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日本人が世界の先をいっていること

トルコ人の女の子、ミュゲと授業前にコーヒーを飲みながらした話。

世界から見た日本の話になった。

ミュゲ「日本人は世界のどこでも尊敬されるよねー。台湾でも、中国でも他のアジアの国でもアメリカでもなくてさ。」

ミュゲ「日本人はなんでも一生懸命こなすし、優しいし、技術も素晴らしい。トルコでも日本のアニメがやっていて、キャンディキャンディとかセーラームーンとかトルコのアニメより全然クオリティも高くて面白かったよ。」

ミュゲ、日本をべた褒め。

ここまでべた褒めされてしまうと、他の国の人は日本のことわかってないなって思っちゃう。

私、捻くれてるからさ。

私「でもさ、アニメキャラに恋をして本当の恋人のように行事をお祝いしたり、現実の人間関係はいらないって言っちゃう人もたくさんいるんだよ?ミュゲはアニメキャラに恋できる?」

ミュゲ「私はアニメキャラに恋する事は無理だけど、きっと将来どこの国もそうなると思うよ。私たちは技術面でもなんにしても日本を追いかけてるんだよ。今私たちは日本人が20~30年前に経験した事をしてるんだと思う。」

今思うと、日本人との会話のきっかけに、日本文化であるアニメの話をされてただけなんだろうね。

日本のアニメが〜なんて事を友達に話される事はあったけど、実際にのめり込んでいる友達なんていなかった。

アメリカ人女子メアリー「日本だと何歳になっても堂々とキャラグッズ持てるのいいな〜。私キティちゃん好きだけど、グッズつけてたら子どもっぽいっ思われるから持てないもん。」

大人と子供の境界線が明確。


だから私が大学生のころに、オタ活・推し活が、流行の兆しを見せた時は本当にびっくりした。

同じグッズを大量購入する、キャラと共に行事を祝う。

いつ終わるかも分からないコンテンツやキャラクターに多くの時間やお金を投資する。

あとで振り返った時に後悔しないのかな。
その時間とお金を現実の人間関係に活かしたほうがよくない?

日本の若者は現実世界で生きる事を捨て始めたのではないかと本気で思っていた。


あれから10年。

外国人はAIと結婚していた。

ミュゲの予想より10年くらい早く、世界でも人間が要らない時代が来つつあるのか...




自分の理想を現実ではない何かに落とし込んで、オーダーメイドの自分だけの世界で暮らすこと。

それで人生を救われることもあるのだろう。

でも果たして本当にそれで良いのだろうか。

生身の人間からしか学べないものがあると信じたい。

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