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「自分史上最高」を目指して走る!

「なんか、遅いんだよね、わたし。」

小学生の娘が帰ってきて
ランドセルの赤を床にどさっと落とす。
ため息まじりに言った。

今授業でマラソンの練習でタイムを測っている。
水色のふわふわした手袋もぽいぽいっと床に落ちていく。
娘はブービー賞だったらしい。
不満の証拠、口が尖っている。


ふと自分自身の小学生のころも思い出す。
私は足が遅く、マラソン大会は憂うつだった。

その頃は速いと「かっこよくて」うらやましくて。
遅いことに「劣等感」を感じていた。

全員でリレーしたときは抜かれて
失望の声がささる。。。


思い出してずーーーん重たい気持ちになる。
娘にはこんな気持ち持ってほしくないな。




「人と比べる事」は
伸びるきっかけにもなる。
でも反対に自信をなくしたり
辞めてしまうきっかけにもなることもある。


私は娘にこう言う。

「遅いってことは
あなたには伸びしろがあるんだよ」

「え?」変な顔をする娘。
「伸びしろってなに?」

「どんどん良くなる。希望満載ってことやで。」
「遅いって考えたらしんどいけど、
これからどんどん上がっていくってかんがえる
そういうのはどう?」


ちょっとすっきりした顔をする娘。
口はもう尖っていない。

こうして親子の間で
マラソンに向けて合言葉が出来あがった。


母「伸びしろが」

娘「あるー!!!」



自分の中の「足りない」を探すこともできるし
「ある事」を探して生きていく方法もあるよ。


娘「おっしゃ。私、去年より1分タイム縮めるわ」



そうして、
本当に去年より1分タイムを縮めてしまった
我が家のスーパースター。








ホンマ、伸びしろしかない。








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