進行状況に対応できるマニュアルを作成しました。悲惨な事、苦労話は一切挟んでおりません。
施設探し、役所対応、金銭事のみ記しました。困っている方の参考になれば幸いです。

進行状態に対応した認知症対応マニュアル

①発見

同居している方ならだんだんと気が付くのでしょうか?私の場合、東京在住時、北九州市で1人暮らしの母から電話があり
「あんたどこにおるの?晩御飯作ってるよ。はよ帰ってこんね。」
の言葉に異変を感じ、これは1人にさせておけないと急遽帰郷、同居を始めました。この時母は75歳、日中はちょっと忘れっぽいお婆ちゃんといった感じでした。しかし夜間少しずつおかしな行動が増えていきました。不眠も続いていたので心療内科を受診していました。
(当時受診していた第一心療クリニック)

心療内科で、認知症・不眠・躁鬱を和らげる薬を1ヶ月1回もらいに行っていました。受診料は薬代を入れ4千円強だったです。

②認知症病院入院

母との同居生活が3年続いた(母は他病気で入退院を繰り返しています)ある日、突然母が自傷行為を行いました。そのまま救急で認知症対応病院に入院となりました。
小倉北区の南ヶ丘病院です。

ここから施設&役所とのお付き合いが始まります。この時本当に救われました。3年間1人で母に対峙しており、もうどうしたら良いかわからなくなっていました。
母は南ヶ丘病院に3か月入院していました。時別な事情がない限り、各病院最長3ヵ月入院が限界でした。
(↓入院3ヵ月ルール説明サイト)

南ヶ丘病院では、2人部屋でした。1ヶ月の入院費は8万円後半だったです。

③病院3ヵ月退院ルール問題

今から考えると、病院入院がいつも次のステージに移る節目になっていました。
現状システムでは対応できない→事故が起こる→緊急入院→次の段階に進む
が続きました。
ただ上記したように、入院は特別な事情がない限り3ヵ月がリミットです。
この3ヵ月の間に次の施設を教えてもらい探さなくてはいけません。
各病院に相談員さんがおられるので、相談員さんに本人の今の状態、ここを退院したらどう対応したら良いかを教えてもらいます。

④認知症の各支援

入院して相談員さんに認知症の各支援について教えてもらいました。以下で説明します。

A、認知症度数
上記病院入院時に役所にも認知症患者として登録されました。
認知症患者には、度数があります。
(↓認知度ランク説明サイト)

この度数によって受け入れてもらえる施設が変わります。度数認定は住民票がある市、区役所が認定します。届け出を出したら、認定員が病院まで来てくれます。

B、ケアマネージャー
認知症度が決まると、ケアマネージャーが決まります。ケアマネージャーさんは、認知症患者のケア方法、役所との対応等相談できる人です。特に役所の支援体制は大変複雑な上、毎年内容が変わります。わからないことはケアマネージャーさんに相談する事が一番です。
(↓ケアマネージャー説明サイト)

C,後期高齢者医療保険
75歳以上の高齢者は、後期高齢者医療保険になります。負担額は本人の収入等によって違います。また毎年の支払額も違ってきます。仕組みが複雑すぎて不明瞭です。わからなかったら役所に聞きに行くことをお勧めします。
(後期高齢者医療保険制度説明サイト↓)

D,後期高齢者医療限度額適用・標準負担額認定証
病院入院時など、費用が高額になった時の減額認定です。これも本人の収入などによって変わります。
(福岡県後期高齢者医療限度額適用・標準負担額認定説明サイト↓)

F,介護保険負担割合
介護を受ける時の本人負担割合認定があります。これが1番システムが複雑で一般人には理解不能です。ケアマネージャーさんの指示に従いましょう。

⑤第1回まとめ

認知症が認定され、各支援をしてもらえるようになると気持ち&金銭的に楽になります。しかし、とにかく手続きが煩雑です。わからない事ばかりです。ひたすら勉強、役所訪問、周りの人への質問を繰り返すしかありません。
1人で全てを抱え込んでしまうと負担が大きすぎます。可能な限り家族、親族の手を借りる事をお勧めします。

次号では、認知症進行状況によって利用できる施設の説明をいたします。

【TOP画像は父が存命な時の両親です。母は若い頃美人で有名だったそうです。】



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