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基本情報技術者(FE)合格体験記

受験動機と現状

 社会人となり、IT系?企業に入社したので、IPA資格の下から順番に取っていこう!と考え、今回基本情報技術者に挑戦しました。結果的には1ヶ月程度、毎日平均2時間程度の勉強で取ることができました。

現在持っている資格を取得した時系列順に記載します。
①ITパスポート:学生時にとりあえず取得
②情報セキュリティマネジメント試験:社会人1年目の5月に取得
③CCNA:社会人1年目の8月に取得
④統計検定3級:社会人1年目の9月に取得

(補足:学生時代は理系でしたが、情報系学部ではなかったため、プログラミング以外、特にIT系の知識はありませんでした。)

勉強方法

 取り組んだのは大きく2つ、1つ目は過去問道場、2つ目はテキスト(科目A、科目Bで一冊ずつ)です。とりあえず2〜3年分科目Aの過去問を解いた後、科目Aのテキストを同時並行で読みながら、語彙やその意味を確認していきました。科目Bのテキストも、科目A対策と同時並行で一日一章ずつ取り組みました。
 それぞれ説明していきます。

①過去問道場

 兎にも角にも一旦過去問をやらないと始まらない!ということで、過去問道場からやっていきました。平成21年度の問題までを一通り解き、復習まで行いました。
受験直前の一週間は令和元年〜5年までの問題を一通り解くことで直近の傾向の復習を行いました。毎日80〜160問程度行いました。
 最終的に履歴を見ると、合計約3400問回答(復習分込み)、正答率84%となっていました。

過去問道場の成績レポート

 過去に取得した資格のおかげで、一発目から合格点の6割以上は取れていました。ITパスポートの知識は基本情報の試験範囲の殆どに役立ちましたし、CCNA、情報セキュマネのおかげで基本情報のネットワーク分野、セキュリティ分野はあらかた正解できるという状況でした。正解率について、最初は7割程度、受験直前には9割以上は安定して取れるぐらいになりました。
 そんな中で一番苦しんだのは基礎理論の部分かなと思います。初めてやるような計算が多く、最初は解き方が分からず不安になりました。なので、ここは愚直に一旦解説を見たり、後に示すテキストを読んだりしながらコツコツ勉強を重ねました。過去問を見ると、結構計算が面倒くさかったりするものも多いのですが、最初は分からなくても何度か復習すればある程度パターンが見えてくるので、間違えた問題は自力で正解できるようになるまで取り組み続けましょう。
 ごちゃごちゃ書きましたが、とりあえず過去問道場を毎日必ずひたすらやり続けることが科目A合格点到達の近道です。

②科目Aのテキスト

 科目Aはこのテキストに取り組みました。図や色文字を使いながらわかりやすくまとめられているので、初学者にもおすすめです。章末問題もついているので、過去問道場をある程度(5〜10回分)やったら一旦テキストを読みながら章末問題に一通り取り組むということを2〜3回やりました。アウトプットとインプットをバランス良く行うことで、網羅的に試験範囲の語句や理論を理解、暗記することができたのかなと思います。(特別なことはしておらず、本当に説明を読んで章末問題を解く、間違えた問題のみやり直すを繰り返しただけです。)
 個人的には過去問道場をある程度取り組んだ後にテキストに取り組んだ方が、「あぁ、この用語はこういう意味だったのか」「過去問道場の解法以外にもこんな解き方があったのか」と自分の中での発見が多くなり、スムーズに内容が入って来やすくなると思うのでオススメです。
  ただし、初学者の方は普通にこのテキストをサラッと読んでからやった方がいいと思います。

③科目Bのテキスト

 科目Bはこのテキストに取り組みました。合計3周取り組み、1周目は毎日1章ずつ、2週目からは毎日3章ずつぐらい取り組みました(2周目以降は間違えた問題のみ)。
 学生時代プログラミングをしていたので、オブジェクト指向の分野以外はある程度すんなり解けました。解説も詳しく、プログラムのトレースもしっかり記載してあるので初学者にもわかりやすいかなと思います。オブジェクト指向関連の問題はやはり少しクセがあり、慣れるのに時間がかかりました。しかし、ここは特に力を入れて全問題を3周したので、問題の解き方は理解できました。オブジェクト指向がなんぞや?という部分について本質的な理解を得られたとは思いませんが、この一冊で試験問題が解けるレベルには確実に持っていくことができると思います。
 情報セキュリティ分野は、情報セキュリティマネジメント試験とほぼ変わらずの内容でした。セキュマネを取っていない人でも、科目Aで同分野の対策をしっかりしながら科目Bに取り組めば、そんなに苦労しないと思います。
 さらに、このテキストの特典(過去の科目Bサンプル問題、情報セキュマネの過去問、類題)も活用しました。テキスト本体を3周した後に確認程度に取り組むことで、問題演習量を稼ぐことができ、自信を持つことができました。

結果

 科目Aは780点、科目Bは1000点でした。
 科目Aは過去問道場でも1回見たことあるかないかぐらいの問題がそこそこ出題され、不安になりながら解き進めていました。普通にこんなの知らんわという問題も数問ありました。しかし、新しい用語、知らない用語はどうせ出てくるだろうと覚悟していたので、消去法で絞れるだけ絞ってあとは勘で答えました。むしろ計算問題や確実に正解できる問題で落とさないように気をつけました。30分ぐらいで解き終わったので、60問まるまるしっかり見直しをして、まぁ6〜7割は確実にあるだろうと確信を得た後科目Aを終えました。
 科目Bは上記で紹介したテキストと似たようなレベル感の問題でした。1、2問かなり難しい(めんどくさい)問題がありましたが、丁寧にトレースをしながら解き進めていきました。簡単な問題もある程度出てくれたので、そのような問題はできるだけ素早く解き、時間を捻出しました。20問解き切った時点で残り30分ぐらいになっていましたが、もう見直しもめんどくさかったのでそのまま出してしまいました。結果満点だったのでよかったです。

まとめ

 ある程度前提知識があれば短い期間で取れる資格だなと感じました。逆に全くの初学者がいきなり基本情報技術者を取ろうと思うと、不可能ではないですが必要な知識量が多くキツイかもしれません。その場合、自分のようにITパスポートから順々に取っていくことが、自分の自信にもつながるためオススメです。マネジメント、ストラテジ分野などはITパスポートに毛が生えた程度のレベルですし、情報セキュマネを取っていれば科目B対策にもなるのでお得です。

 次は応用情報を取ろうと思っていますが、まだ半年もあるので、G検定や統計検定などをつまみ食いしつつ、来年4月の試験に備えようと思います。受ける方は一緒に頑張りましょう!

 ここまで読んでくれてありがとうございました。

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