せどり物販をやっているなら、廃棄ロスを知らないと割と損します。
どうもです、ちゃんやまです。
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今日は「廃棄ロス」についてです。
会計処理上の在庫ロスの種類のひとつですが、一般的には以下のように定義されています。
これがせどり物販とどう関係があるのか。
それは、仕入れて納品した商品を廃棄した時に生じます。
AmazonのFBA倉庫に納品していた商品を、賞味期限切れだったり、販売不可在庫だったり、様々な理由で廃棄を依頼することがありますよね。
廃棄した後、どうしてますか?
廃棄した商品の数字ちゃんと拾ってますか?
もし拾っていないとしたら勿体ないことしています。
せどり物販をしていて、ちゃんと確定申告をしているなら、仕入税額控除という言葉は知ってると思います。
預かった消費税額と払った消費税額の差分を計算するわけですが、せどり物販で仕入れた商品に関しては、扱いが違ってきます。
ご存知と思いますが、仕入れた商品は売れなければ「仕入れ」が「経費」になることはなく、したがって仕入税額控除の対象にもなりません。
FBA倉庫や自宅、納品代行業者などに残っている在庫は資産として次期に持ち越しになります。
その数字が大きければ大きいほど税金が増えるわけですが、それには複雑な計算式があるんですが、別に覚えなくてもいいですが、数字だけ追ってみてみてください。
税金は売上総利益にかかります。
売上総利益(粗利)=売上ー売上原価
売上原価=期首在庫+当期仕入高-期末在庫
このような計算式で売上総利益は算出されます。
期首在庫とは、個人事業主の場合12月が決算月になるので、翌1月1にあった在庫になります。
期中仕入高とは、1年間に仕入れた商品の総額です。
期末在庫とは、個人事業主の場合は12月末時点でFBA倉庫や自宅、納品代行業者に残っている在庫の総額です。
具体的な数字で見ていきましょう。
前年末の棚卸しで売れ残った在庫の金額=100万円
今回1年間で仕入れた商品の総額=1000万円
今期末の棚卸しで売れ残った在庫の金額=200万円
今季の売上=1500万円
と仮定します。
売上原価=期首在庫+当期仕入高-期末在庫 に当てはめると、
売上原価=100万円+1000万円-200万円=900万円
売上総額=1500万円-900万円=600万円 ということになり、600万円に対して税金がかかります。
では、期末在庫の額が倍の400万円ならどうでしょうか。
売上原価=100万円+1000万円-400万円=700万円
売上総額=1500万円-700万円=800万円 となるので、更に税金が膨らみますよね。
逆に期末在庫が100万円だった場合も見てみると、
売上原価=100万円+1000万円-100万円=1000万円
売上総額=1500万円-1000万円=500万円 となるので、逆に税金は安くなります。
数字を見ればはっきりしますが、期末に大量に在庫を抱えてしまうと、まさに不良罪庫を抱えているということがよく分かりますので、期末時点で在庫をしっかり減らしておくことは意識した方がいいでしょう。
ここで最初の廃棄ロスの話に戻ります。
やむなく廃棄した商品の数字を把握するのが重要だというのは、廃棄ロスを計上すると、その金額が仕入れから引かれるので、イコール期末在庫の数字から廃棄ロス分が引かれるということになります。
だから、廃棄ロス分の数字を拾っていないと勿体ないよって話です。
Amazonで廃棄依頼した商品の数字は、
レポート→フルフィルメント→返送/所有権の放棄→返送/所有権の放棄依頼の詳細レポート
で確認することができます。
ダウンロードタブを選択して、レポート期間を設定し、.csv形式でのダウンロードをリクエストボタンをクリックして、しばらく待てばダウンロードが可能になります。
ダウンロードしたCSVファイルを開いて「処分」「完了」となっているものが、廃棄完了した商品なので、その数字を拾っていきましょう。
CSVファイルの表の中に「廃棄した数」があるので、その数に原価を掛け算して合計金額を計算します。
全ての金額を足せば、廃棄ロスの数字を算出することが出来ます。
その数字を税理士に報告しておきましょう。
この知識があれば、来年の税金を減らすこともできるし、廃棄ロス分は仕入税額控除の対象になるので、収益改善にも繋がります。
普段からしっかりチェックしておきましょう。
それではまた。
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