【映画の感想#10】カイジ ファイナルゲーム
ギャンブルをたしなむ一人として、当然愛読しているカイジ。漫画は当然読んでいるけど、映画版でカイジを演じた藤原竜也は本当に素晴らしかった。人気マンガの実写版というと色々クレームが出るものだが、藤原竜也の演じたカイジは、この世にカイジがいたらこうなんだろうな、と感じさせてくれる演技だった。最初の実写版カイジの公開が2019年10月だったから、あれから約10年の時を経ての今回のファイナルゲーム。楽しみで仕方がない。
しかし期待し過ぎたせいだろうか、今回のファイナルゲームはちょっと期待外れだった。気になる所は色々あっだけど、今回取り扱ったゲームが面白くなかった。ギャンブルとして駆け引きがあまりなくてイマイチ楽しめなかった。映画オリジナルのゲームということで楽しみにしていたのに、ちょっと残念だった。役者陣も藤原竜也以外にも新田真剣佑、吉田鋼太郎なんかの実力者を出しているのに、力を出せるストーリーになっていなかったと思う。
でもカイジが見られたのは正直嬉しかった。藤原竜也の演じるクズなカイジは最高だ。給料が安いと文句を言い、キンキンに冷えてやがると美味しそうにビールを飲む姿を見ていると、なんだか幸せになる。もう「カイジの日常」みたいなタイトルで、藤原竜也がパチンコに行って店員に文句言ったり、昼間から酒飲んで仕事の愚痴言ったりする映画作ってくれないかな。もうカイジじゃなくて、クズな藤原竜也が見たいだけなのかもしれないけどね。
というわけで、正直今回の映画は失敗だったと思う。でも、やっぱり次が見たい。ファイナルなんて言わずに続編をやって欲しい。クズなカイジを見せて欲しい。