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【ドラマの感想#7】竜の道 二つの顔の復讐者

幼い頃に両親が運営する配達会社が、悪質なやり方で買収されてしまい、それが原因で自殺した両親の仇を打つために兄弟が大手運送会社の社長に復讐するといったお話。ちょっとシリアスな感じだったので見るかどうか悩んだけど、主演が玉木宏、高橋一生、他にも遠藤憲一、松本穂香など結構出演者が良い感じだったので見ることにした。

見た感じとしては、残念ながら何となく消化不良な内容だった。見る前からだいたい予想はついていたけど。やっぱり復讐劇を真面目にやると、誰も救われない感じになってしまって残念な感じになる。復讐って難しいなと思う。人を恨んでもいい事はないんだけど、不幸に陥れた人間がのうのうと、時として堂々と生きてると思うとやっぱり許せない。かと言って人生を掛けて復習に費やしても、自分だけでなく周りも不幸にしてしまって、何も浮かばれることが無い。

この作品も、もう復讐なんて忘れて楽しく暮らせばいいのに、と思う展開が何度も訪れるものの、汚い世界に手を染めた以上、引くに引けない状態となってしまう。まさに「人を恨めば穴二つ」というのを体現した内容だと思う。そういう刹那を描いたドラマと考えれば悪くないんだけど、やっぱり救われない感じが残念だったなというのが率直な感想だった。多少不自然さがあってもハッピーエンドがいい。

役者も悪くないけど、ちょっと活かしきれていない感じがした。特に二人の兄弟の妹役の松本穂香は、何となく何か起こしそうな雰囲気を醸しつつ、特に何も無かった感じで肩透かしを食らった感じだった。それ以外でも色々なキャラを演じられる人が沢山いたので、もう少し生かす作品にして欲しかった。まあ変に楽しい態度をしたら、作品の雰囲気が崩れてしまう感じがするけど。もっと別の役者さんを使った方が良かったかなという気分もある。個人的には玉木宏、高橋一生、遠藤憲一は本格のようなシリアスな役もかっこいいんだけど、やっぱり楽しい役を演じて欲しいな。

そんなわけで悪い作品じゃないけど、終始暗い感じなのがちょっと苦手だったかな。ちなみに最近話題の松本まりかさんは、この作品になかなかハマってたと思うけど、言われてたほど怪演でもないし、役者としてもまだまだかなと思っている。

#ドラマ #感想 #龍の道 #玉木宏 #高橋一生 #松本穂香 #遠藤憲一 #松本まりか


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