【映画の感想#9】フォードvsフェラーリ
ルマン24時間とかF1とかのモータースポーツは、ほぼ全く見ないんだけど、頭文字Dみたいな車の漫画も読んだりするので、別にモータースポーツが嫌いな訳では無い。昔は深夜にテレビでやってたら少し見たりしたし、今でもそれなりに興味のある世界。映画の宣伝を見て、史実にあった内容みたいで面白そうだったので見る事にした。
1960年代のモータースポーツの世界は、とても人間臭くて、とても魅力的に感じた。今では車は数学・物理とコンピュータで計算され尽くして作られるものだが、当時は職人のカンで作られていた。高学歴のエリートエンジニアじゃなくて、下町の職人が体張って作っていた。ドライバーもいつコントロールが効かなくなるか分からないような車に乗るのだから、テクニック意外に相当な度胸が必要だったと思う。
今でもそういう人間味溢れた部分もあるけど、この時代はそういうのが前面に出ていたように思う。レース中に悪ガキがするような露骨な嫌がらせをするシーンがあって、今じゃ考えられない話だなと思いながら見ていた。雑な時代だけど、誰にでも分かりやすくて楽しめた時代だったなと、見ていて楽しかった。
またレースシーンもなかなか見応えあって良かった。IMAXシアターで見たのは大正解。迫力が凄い。車がクラッシュするとビクッとしてしまった。最近のテクノロジーは凄いね。画面で見ているだけなのに、自分が運転しているかのように緊張を感じてしまう。実際はそこらじゅうからGがかかって話にならないほど凄いんだろうけど、その一端でも画面から感じさせてくれるのはやっぱり凄いし、映画館で見てこそだなと思う。
色々な人に見て欲しい映画だけど、史実を全く知らない私には序盤、何をやっているのかどうもよく分からない部分があったので、ルマン24時間って何かとか、フォードとフェラーリの歴史とか、ネットで簡単にググって読んでおいた方がいいと思う。この映画のwikiを見ておくだけでもいいかもしれない。
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