自分を着飾る

記事を書くのはずいぶん久しぶりな気がするが、書きたくなった時に書くというスタイルでいいかなと自分に甘えてみる。どうも、ご無沙汰しております。

自分は人に比べて多趣味な人間だと思う。新しいことに興味を持ったり、自分がやりたい！気になる！と思ったことにはとりあえず自ら手を出すようにしている。その反面、長く続かない。飽き性なのかちょっと興味がなくなるとその趣味に手を付けるのが億劫になり、中途半端な知ったかぶりになってしまう。熱しやすく冷めやすいというのか浅く広くというのか。

そんな自分でも長く続いている趣味が服飾関連。所謂ファッションについてだ。(これを趣味というのかはさておいて。)

自分が服飾に興味を持ち始めたのは中学生の頃。モテたい！とかお洒落になりたい！とか動機は不純だったと思う。当時は自分で服を買うということは金銭的な面でハードルが高かったが、お小遣いを貯めて初めて自分で買った好きなブランドの服はとにかくお気に入りで、今でも大切に着用している。
服に限らず自分の物持ちがいいのは一つ一つの品に思い入れがあるからなのかもしれない。

ファッションは、トレンドを抑えるということが1つのキーポイントであるとは思うが、自分はとにかく自分が着たい服を着るということをポイントにしている。服には自分に似合う似合わないがあると思うし、トレンドに乗ろうと思って『これが流行ってるから―。』とか『誰々が着てたから―。』とか強制的に着るのも自分の中ではナンセンスだなと思ってみたり。安くても自分にとって良いものは良いし、高いものが全て良いものだとは限らない。（あくまで自論なのだが。）
なので、自分が着用しているモノはプチプラであったりハイブランドであったり様々。

勿論、自分が普段好んで着るような服と違う系統の服を着てみるチャレンジをすることもある。その結果新たな自分の発見がある場合もあるが、ほとんどの場合は着ている自分が気に入らないことの方が多い。あくまで他人ウケより自分ウケがモットーなのである。
そんなメンタルで自身の服を選んでいるが、周りの友人に「お洒落だねー！」なんて言われた日には、気持ちはよりルンルンなのである。「そう？自分が着たいのを着てるだけなんだけどねー。」なんて表ではスカしているが、心の中ではもう一人の自分がスキップしている。自分自身で「これいいな…！」とチョイスしたものが周りに承認されるのもやはり嬉しい。

学生の時は普段から私服を着る機会が多かったので、ちょっと季節の変わり目になると『服欲しいな。』なんて思うことも多々あった。質より量というか。
しかし現在は社会人になり、職場にはスーツやら作業着やら決められた格好で出勤することの方が多い。それが嫌というわけではないけれど。
また、多少治まってきてはいるがコロナ禍ということもあり、外出することも以前に比べて激減していたと思う。それも相まって必然的に服飾やフレグランスを吟味し、購入するという楽しみも少なくなっていた。外出する機会が少ないのにそこにお金を使ってもなぁみたいな。
普段の自分ならここでファッションに対しての興味が薄れてきて、『着る服なんてなんでも一緒でしょ。』となりそうなのだが、とある友人との会話の中で、「服ってのはさ、自分を思いっきり表現できるツールだよね。いくら歳を取ってヨボヨボになっても自分の着たい服を着てたいよ～。」という言葉に胸を突かれた。
ファッションは自尊心を高めたり、今後数十年生きていく中での自己表現を楽しめる娯楽であるのに、それを粗末に扱い自ら捨てて辞めてしまうことは非常に惜しいことだと。

つい先日も服を何着か購入した。現代社会は便利なもので、インターネットの発達によりこんなド田舎でも都会にしかないショップだったり海外製品のものもボタン一つで購入することが出来る。購入した商品が届き、箱を開ける前のドキドキと自分を表現できる服が着れるワクワクは今後いつになっても衰えることはない。

自分を着飾るということは、自らを見つめ直し、自尊心を高め自己肯定できるということだ。