【映画の感想#26】映画版名探偵コナン 第4作目~第6作目
前回に引き続き、映画版 名探偵コナンの第4作~第6作の感想。以前はベイカー街の悪夢が本当に好きだったんだけど、今回改めて見てみると、この3作では天国へのカウントダウンがイチオシだった。ストーリーを知り過ぎて楽しめなくなっているだけかもしれないけど、シナリオもアクションも秀逸だと思う。というわけで各作品の感想を。
■瞳の中の暗殺者(第4作 2000年)
この後時々出てくるコナン君以外をターゲットにしたタイプの作品で、この作品は毛利蘭の回。警察官の連続殺人事件が発生し、このトラブルに蘭が巻き込まれ被害に会い、記憶喪失になってしまい、コナン君が蘭ちゃんを守るといった話。
警察絡みの事件という事もあって、なかなか本格派の作品じゃないかと期待されるものの、後半は犯人と遊園地を追っかけっこしてばかりだし、犯人は突然出てきた感じ。蘭ちゃんが好きな人には面白いかもしれないけど、私には正直残念な作品かなと思った。
■天国へのカウントダウン(第5作 2001年)
前の作品と同じようにコナン君以外をターゲットにした作品で、みんな大好き灰原哀ちゃんの回。哀ちゃん以外にも色々と見どころたくさんで、第1作の爆弾魔であった建築家、森谷帝二の弟子が出てきたり、黒の組織も出てくるし、とにかく盛りだくさんの内容だ。
内容はパニックもので、後半はコナン君達が招かれた企業のパーティーで、会場のツインタワービルが爆破され、コナン君と少年探偵団が脱出を試みる。アニメとはいえ子供にここまでのアクションやらせちゃうのかって思うぐらいの内容で、なかなか面白い。何となく9.11のオマージュじゃないかと思うほど匂わせたないようなんだけども、なんと公開されたのは事件の半年前。余りにも似ていてびっくりしたけど、そりゃあ事件の後にこんな作品公開できないか。
本当にハラハラさせられてシリーズ屈指の作品ではないかと思う。盛りだくさんの内容だと締めが難しいものだけれども、最後に少年探偵団が素晴らし大活躍をしてくれる。ぜひ見てほしい作品だ。
■ベイカー街(ストリート)の悪夢(第6作 2002年)
私が初めて映画館で見た作品。元々好きな作品で久しぶりに見たけど、上手いネタを考えたなと思う。コナンと言えばシャーロック・ホームズ。ホームズの居た19世紀のロンドンを舞台に連続殺人事件の謎を解くという内容。
この設定にもワクワクするんだけど、どうやってコナン君を19世紀に送り込むかという点について、最新のVR機器やAIを利用するのがとても良かった。古典的なやり方だけど、私はこういうSFっぽい設定は嫌いじゃない。コナンがバーチャルの中で、コナンの父である工藤優作がリアルで、それぞれの事件を解決していく構図も面白い。
私のシャーロック・ホームズの知識は、それこそコナンで知ったことだけでほとんど何も知らないぐらいだけど、この作品のシャーロック・ホームズの世界観はとても楽しめた。軽く知ったかぶりが出来るくらいのホームズの知識も得られて一石二鳥だ。