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コーチングにちょっと興味あるかも!という方に読んでほしいnote|無料モニターセッションも募集中!

こんにちは!現在Mindset Coaching Schoolでプロのコーチを目指して勉強中の上野陽子(通称VEMOさん)です。自己紹介はこちらです。

みなさん”コーチング”と聞いてどんなことを想像されますか?

・コーチングってなに?コンサルティングやカウンセリングとは違うの?
・そもそもコーチングの目的ってなに?
・コーチングのセッションでは具体的にはどんなことをするの?
・コーチングで本当にQOL(生活の質)は向上するの?

実はこれらの質問、私がコーチングの勉強をしていると友人や同僚に話した時に聞かれたものです。コーチングの勉強を始める前、私も全く同じ疑問を持っていました。

そこで今回の記事ではコーチングってよく知らないけど、ちょっと興味があるという方向けに私が学んでいる認知科学コーチングの目的や仕組みについて優しく、そう冬の寒い日のコーンポタージュくらい優しくお伝えしたいと思います。

認知科学コーチングってなに?

そもそも『認知科学 (Cognitive Science)』とは、人が五感で捉えた情報を、脳(心)がどのように処理し、次の思考や行動に至るのか、その過程を科学的に研究している分野です。こちらのWikipediaにもありますが心理学、人工知能、脳科学、言語学など様々な学問から成り立っています。

そして認知科学コーチングとは、この認知科学のメカニズムを取り入れたコーチングになります。こちらをご覧ください。

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私たちは日々五感で多くの情報を受け取り、その情報を脳と心で処理し、そこから行動が生まれています。認知科学ではその情報処理にアプローチをします。その情報処理を【内部表現】と呼んでいて、その人が "世界に対して持っている信念" と理解していただければと思います。

例えばこのようなことです。

合コンに参加した男性Aさん。そこには料理が来るたびに全員に料理を取り分ける女性Bさんがいました。"世話焼きタイプの女性は素敵だ"という信念を持っているAさんはその後どんな行動を起こすでしょうか?恐らく帰りがけにここぞとばかりにLINEを交換するでしょう。

一方その合コンに同じく参加していた男性Cさん。Cさんは"世話焼きタイプよりもその場を盛り上げ会話をリードしてくれる女性が素敵だ"という信念を持っています。そんなCさんはBさんを見てどんな行動を起こすでしょうか?きっと何もアクションを取らないのではないでしょうか。

まとめると下の図のようになります。同じ情報をインプットしても内部表現(その人が世界に対して持っている信念)が違えば、行動が変わるのです。

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内部表現が変わると行動が変わる。そして行動が変わると現実が変わる。そしてこの内部表現の書き換えをコーチとクライアントの関係を通して行っていくのが、認知科学コーチングです。

認知科学コーチングの目的ってなに?

認知科学コーチングでは内部表現の書き換えをコーチとクライアントの関係を通して行っていくというのは何となく分かったけど、そもそもコーチングの目的ってなに?って思いますよね。

コーチングの目的はズバリこちらです。

「現在の状態のままいけば十分に起こりうると予測される未来」 これは、未来でもなんでもなく、「現状」です。
認知科学コーチングの目的は、この現状の外側へ飛躍するためのマインド(脳と心)の使い方を学び、それを理解・適用することでゴールを達成し、自らのパフォーマンスの最大化、成長を実現することです。

詳しくはこの後説明させていただきますね。

認知科学コーチングのメカニズムとは?

認知科学コーチングの概要と目的について、何となくイメージできましたでしょうか?続いてそのコーチングが機能するメカニズムに迫っていきたいと思います。

▼ ゴール設定の基準

認知科学では未来のなりたい自分を臨場感を持って描けると、人間の持つマインド(脳と心の機能)が動き出し、その未来を実現する道筋を発見し実現すると考えます。そしてこの「未来のなりたい自分」をゴールと呼びます。コーチングセッションではこのゴールを設定するのですが、何でも良いわけではありません。そこには3つの条件があります。

【ゴール設定に必要な3つの条件】
1. 現状の外側であること
2. Want to (本音の欲求)であること
3. バランス良く複数の領域でゴールを持つこと

それではそれぞれについて見ていきましょう。一つめは「現状の外側であること」です。先ほどコーチングの目的のところで「現在の状態のままいけば十分に起こりうると予測される未来」 これは、未来でもなんでもなく、「現状」ですとお伝えしました。例えばこういうことです。新卒1年目の社員が「同期最速でリーダーに、俺はなる!」という目標を立てたとき、これは現状の外側でしょうか?先輩の中には同期最速でリーダーになった方がいて、その先輩をお手本にしたら具体的にどうアクションしたら良いかイメージできますよね?達成方法がイメージできる目標、これは現状の延長線上の目標になります。

現状の外側のゴールとは、現状のままでは達成方法がイメージすら出来ない、大きなスケール、大胆な目標であることが大事になります。

ゴール設定に必要な条件の二つめが、Want to (本音の欲求)であることです。先ほどお伝えした通り、コーチングでは現状のままでは達成方法がイメージできない現状の外側にゴールを設定します。達成方法がイメージできないゴール設定、これってちょっぴり怖くないですか?不安にもなるかと思います。それでもゴール設定をするためには、そのゴールが本音の欲求に基づいたものでないと難しいのです。この本音の欲求を認知科学では"Want to"と呼びます。

ここで1つ注意してほしいことがあります。例えばこれらはWant to(本音の欲求)でしょうか?

・親から期待されているから
・社会的に評価されるから
・憧れの上司にやった方がいいと言われたから

これらは全て"Have to"です。自分以外の誰かや社会に影響された欲求は全てHave toなのです。このHave toをあたかもWant toのように捉えてしまっていることが多いので注意が必要です。コーチングセッションでは、Want toの明確化も一緒に行っていきます。

ゴール設定に必要な条件の最後が、バランス良く複数の領域でゴールを持つことです。皆さん、こんな経験はありませんか?「仕事のゴールに没頭していたら体を壊した」「趣味のゴールに没頭していたら家族に愛想をつかされた」。一つのことが成功しても他の大切なものが崩れていってしまっては良い生活とは言えませんよね。より良い生活のためにオールライフでバランスのとれたゴール設定をしましょう。

セッションではこちらの8つの領域でゴール設定をしていきます。

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▼ ゴール達成に必要なこと

ゴールの基準についてイメージできましたでしょうか?次はゴールの達成に必要なことについてお伝えします。残念ながらゴールを設定しただけでゴールが達成されるというわけではありません、達成したらそれはきっと魔法です(笑)ではゴール達成には何が必要なのか、答えはエフィカシーです。エフィカシーとはこのようなものです。

エフィカシーとは、未来のパフォーマンス(自己のゴール達成能力)の自己評価であり、理想を自分は何とかして叶えられるはずだと思い込めている度合いのことです。「自分にはできると信じているかどうか」で、「実際にできる(能力がある)かどうか」ではありません。少し乱暴な言い方をすると「根拠のない自信」とも言えます。

例えばメジャーリーグの大谷翔平さんを思い浮かべてみてください。誰もが二刀流なんて無理だと言っている中、「自分は二刀流でいける」と信じ、実際にそのゴールを達成しています。また現代ホスト界の帝王ローランドさんも、下積みの時代から「自分はホスト界の帝王になる」と信じ、実現しています。まさにエフィカシーの高いお二人ですね。

では、このエフィカシーがどのようにゴール達成に影響を与えているのでしょうか?もう少し詳しくそのメカニズムを説明します。

実はエフィカシーがゴール達成の臨場感を決めています。例えば日本の寿司職人が「キューバに日本の寿司文化を伝え、浸透させる」というゴール設定をしたとします。日本から一歩も出たことがなく、スペイン語も話せない職人さんからすると、とんでもない現状の外のゴールで、「自分には無理...」と思い、キューバで寿司文化を浸透させている自分なんて想像もつかないと思います。しかしエフィカシーを高めて自分にはできるはずだと思い込むことができると、自分がキューバでお寿司屋さんを開き、多くのキューバ人がそのお店に集まり、美味しい美味しいとお寿司を頬張っているシーンがVividに描けるようになります。まさにこれが臨場感が高まった状態です。(※ エフィカシーを高めるためにはポイントがあり、それもコーチングのセッションで行っていきます)

そして臨場感が高まると何が起こるかというと、コンフォートゾーンが未来のゴール側にずれるのです。コンフォートゾーン、また新しい言葉が出てきましたね、説明します。

コンフォートゾーンとは、自分にとって快適な場所ではなく、「自分の無意識」にとって快適な場所です。コンフォートゾーンは非常に変わりにくいのですが、ずらすことは可能です。そしてコンフォートゾーンは2つ同時に取れないので、「コンフォートゾーンをどこに設定するか」の決断が必要となります。

ダイエットをイメージしてください。例えば「年末までに10kg痩せる!」と意気込み結果にコミットするジムで無事に目標を達成したとします。しかしもし、10kg痩せた自分が自分の無意識にとって快適な場所になっていなかったらどうなるでしょうか?自分の無意識にとっては、好きなときに好きなだけ大好きな二郎のラーメンとマヨネーズライスを食べることが快適だとしたら...恐らくリバウンドしてしまうでしょう。この慣れ親しんだ好きなものを好きなだけ食べるというコンフォートゾーンをずらすのはとても難しいのです。そしてその唯一の方法が、未来側のゴールに臨場感を持つことなのです。それによって未来側のゴールが一番心地よいと思えて、それがコンフォートゾーンになります。そしてコンフォートゾーンが未来のゴール側にずれると、ゴールに向けたマインド(脳と心)が働き出すのです。

まとめると下記のようになります。イメージついてきましたか?

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▼ 達成方法がわからないゴールがどう達成されるのか

現状の外のゴールが設定できて、その未来のゴール側に臨場感が持ててコンフォートゾーンもずれた、ではその後達成方法が分からないそのゴールはどう達成されるのでしょうか?その答えは、「無意識に任せろ」です。...え?(笑)と思われた方がほとんどだと思うので、最後にその仕組みについても説明していきたいと思います。

その仕組みを説明するために毛様体賦活系という人間の脳の機能について説明します。

人間の脳には毛様体賦活系(Reticular Activating System/通称RAS)という機能があります。これは「自分にとって必要な情報だけを脳にインプットするフィルター」のような役目をしています。

世の中にはとてつもない量の情報が溢れていますが、それらの情報を全て脳に入れていると脳はパンクしてしまいます。そのため人間の脳は自分にとって必要な情報だけを無意識に選択して脳にインプットしているのです。このようなことです。たくさんある情報の中から自分にとって重要性の高い情報Cだけが入ってくるのです。

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例えばゲームが大好きな方をイメージしてください。その方にとっては、ゲームの重要性が高いので、数ある情報の中から新作ゲームやゲームの発売日、ゲーム攻略法などの情報を脳が選び取ってインプットしているのです。逆にゲーム以外の情報は心理的盲点(認知科学ではスコトーマという)となり、入ってこない状態になります。

さてではこの方が現状の外のゴールを設定し、そこに臨場感を持てたとします。そうすると毛様体賦活系はどのように働き出すのでしょうか?例えば「ミャンマーの野球クラブを世界一にする」というゴールを設定したとします。すると毛様体賦活系は「ミャンマーの野球クラブを世界一にする」というゴールの重要性を認知し、発火します。すると心理的盲点が外れ脳にインプットされる情報が徐々に変わってくるのです。「ミャンマーの航空券情報」「ミャンマーの文化に関する情報」「ミャンマーの野球クラブの現状」そう言った情報が入ってくるようになるのです。

プロポーズされた後街を歩くと、とにかくたくさんの結婚式場や教会があることに気づいた。妊娠して親になる覚悟がついてから、街中にたくさんの赤ちゃんがいることに気づいた。これらは全て情報の重要性が変わることによって脳に入ってくる情報が変わったのです。

そしてゴール達成に必要な情報が入り始めると、ゴール達成のプロセスが見えてくるのです。まさにこれが「無意識に任せろ」の答えです。まとめるとこうです。

現状の外のゴールを設定して、脳がゴールの重要性を認知したら、毛様体賦活系が発火しゴール達成に必要な情報が入ってきて、ゴール達成のプロセスが見えてくるのです。

こちらが達成方法がわからないゴールが達成される仕組みです。

コーチの役割とは?

認知科学コーチングの目的でも少し触れましたが、コーチの役割はクライアントが人生において心から実現したい人生を生きるために、認知科学をベースにしたマインドの使い方をお渡ししていくことです。そしてゴール達成に向けてマインドの使い方の適用を通してサポートをします。

セッションを受けると下記のような課題が出てきます(これは実際の私の課題でした)。これらの課題の解決をサポートして行きます。

・本音の欲求わからない
・ゴール設定がうまくできない
・ゴールに臨場感がわかない、達成できると思えない
・ゴール設定してみたけど、元に戻ってしまった
・マインド(脳と心)の使い方がわからない

認知科学コーチングが対象にしているヒトとは?

それは「未来に向けてダイナミックにチャレンジしたい方」です。このような方にはとても価値あるものになると思います。

・現状維持から脱したい。
・周囲は無理だというけど実現したい夢がある。
・本音の欲求に素直に生きたい。
・自分らしい生き方をダイナミックにクリエイトしたい。
・Have toにまみれて本音の欲求が分からない。

コーチングはカウンセリングと違って、過去や現状の悩みを解決するものではありません。未来を扱います。そのため過去や現状の悩みを解決したい方に価値をお返しするのは難しいと思います。またコンサルティングでもないので、ゴール自体へのアドバイス、コンサルは行いません。

さらに認知科学コーチングは、「答えはあなたの中にある」という共感系のスタイルのコーチングではありません。コーチングの多くは、クライアントに対する介入は相対的に抑えられていますが、認知科学コーチングはクライアントに対してより『積極的に介入』していく立場をとります。

最後に

ここまでお読みいただきありがとうございます。認知科学コーチングを理解するための手始めの記事にするつもりが、冬の寒い日のコーンポタージュのように優しくお伝えしようとしたら、6,500文字を超えてしまっていました。何となくでもコーチングの目的やメカニズムについて概要を掴んでいただけていたら嬉しいです。

また現在プロコーチの卵として無料のモニターセッションを行っています。この記事を読んで興味を持ってくださった方、TwitterFacebookのDMでご連絡いただけたらと思います。またご友人で「認知科学コーチングが対象にしているヒト」に当てはまる方がいましたらぜひご紹介いただけたらと思います。またモニターセッション受けてみたいけど、私と距離が近すぎて恥ずかしいという方は同期を紹介させていただきますので、遠慮なく相談くださいね。

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