#10 発表と講評 【Xデザイン学校ベーシックコース2023】

5月から始まったXデザインベーシックコースのいよいよフィナーレ。この10ヶ月をまとめてリフレクションします。

10ヶ月を振り返って

職場にはXデザイン卒業の先輩が何名か在籍しているので、入学前に色々と話を聞いていた。その際に同年代くらいのメンバーが多いと聞いていたので安心していたのだが、いざ入学してみると悩める中年男子そんなにいない!若い人がとても多く、場違いなんじゃないかと最初思った。

まあ、でもそんな心配はすぐに吹き飛び、毎度の講座の浅野先生節に触発され、回を重ねる度に新しい気づきを得ることができものすごく充実した10ヶ月だった。

リフレクションを見返したら、一番最初の投稿に「何歳になっても学びを得るということは心が豊かになる。」と書いていた。もう何年も昔だが、Webデザイナーからプロジェクトマネージャーに転身して早9年くらい。その間、世の中も変わり、プロジェクトの傾向も複雑且つ先が読めない正解のないものに取り組む機会が増えてきた。

ここ数年は何度かUXデザインのお仕事にもプロジェクトマネージャーとして携わってきたが、すでにUXデザイナーとして活躍していたメンバーを一歩引いたポジションから見守っている立場だった。自分は尖った才能もなく、どちらかというと一人でやるよりもメンバーを率いて周囲を引っ張ることに面白みを見出してきた。だからプロジェクトマネージャーは天職だった。そこからプロジェクト単体をみるだけではなく、組織のマネージメント、売上、営業利益を追い求める立場になったが、多くの挫折を味わった。そして、そんな矢先に大きな組織変更。

組織がなくなった時に拠り所が無くなると、それまでの組織で通用する術は外では重宝されないことに気づいた。もっと早く気付けよと自分に言いたい。

そのままプロジェクトマネージャーや営業として転籍する選択肢もあったが、顧客の課題に一歩引いた立ち位置からではなく、自分の力で向き合い、考えたいという思いが強く芽生えた。デザインに密接な現場に10年以上身をおいていたし、これまでの経験にプラスしてUXの技術を学びたいと思うようになった。いま思い返すと10ヶ月前はそのように考えてたんだと笑えてくる。講義後のリフレクションでも同じことを書いたが、Xデザインを受講する前後で、仕事の楽しさは確実に変わった。世の中の見え方や、情報の捉え方は確実に変わり、プライベート時間で見るコンテンツもエンタメだけではなく、社会や技術動向を楽しくキャッチアップするようになった。「仕事で必要だから」ではなく、自然体で情報を拾いにいくようになった。UXの技術を学びにきたつもりが一般教養を養っていくためのマインドを学んだ。

最終プレゼンを終えて

最後のプレゼンに向けて、チームで夜な夜な集まって進めてきたのが遂に終わると思うと、安心とともになんだか寂しい複雑な気持ち。

我々が選んだテーマは壮大すぎて、具体的なビジネスアイデアに落とし込めなかったが、終わってみればそれで良かったんじゃないかと思えた。リサーチをしては何回も悩み苦しみ、メンバーのビジョンに共感したり、アイディアに頼ったり、その過程の中で仕事では保守的になりがちな部分もここでは失敗を恐れることなくチャレンジしては撃沈して、またリサーチをし直したり。このプロセスを経て、世の中の動向にアンテナをはる癖ができたのはプレゼン成功云々ではなく、自分にとっては非常におおきなものを得ることができた。

プレゼン後のクライアント担当者の方々も、我々がぶつかった同じ課題に何年もチャレンジしては壁にぶつかってを繰り返されているとの話を聞いた時になんだか嬉しかった。たかだか10ヶ月の期間で、それを同じ用に思えたからなのかもしれない。真剣にこの分野を考えてこれていたのだと。受託は受託の楽しさがあるが、事業会社の苦しみと楽しさをこの期間にほんの少しでも体験できたのは貴重だった。

最後に

Xデザインでは、これから学びをしていくための基礎をつくることができました。何より浅野先生、奥山さん本当にありがとうございました!仕事で壁にぶちあたったら時々リフレクションを見返して、この当時の空気感、情動を思い出して乗り越えていきます。
そして、チームメンバーはじめ、ここで出会った皆様ありがとうございました、これからも宜しくお願いします!
最後に休日返上、夜な夜なMtgを許してくれて背中を押してくれた家族に感謝を述べたいです。

以上!

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