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【ドラマの感想#3】ハイスコア ゲーム黄金時代
Netflixで配信されているドキュメンタリー番組で、ゲーム創成期から1990年代ぐらいまでの作品に関わった人達にインタビューして振り返る作品になっている。このドキュメンタリーはフランスの会社の企画で作られてるんだけど、日本とアメリカに対するリスペクトが凄い。パックマンを作った岩谷徹、ファイナルファンタジーの原画を書いている天野喜孝、そしてマリオ、ドンキーコング、ゼルダなどの生みの親である宮本茂などのレジェンドへのインタビューが盛り沢山の作品となっている。
この作品で、これまであまり見た事のなかった海外の人達のゲームに対する感想を見ることが出来て面白かった。今から30年以上前にアメリカでは全米のゲーム大会が行われて、賞金が2万5千ドル(300~400万円ぐらい?)のには、やっぱり日本とは違うなと驚いた。一方でゲームが過激になってくると「子供の教育に良くない」とゲームに無知な政治家や教育評論家が騒ぎ出すのは、意外と日本と同じなんだなと思った。海外でも日本のゲームが人気なのは知っていたけど、こうやって映像として見れたのはとても良かった。
そして最初に書いた通り、日本やアメリカのゲームを作ってきた人達に対するリスペクトの凄さに圧倒される。未だにゲームは子供が遊ぶものだと思われていて、ゲーム後進国とされる日本では絶対作られない作品だと思ったと同時に、世界がこんなに喜んでくれているのに発信元の日本人が評価できていないというのは、何だかなあとモヤモヤしてしまった。岩谷徹や宮本茂といった人の名前は日本人なら誰でも知っているべきで、世界で知られている漫画家、ゲームクリエイターなんかは学校で教えるべきだと思うけどね。
そんなわけでこの作品は本当に全ての日本人に見てもらいたい気分なんだけど、この時代を体験していない人には馴染みが無くて退屈してしまうかもしれない。レトロゲームもその時代背景や状況を補足した上で話を進めないと、今の若い人には分かりにくいだろうし。ただ日本が世界に大きなムーブメントを起こした文化なんだし、日本が先陣を切ってゲーム文化の歴史を整理して整理して世界に発信して欲しいなと感じた。