小学館の美術書籍の魅力を100%お届けするために
はじめまして、小学館で美術書の編集をしているいそ貝です。
『和樂web』や『藝大アートプラザ』スタッフのとなりで、美術関連書籍を作っています。
豪華な大型本から、見た目はポップな単行本まで、1冊1冊に長年の知識とノウハウ、最新の知見をギュッと詰め込んだ、骨太な美術書を作って・・・いきたい!と息巻く、美術書籍編集歴3年目の駆け出し編集者です。
ここでは、これから出る本の編集のウラ側を中心に、小学館の美術書書籍の魅力を超個人的視点でをお伝えしていこうと思います。
ところで、小学館の美術書ってどんな本があるの?
書店で美術書のコーナーに行くと、最近は「教養としての」「ビジネスマンの」「まんがでわかる」「よくわかる」といったタイトルの本が並んでいることが多いかと思います。シンプルな装丁、サイズもコンパクトで読みやすく、タメになる知識が得られるので実用書のような印象も受けます。
でも、そこにはおそらく小学館の本はありません(たぶん)。目に入りやすい棚からちょっと視線を上か下に移動していただくと、ちょっと大きなサイズの図版がたっぷりの書籍が並んでいると思います。そこに、小学館の本はあります(たぶん)。
例えば「100%」シリーズ。
A4サイズの判型いっぱいに、絵画を100%、つまり原寸で掲載。ときには200%まで拡大します。
以前、文化事業局のnoteでも紹介したことがあるので、ぜひこちらもご覧ください。
上の記事を公開してから2年が経ちました。
当時5冊だった本シリーズにも新たに「カラヴァッジョ」が加わり、あと2タイトルが、近々追加される予定です。
中のページはこんな感じ。
さて、このワインのカラフェには、ある仕掛けが隠されています。
よく観てください。
そう、人の顔がガラスに映り込んでいるようすが描かれているのです!
解説によれば、この顔はカラヴァッジョ自身の顔なんだとか。
実際に美術館でこの絵を観たとき、ここまで細部を確認するのはとても難しいことです。でも、本なら観える。わかる。
観てわかるのって気持ちいいんです。
小学館の美術書は、図版がすごい!
なんだか長くなってしまいましたが、今回伝えたかったことは、小学館の美術書の図版の美しさ、でした。
長年培ったネットワークとノウハウを駆使して、世界中でもっとも美しい図版を入手し、プリンティングディレクターを立てて、慎重に色校正をしています。
という話の続きには、もちろん「小学館の美術書は解説文がすごい!」というのが続くのですが、それはまた改めて。
それと、最初に述べました「みるみるわかる」系の美術鑑賞入門書を、この秋刊行する予定です!そちらも、発売が近くなりましたら、内容先出ししながら紹介していきます。
それとそれと、今後出る100%シリーズの紹介も・・・・・・
お伝えしたいことがたくさんあります。
これから小学館の美術書と、当マガジンと何卒よろしくお願いいたします。