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親の言葉って呪いになる

発達障害者は独特な記憶の仕方をする事がある。

私自身、記憶に関しては、他の人と違うと思う事が結構あって、まず思い出話ができない。

私は今が1番好きだ。

だって、今、目の前で不思議な事がたくさん起こるから。

だから今に過集中する。

故に過去の友達って減る一方だし、執着がある事じゃない限り記憶にとどまっている事はない。

ある意味で記憶力は悪いと思うが、そんな私が鮮明に覚えている事がある。


高校生のころ、私はお菓子を作るのが好きだった。

ケーキ、クッキー、シュークリーム、洋菓子類は結構なんでも作ることができた。

その日、和栗がうちにあったから、マロンペーストを作って、タルト生地のモンブランを初めて作ってみたんだよね。

マロンペーストを綺麗に山みたいに盛れたし、味も悪くないじゃん、家族に食べさせよ。

母親がモンブランケーキが好きだから、まず1番にあげた。

そしたら思いもよらない反応が来た。

母「もっとあなたらしいオリジナリティのあるものを作りなさい!」

私が目指しているのはパティシエではない。

医師である。

ただ、美味しいって言って欲しかっただけなのに、傷ついたんだと思う。

遊びで作ったものに対して、オリジナリティを求められる、その事を私は極めなさいってことかと解釈してしまった。


そしたら...

趣味を持てなくなった。

カメラが好きで大学時代に一眼レフを買ったものの、構図とか絞りとか工夫しないといけないんだって思い始めるとそこに対して勉強しないといけないんだと思い始めて、結局ほとんど使わず仕舞いになってしまった。

その後も新しく娯楽で何かをすると、極めないとという強迫観念に押しつぶされて結局タスク化して苦しくて続かない。


この話を去年母親にしたら、母親は全く覚えていなかった。

母「あなたならもっとできると思ってたんじゃない?」

普段、忘れっぽいんだから強迫観念も忘れられたらいいのにね。


何も続かない私だけど、2024年2月29日の閏年から書き始めた3年日記は半年続いている。

アウトプットは極めるも何もないからいいね。
思考の整理と文章を書くことで感情も整理されるからストレス発散にもよい。

覚えてなくてもあの時こういうことしたんだなって振り返れるしね。

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