G検定(2025#1) 合格体験記
受験動機と現状
動機は、現状機械学習やディープラーニングの知識を全く持っておらず、今後の学習の足掛かりにしたかったからです。
今いる会社でも、今後データサイエンス分野に進みたいと考えているので、流石に概要ぐらいは知っておかなくてはならないということで、体系的に学習をするためG検定の勉強に取り組みました。
感想にも記載しますが、試験自体は簡単でしたが、今回勉強をしてみて非常にタメになった資格でしたので、自分と同じような方にはオススメです。
勉強法概要
勉強期間は2ヶ月程度、毎日1〜2時間です。G検定の受験にしては、多分結構みっちりやった方だと思います。勉強法概要は以下の通りです。
①G検定公式テキスト(なぜか2018年度版)を通読。
②章ごとに通読しつつ、対応する黒本の問題に取り組んだ。
③黒本のディープラーニングの概要あたりでつまづき(単語が分からなさすぎました)、udemyの講義スライドを用いて関連単語とその意味合いをひたすら自分のチートシートにまとめた。
④チートシートまとめつつ黒本周回(3周しました)。また同時進行でudemyの模試や、Study-AIの模試に取り組んだ。
⑤④の終了時点でまだ試験まで1ヶ月弱あったので、赤本を購入し2周程度取り組んだ。同時進行で昔買った分析モデルの本もちょこちょこ読んだ。
⑥最後の一週間で赤本付属の模試に取り組み、復習。
試験自体は受かるだけならここまでやらなくてもいいと思いますが、機械学習やディープラーニングの中身についてちゃんと理解しようと思うと非常に難しい内容です。自分は現状、合格したはずなのに「ディープラーニングの手法について何となく分かった気になっていたけど、実は全然分かっていなかった」ということに気付けた程度の状態です。
勉強に使用したコンテンツ解説
①G検定公式テキスト
これはそこまで深い内容が書いてあるわけではないので、内容を掴むために一通りざっと読むぐらいでいいと思います。
自分は第1版を使用しましたが、URLには最新のものを載せておきました。自分は昔、特にG検定を受ける気がなくて読み物程度に読むために、中古で400円で買った古いテキストをそのまま使用しましたが、試験に受かるために買うなら新版を買いましょう。(実際に新版と旧版を見比べたらそこそこ内容が追加されていた気がする)
②黒本
これには非常にお世話になりました(これは最新版を購入しました)。他の人も言っている通り、問題の中身は確かに基礎的な部分も多いのですが、全部がそうという訳でなく、難易度のバランスが非常に良かったです。また解説も非常に詳しい&分かりやすく、理解の助けになりました。
1周目で間違えた問題やあやふやだった問題のみ3周し、最終的に9割程度は正解できる程度まで仕上げました。
解説は適宜チートシートにメモしていきました。
③udemy教材
上が講義、下が模試のudemyです。自分は会社で無料なので活用しました。
結論として、これらのudemyをやらなくても良いが、何かしら体系的にG検定関連用語をインプットできるものを持っていた方がいいなと思いました。
講義の方は全体的な単語をある程度体系的に、かつ簡単に学ぶのに重宝しました。講義自体は正直スライドをそのまま読み上げているだけで冗長だったので、スライドのみダウンロードし、それを自分で読みながら重要単語をチートシートにまとめていました。
中身は初心者向けという感じで、簡単に関連用語がまとめられており、最初のとっかかりに非常に役に立ちました。(しかし他の参考書などと比較して、絶妙に単語の意味合いが食い違っていたりなど、内容が正確性に欠く部分もちょこちょこあったので、この教材のみでも合格は可能かもしれないですが、正確な理解をしたいなら、この教材のみで勉強するのはあまりオススメはしません。)ただ、どれだけ量のどんな単語を抑えれば良いのか?それぞれの単語がどの分野(画像認識や強化学習などの分野)に関する単語なのか?を把握することができたので、今後の学習につながり非常に有用でした。
模試の方は難易度が低めに設定されており、解説はあまり詳しくはないですが、関連単語の基本的な意味合いなどを軽く覚えるのに非常に役立ちました。通勤時暇なので、2周ぐらい取り組みました。
正直G検定は関連単語や内容が多すぎて全部完璧にするのは中々骨が折れます。しかし、こういう難易度低めで問題数が多い模試を何回かこなすことで、単語や問題に慣れることができ、段々と学習効率が上がっていきますので、取り組んで良かったなと思います。
④Study-AI模試
模試を無料公開して頂いているとのことなので、ありがたく利用させて頂きました。模試について、難易度はそこそこ高くなっていたかなと思います。また、解説はあまり詳しくないです。ほぼ上記udemyの模試を難しくした感じです。そこそこ難易度の高いG検定の問題に慣れるのに重宝しました。
⑤「分析モデル入門」
昔、読み物として購入していた本です。G検定ドンピシャの内容がG検定で求められる内容より深いレベルで記載されており、他の学習コンテンツにある概要説明では納得いかないことをこの本を読んである程度解決していました。
数式もあり難しいですが、非常にいい本ですので、暇ができたらもっと詳しく読んで勉強しようと思います。(自分はまだ全然理解できていません)
⑥赤本
最後1ヶ月暇だったので購入し、取り組みました。黒本3周やったのに必要かな?と思っていましたが、結果的に取り組んで良かったと感じました。(黒本だけでも受かると思いますが、より理解が深まったため)
内容については、黒本より難しい問題が多かったです。しかし解説が黒本以上に詳しいので、これまでに勉強してきた知識と結びつけながら学習を行うことが出来ました。
付属の模試は非常に難しく、それまでに作ってきたチートシートを使って解いてもギリギリ合格点程度の点数しか取れませんでした。しかし模試の解説も非常に詳しいため、テキスト・模試の解説を読みながらどんどんチートシートに書き加えつつ、学習を行いました。最後の総仕上げに適任でした。
チートシート
チートシートはnotionで作成しました(notionを使ってみたかったため)。多分Excelとかで作った方が良いと思います(好みですが)。
チートシートを作成する際に特に注意したことは2つです。1つはちゃんと単元ごと、手法ごとなどで関連する単語を纏めて記載し、なおかつ似た項目は近い所に記載するということです(以下画像参照)。
2つ目は、時系列的な関係がある項目については、必ず時系列順(提案、発表された年代順等)で記載することです。
当たり前に思われるかもしれませんが、どうせ検索するからいいやと乱雑に記載していくのではなく、ある程度構造化、整理しながらチートシートを記載していくことで自分の頭も整理できますし、どこに何を書いたかも覚えられるので、記憶効率、検索効率なども上がると思います。めんどくさいですが、その辺りはちゃんと丁寧に行うのが良いと思います。
試験結果
試験結果は以下です。
ちょいちょい間違えてしまいましたが、無事合格できました。試験本番は160問程度、120分ありましたが60分かからず終わってしまい、後に予定もあったので30分程度早く切り上げました。結局チートシートも見れますし、ネット検索も出来てしまうので、今までに受けてきた模試より全然簡単に感じました。結構勉強はしましたが、合格するだけなら簡単でしたね…
感想
試験自体は簡単でしたが、やはり内容をちゃんと理解しようと思うと非常に難しく、そのとっかかりのための試験なんだなと感じました。
勉強方法について、自分は中々内容が理解できずに不安で色々手を出していたのもあり、用いたコンテンツが多くなってしまいましたが、スタンダードに行くなら公式テキスト、黒本、赤本の順に取り組めばそこそこ理解を得つつ、試験には余裕で合格できると思います。
また、G検定を勉強してディープラーニング関連で分かる単語も増えたので、関連の講演などをより理解をしながら聞けるようになり、勉強の成果を感じます。これからの時代の教養となりつつある内容でもあるので、余裕がある方にはぜひオススメの資格です!
拙い文章でしたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
お互い資格勉強など頑張りましょう!