キンプリの今後に幸あれ
11月4日、キンプリのメンバーである岸優太、平野紫耀、神宮寺勇太の3人のグループ脱退、及びジャニーズ事務所の退所が発表された。彼らのファンという訳では無いけどテレビではよく見ていたし、今後期待されるグループであっただけに本当にびっくりした。しかもその理由がトラブルなどではなくて「世界進出」という目標への相違とのこと。さらに平野紫耀はその夢に届かなかった、目標を失ったとまで語った。色々な憶測が出ているけど、私は概ね間違っていないのかなと思っている。
■世界進出は誰の目標なのか
今回色々な記事を読んだけども、正直なところ世界進出を目指しているというのは初めて知ったし、テレビを見ていてそんな素振りを感じたこともなかった。世界を目指すならもっと海外の話をしたり語学に対しても懸命であると思うのだが、バラエティでは逆に語学が苦手な姿ばかりだった。
世界進出は確かに目標だったと思うが、自分達の目指す姿ではなくジャニーさんから託された目標なのではないかと思っている。事務所に入った幼い頃から、世界はすごい、世界を目指すんだとジャニーさんに言われ、それをただ盲信し続けてきたのではないか。
そもそも世界進出する理由は何か。確かに昔は世界というだけでワクワクしたと思う。その当時のアメリカは日本と違って凄かっただろうし、それこそジャニーさんのアメリカかぶれは有名な話だし、それを目指すというのは本当にビッグな夢だったと思う。でも今はどうか。そこまで魅力がある話だろうか。会いに行けるアイドル全盛の時代に、ファンも世界を目指すことに全力で応援してくれていたのだろうか。
アイドルという職業は、何よりもファンとのつながりが大事な職業だと思う(変な意味では無く)。アイドルは色々な生き様を見せてファンはそれを応援する。何よりもファンのことを考えるべきアイドルにとって脱退というのは最悪の結果なのではと感じている。
■アイドルの生き方
考えてみるとアイドルというのも昔からだいぶ進化したのかなと思う。昔のアイドルはせいぜい数年の活動で、その後歌手や役者にシフトしていくものだったけど、今は50、60になっても胸を張ってアイドルと言える時代だ。歌もダンスもバラエティもドラマもなんでもやる。歌手や役者と引けを取らない胸を張って言える職業になったと思う。
そういった変化によって、昔のアイドルの生き方が参考にならなくなった部分も多いと思う。最近のジャニーズはデビューして10年ぐらいは地道に活動してメンバーの名前や性格を覚えてもらい、少しづつ成長していく。嵐もそうだったしキスマイやHey! Say! JUMPなんかもこれから活躍する時だなと楽しみにしている。
昔はアイドルを数年で廃業して海外へ挑戦するケースがあったけど、逆に今はそんなに焦らず力を蓄えて戦略的に世界に勝負を挑める時代になったのではないか。恐らく既に何度も話し合った上での結論だとは思うけど、やはり今回のコメントを聞いていると世界への挑戦では無く諦めが強く、それこそアイドルらしくファンも巻き込んで考えて欲しかったと思う。
■キンプリの今後に期待
そんなわけで個人的にはとても不安の残る脱退となったが、紫耀くん、岸くん、神宮寺くんの3人はテレビでも大活躍していたし、今後の活躍を期待するばかりだ。
とりあえず年配のおじさんが余計な一言を送るとすれば、20代はまだまだ若いし諦める必要なんて一切無いので、改めて自分の人生を考え直して頑張って欲しい。そういう葛藤も含めてファンは応援してくれるはずだし、その決断には後押ししてくれるはずだ。今後の人生が華やかになる様に残ったキンプリメンバーの永瀬くん、海人くんも含めて応援したい。