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あえて留学経験を隠す訳

同期「Pちゃんってあまり留学してた感じしないよね〜。留学してた人ってさ、もっと留学してましたアピールすごいじゃん。」

ある日同期にそんなことを言われた。

何を隠そう、私は自分の経歴を話した時以外で留学経験を人に悟られないように細心の注意を払っている。

留学していた事を隠したいと思い至った理由はいくつかあるが、出る杭は打たれるという事を身をもって知っている事が1番の理由だ。

2013年にネットで少し話題になっていたクソ女処刑botの画像から。

この画像を見て、当時自分自身を省みて、かなり的を得ているのではないかと戦慄したものである。

この画像を見つけたことが、留学生に対する日本人が持つイメージを考え直すきっかけになった。

そんな訳で、帰国前に日本の現場で先輩医師達に自分がどんな風にみられるのだろうかとシミュレーションをしてみた。

どんな第一印象を持たれるのだろう...英語が出来るとか、空気読めないとか、主張が強そうとかそんなところだろうか。

どちらかというとネガティブ寄りな第一印象をもたれるのだろうなと思った。

日本人は人と違うことに敏感だ。

異質な者は大いに警戒される。

それは留学中の日本人コミュニティの関係で嫌というほど知っていた。

ここで、私の性格と留学に対するイメージの相性がミスマッチすぎる事に気付くこととなる。

私はメンタルは強いけれど人1倍人の言動やどう思われているかを気にするから、精神衛生上、無駄な波風を立たせたくない。


どうしたものか...


留学していた事を徹底的に隠そうと決意した。


気をつけた事
① 誰よりも謙虚である努力をする
② 礼儀正しくする
③ 聞かれない限り海外生活の話はしない
④ 本当に主張したい事以外は会話程度に留める

海外生活をしたからこそ、謙虚さや礼儀正しさっていう本来の日本人のいいところを伸ばしたいと思いながら生活している。

ありがたいことに、今まで東欧医学部卒だからとか留学生だからということで嫌な思いをした事はないし、留学の経験を生かすためのアドバイスをくれたり、ガツガツしてもいいじゃんと言ってくださる先輩達と働くことができている。

ただ、悲しいことに、最近は向こうでの生活を思い出さなくなってきた。

半年くらい前までは結構思い出してたんだけどね。

もう、熱量を持って向こうでの暮らしを話すのは難しいのかもしれないね。

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