泥の上に咲く【人生変えたきゃ蓮の花になれ#最終話】
バイト:
俺は辛い、耐えられない。
蓮の花になれ、蓮の花になると言え、杏寿郎!
こんにちはバイトです。
決して報われない不幸な人生を変えるためには、
今のダメな自分を受け入れ、
かといって過度に卑屈にならず、
お世話になっている人達への感謝を忘れない、
未来が明るいと決めている人。
になれば良いというのが、これまでのお話でしたね。
今回はいよいよ人生変えたきゃ蓮の花になれシリーズ最終話ですが、お伝えしたいことはもうすでにお伝えしました。
なのでぶっちゃけ読まなくても大丈夫ですが、読んだら今回のタイトルである、
「人生変えたきゃ蓮の花になれ」
の意味が分かりますので、まあコーヒーブレイクのつもりで読んでみてください。
人生、寄り道も大事だ。
それでは行ってみよう。
かおりん:
さあちゃんでも挫けることがあるんだな??
さあちゃん:
えー、挫けません?えんちゃんさん(笑)
えんちゃん:
それでも市井(しせい)に生きねばならんのや・・・!
さあちゃん:
そうですけど、清明誠直(せいめいせいちょく)に生きたいなと思ってても、ダークなものがやってくるとやっぱり呑まれそうになりますよ?
まきちん:
わかる。
さあちゃん:
でもこうやってお話しすると自分が浄化されていくのを感じるから、それがすごいありがたいですね。
えんちゃん:
確かに、浄化は大切ですよね。
「こうすれば自分は浄化される!」っていうのを毎日欠かさずやれば、呑まれそうになっても立ち戻れると思います。
それ関係で論語に面白いエピソードがあって、
孔子がある日、知人(誰か忘れた)に「いつまでこんな腐った社会で暮らしているんだ」と言われたことがあったんです。
というのも、この時点での孔子はもうすでに悟りが一般人のそれより遥かに深く、教えを乞う弟子もたくさん抱えている状態だったんですよね。
だから孔子がその気になれば、空気の綺麗な高山にでも拠点を作って、そこでおもしろおかしく暮らすこともできたんです。
でも孔子はそれを良しとしませんでした。
何故かと言うと、それじゃあ世の中全体を良くしていくことができないからなんです。
確かに今の世は汚れきっていて、悟りが深い綺麗な心のままで生きるのは難しい。
世間から隔絶された安全地帯で修行を重ねる方がよっぽど理にかなっている。
でもだからこそ、この世界の穢れをその身に受けながらも、自分の教えを伝え少しでも世の中を良くしていきたい。
自分達だけの悟りで終わらせたくない。
・・・と語ったらしいんですね。
つまり、穢れるのは前提なんですよ。
ただ生きているだけでも穢れって溜まっていくものだし、見たくないものや、汚れきっているもの・人・空間に自分から関わっていかないといけない場面もどうしてもありますので。
わたし自身も最近は、ぞうきんになったつもりで人や物と関わっています。
ぞうきんが汚れるのは当たり前のことだし、ぞうきんだからこそ、自分自身の汚れをこまめに洗い落とそうと思えるんですね。
かおりん:
でもわたしは、穢れに呑まれたくないっていうさあちゃんの気持ちもよく分かるのよ。
それにどうせなら、ぞうきんじゃなくて「蓮の花」になった方が良いかなと思ってる。
周茂叙(しゅうもしゅく)っていう中国の詩人がいて、その方はずっと一貫して蓮の花をテーマにしているの。
蓮って花は美しいじゃない?
一本の茎がすっと伸びて、そこに花がぽんっと開く。
泥沼の中にあっても、人知れず美しく咲き続ける。
そして蓮の根っこ、つまり「レンコン」は、汚れきった泥沼の中に根を下ろしていたのに、美味しくいただけるしたっぷり栄養を蓄えてる。
だから、蓮という花のように自分も生きたいっていう詩をしたためているのね。
わたしは美術館に飾られていた絵の解説にその周茂叙の詩を見つけて、なんてステキなんだろうって思ったの。
たとえ泥沼としか思えないような状況でも、水面下ではいいものをたくわえてる。
泥の中からすっと一本茎が立つように、たった一本筋を通して、美しい花を凛と咲かせる。
そんなステキな蓮のような人に、わたしもなりたいなあと思ったの。
えんちゃん:
確かにそっちの方がいいですね。
ぞうきんじゃなくて蓮の花になりましょう!
かおりん:
でしょ?
蓮さんって偉大やなーって思うし。
さゆりん:
蓮はね、水もはじきますよ。
だから汚泥に染まらない。
かおりん:
そうなんだ、それほどに清らかなものなんやね。
だから美しいんだ。
さゆりん:
根っこは曲がってる。つながってる。
同じように、わたし達もつながってるでしょ?
かおりん:
「根っこは曲がってる」って言葉が一番響いた。
曲がっててもいいんだね。
水面下は曲ってても、水面を出たら凛としてるんだ。
それも、わたしの人生のテーマにしよう!
バイト:
というわけで、人生変えたきゃ蓮の花になれシリーズ、全5回に渡る配信はこれにて終幕です。
それでは完走した感想ですが、
蓮の花の生態という、いっけん人生には全く関係が無さそうな情報でも、
紐解いてみると、人間が幸せに生きるためのヒントが詰まっているんだなー
と思いました。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
来週からは、また違うお話をさせていただきとうございます。
あなたの心に茶柱を。
あでぃおっすおっす。
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