病気だと法律婚できない国ってほんと?
ブルガリアは家庭医制度のある国でした。
家庭医制度の国は、患者さんはまず自分の担当家庭医にかかって、必要があればそこから専門科や専門病院に紹介してもらいます。
日本では基本的に自分でかかりたい病院を調べてかかる事が出来るので、だいぶ医療制度が異なりますね。
そのため、ブルガリアの医大では、家庭診療科の授業がありました。
その日のトピックは家族機能について。
家族とは何か?家族の役割とは何か?
そんな事を議論していました。
授業も中盤、先生からの質問。
みなさんは何だと思います?
私は遺伝病予防のための遺伝子スクリーニングかと思っていました。
答えは健康診断。
何でって思いますよね?
日本でも最近やるようになってきた、ブライダルチェックって事?
何でもブルガリア、HIVや精神疾患をもっていると結婚出来ないみたい。
ほんまかいな...
そんな疑問を10年ほどほったらかしていたので、真偽を改めて調べてみました。
それもこれも、ブルガリア日記を掘り返すきっかけをくれた、USB故障事件のおかげですわ...
ブルガリアの婚姻に関してのエッセイを発見!
https://balkaninsight.com/2017/06/08/why-bulgarians-don-t-get-married-06-08-2017/
埋め込み出来ないのでリンクを貼っておきます。
出だしがすでに、著者マリアさんの怒りに満ち溢れています。
法的な結婚をするには、Medical Certificate for Entering into Marriageに家庭医が判を押す必要があるようです。
で、判を押してもらうためには、産婦人科と精神科の診療を受ける必要があるとのこと。
そこで下記ではないことを証明する必要があるそう。
さらに、診察1回につき約15ユーロ(2340円)の支払いが必要で、家庭医の判をもらうのにさらに約7.5ユーロ(1200円)かかると。
ブルガリアの最低賃金が約235ユーロ(36000円)であることを考えると、産婦人科と精神科の受診と家庭医の判で75ユーロ(12000円)かかるのも破格すぎる、と著者マリアは嘆いていました。
*現在の1ユーロ=156円で換算
ブルガリアでは貧乏人と病人は法律結婚するなと。
ブルガリアってこんな優生思想が強い国だったの?
こういうところに、ブルガリアという国の真の貧しさが垣間見えるよね。
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