芸能人のお店でアルバイト…。思い出の六本木&西麻布(2)
大学などで先輩から後輩に引き継ぐアルバイトってよくありますよね。
店主が卒業した文化服装学院もそんなアルバイトが多種ありました。
店主が在籍していた頃の文化服装学院は、膨大な課題と高校並みの授業数で卒業までに苦労するのが有名でした。その為、派手な見た目とは真逆の真面目な学生が多く、意外とアルバイト先では人気の学校だったです。
ある日1学年先輩から呼び出され「クリちゃん(子供の頃からこのあだ名で呼ばれます。)アルバイトしない?割が良いと思うよ」と紹介してもらったのが…。
なんと!芸能人が経営する乃木坂にあるパブのカウンターバイトでした。
カウンターと言っても、キープボトルの管理、簡単な軽食作りだけです。
それで時給1200円!当時飲食アルバイト相場が750円程だったです。
破格の待遇!そして憧れの大人の街、乃木坂のアルバイトに胸が躍りました。
お店の経営者は、ピンキーとキラーズのリードギター『エンディ山口』さん。
(↓画像右後ろの方です。)
この頃の業界人らしさが全くなく、落ち着いて優しい方でした。
今思うと、芸能人の卵さんが沢山いる中、服飾学校の学生をアルバイトに選んでくれていたのも、お店を音楽業界のたまり場っぽくしたく無かったのかも知れません。
小さなライブパブのお店はエンディさんのギターと歌が評判で、週末は沢山のお客様が来られていました。私達アルバイトが楽しみにしていたのが、平日こっそり来られる歌手の方々の生歌が聞ける事です。
尾藤イサオさんの本物『あしたのジョー』主題歌は素晴らしすぎて体が震えたのを、今でも鮮明に覚えています。
そのエンディさんが今年8月に他界されました。
大変お世話になった方。
お店だけでも見に行ければと、乃木坂まで行ってきました。
お店はそのままでした。簡易的な壁で隠しているだけ。
お店前の蕎麦屋さんもそのまま
ここの親子丼が美味しくて、営業前によくエンディさんに連れて行ってもらいました。
「夜中にラーメンなんて食べちゃうと太るんだよなぁ…」って言いながら、
閉店後にいつも連れて行ってくれていた『かおたんラーメン』も健在でした。
開店時には毎日長蛇の列で評判だった『ホブソンズ』もそのまま
大都会となった六本木近辺。
でも一本奥に入ればぜんぜん変わらない街並みが残っていました。
懐かしさと、寂しさがこみ上げてきました。
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