叱る事をやめたワケ
私の店舗には100人以上の従業員がいるのですが、パート比率で約85%です。
そのうち80%以上は私より年上の方です。
また、新入社員も持っていますし高校生のアルバイトもいます。
ですので、下は16歳から上は60台後半の方々が一緒に働いています。
その中で組織をうまくコントロールしようとすれば、必然的にコミュニケーションの質が問われてきます。
叱る事が苦手だった私・・・
店長に昇進して4年経ちますが、私は昔から人を叱るのが苦手でした。
やはり周りの雰囲気を悪くしてしまうし、嫌われたらどうしようという考えも働きます。
自分で言うのあれなんですが、私は昔から仕事は早い方で仕事が遅い人がいたら全部自分がやったらいいやってタイプの人間でした。
店長になる前はそれでも何とかなったのですが、店長になってからは一人で全てやってたら時間と身体が持ちません。
そんな事で店長になって間もない頃は、ミスをしたりした際に嫌われ役になり頑張って叱りましたが、職場の雰囲気は悪くなりました。
これはいけないなと思い、職場の先輩に相談したり本を読んだりとしたのですが、
なかなか自分にしっくり来ませんでしたがふとした瞬間にこんな風に思うようになりました。
叱る事をやめたらどうなるのか・・・
叱る事をやめた私
叱る事をやめてもいいんじゃないかと考えるようになり自分の中にスッと落ちた事がありました。それは、
叱る=怒る ではないと言う事。
私はそれまで、叱ると言う事はできていない事を怒る。つまり圧力によって従わせようとしていたワケです。
それは職場の雰囲気を悪くしますよね(笑)
叱る事の本当の目的は何なのか・・・それは、
ルール通りでなかったり、間違っている事を気づかせて正しい方向に導いてやる事
です。
叱ると言うのは手段で目的が果たせればそれで良いのではと考えるようになりました。その瞬間叱る必要はないのではと思うようになりました。
やり方を変える
叱る事をやめただけでは、規律は崩壊しますからやはり間違っていたりできていない事は伝える必要があります。そこで私が今実践している事は
・1対1で話をする。
・事実のみを指摘する。
・なぜそうなったのか本人に考えさせる。
・その後どうするか本人に決めさせる。
この4つの事を行う事によってお互いストレスなく伝えることができ良好な関係を気づけています。
ポイントは私的な感情を入れないと言うこと。
本人に気づかせ、考えさせ何が悪かったか反省し行動を変えてもらうよう促す事です。
冷静に考えて、会社ですし面接や試験などを通って採用されているわけで、一般常識もありますし、指摘した事も事実に基づいているので本人も全て話す前に自分の何が悪かったかはほぼ把握しているのです。
昔親に「勉強しなさい」と怒られたものですが、自分ではわかっている事を感情的に言われると反発したくなるものです。
それでも叱らないといけない時がある
とここまで散々叱る必要はないと言ってきましたが、どうしても叱らないといけない局面があります。
それは、ルールを破った時です。
ミスを指摘するのはより仕事をよくする為に行われる事のはずなので、叱るではなく指摘をすべきだと思うのですが、ルールを破った時は話が変わります。
やってはいけない事をやった時には厳しく叱るべきだと思います。
これは心を鬼にしてきちんと言わなければなりません。
この際は、1対1で叱る必要はありますが、感情を出しても良いと思います。
普段感情的にならないようにしているので、いざという時に感情的になるととても圧力があり、本当にやってはいけない事をしたのだと反省させる事ができます。
最後に
叱るというのは、本当に体力が要りますしできれば誰も叱りたくありません。
しかし読者の皆様で叱るのが苦手という方に最後に大事な事を言います。
それは、叱るのが苦手だからと言ってダメな事、失敗した事を放置するというのは絶対やってはいけません。
本人の成長ができないなどの小さな事ではなく、上司が無視や放置をすると必ず組織は綻びが出てきます。それこそ、ルール違反など組織の規律を乱すより大きな問題を発生させる原因になってしまいます。
コミュニケーションに正解はありませんが、難しいコミュニケーションの問題から逃げてはいけません。
私もまだまだですが、少しでもコミュニケーションで悩まれている方の参考になれば幸いです。
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