見出し画像

チャージマン研!応援広告 終了報告

本記事では、「チャー研応援広告」の会計報告および終了報告を行います。
終了報告(「きっかけ」以降の文章)には、今回企画を主催しました私ケフィアの主観に基づく文章も含まれています事をご了承ください。


会計報告

複数枚購入可能なので、枚数=参加人数ではない

皆様からお預かりした金額の合計は、567,060円でした。
本当にありがとうございました。
「自費 東京」については後述します。

※諸事情により、実際の販売価格と異なる価格で購入
熱海(振替前)→三島(振替後)は同額

全国10箇所への広告掲出に使用した金額の合計は、553,578円でした。

差額13,482円は、今後チャー研やナック作品に関連する応援広告企画が行われた場合、または今回のように事実上の公認がなされたユーザー主導企画が行われた場合に使用します。
※返金対応の受付は6月のメール送信をもちまして終了しています。

きっかけ

2024年4月1日に50周年を迎えたアニメ『チャージマン研!』。
一度しかない記念日を盛大に祝うべく、「チャー研50周年おめでとう!」という内容の応援広告を日本全国の駅に出そう!という企画です。

これまで「チャージマン研!」に関連するイベントは東京などの大都市で行われる事が多く、同じファンでも地方在住の方が寂しい思いをしている姿を何度も見かけてきました。
私も地方出身で、イベントに参加できない事が何度かありました。
そこで、近年見かける機会の増えた、ファン主導の「応援広告」を用いて、東京だけでなく、日本全国でお祝いの気持ちを共有できるイベントを作りたいと思ったのがきっかけになります。

公共の場所に広告を出す事で、自分のSNSをやっているだけでは絶対に届かない、けど「チャー研を知っている」層全てを巻き込んで、50周年のお祝いをしたい、という気概で頑張りました。 実際、広告の前を通りかかった人が「チャー研50周年なんだ」と言っていたのを聞いた時に、この目的は果たされたのではないかと思います。

まずは東京への掲出が決まった

企画の大元がスタートしたのは2023年12月初旬で、最初はkoichilさんとこんな人さんに相談しました。両名とも、長年にわたりチャー研や関連作品のファン活動を行ってきた方です。
応援広告の申し込みを行うにあたり、2名以上の団体を構成する必要がある為の声掛けですが、同時に私がファン活動としてあまりにも逸脱した行為に走っていないか、判断を仰ぎたかったのもあります。

今回の企画はJR東日本企画様を通して、権利元である株式会社ICHI様の許諾が取れないと、そもそも広告は貼れませんでした。応援広告について調べてもアニメーションを用いた事例は少なく、無理かな…?と思っていました。
そこで最初は東京都内の駅だけを指定して申請(「自費 東京」)を行い、返答を待ちました。

すると1週間もしないうちに、許諾が取れたとのメールが入りました。
自分で企画しておいてなんですが、びっくりです。本当に。

この段階で、全国へ応援広告を貼る企画を正式に進める事にしました。
許諾が取れたのが12月中旬で、近日中にチャー研ファンが多く集まるイベントの開催を予定していた事から、12月30日発表で準備を進めました。
しかし、日本全国に広告を掲出するには、私や友人間だけでは掲出費を賄えません。

そこで
①企画に賛同頂ける皆様より参加費を募りました。
②佐藤昇様の誕生会等で連絡を取り合っていたチャーケストラ様にお願いし、メールを送信することで、私や皆さんのフォロワーより幅広いチャー研ファンに企画開催をお伝えしました。

もちろん、全部初の試みでした。

スケジュール

スケジュールは全体で3ヶ月、このうち1ヶ月が参加費の募集期間でした。
1ヶ月という募集期間が適切な長さだったかは、今後検討が必要な部分になります。
残り2か月でポスターを制作しました。

募集開始  :2023年12月30日(土)
募集締め切り:2024年1月28日(日)
掲出    :2024年4月1日 前後

https://note.com/channivad/n/n98c733e23d50

掲出場所

掲出場所は出資額の合計に応じて、人口の多い都市へ出す事を決めました。
出す場所によって広告費は変わりますが、平均して5万円位だったので、
前述した目的の達成とは言えないですが、関東と関西には何とか出せるかな…と思っていました。

50,000円 関東
100,000円 関西
150,000円 九州
200,000円 東北
以降 中部・中国・四国・北海道・沖縄 など各都道府県へ

https://note.com/channivad/n/n98c733e23d50

応援広告を掲出する際のルールで、事前に具体的な場所を伝える事ができなかったのですが、各地方の中心的な場所、また、距離のバランスが取れている場所に出す事を決めていました。

参加時アンケート

結果的にほぼ全ての地方に出せる事にはなったのですが、
当初はチケット購入時に回答可能なアンケートの結果から、要望の多かった地方へ優先的に広告を掲出する事を検討していました。
結果、関東以外はそれほど大きな差とはなりませんでした。

10箇所への広告掲出が決定

皆様からお預かりした参加費の合計で、10箇所への広告掲出見込みを立てる事が出来ました。各地方の主要都市に加え、北海道、沖縄にも掲出見込みが立てられ、企画立ち上げ当初の目標は達成できました。
そして主要都市以外の選定は(正確には主要都市もですが)事実上ほぼ独断となりました。もちろん選定理由はあります(後述)。
選定の際にはどの都道府県からでも見に行きやすいよう、各種交通の便を調べたりもしましたが…それでも最寄りが4~5時間になる、という方もいたかと思います。ご期待に添えられず申し訳ない…。
10箇所それぞれに別の広告を納品して貼るのも可能でしたが、今回の趣旨とズレるし、他にも企画を回していた以上、作る余力もありませんでした。

どの地方でも、50周年当日の4/1には必ず広告を見られるよう調整頂きました。

広告制作で気を付けた事

株式会社ICHI様より素材とロゴデザインの使用許可が頂けたので、画像からキャラクターを切り抜いた「公式コラージュ」ポスターを作る事にしました。チャー研はやはり本来の素材の味が画的に一番強いので、結果として一番良い選択が出来たと感じております。ありがとうございます…!
素材そのものの使用許可が下りず、イラストを用意する必要が出た場合は偽リメイク風ポスターを作ろうと思ってました(私には描けないので、描ける人にお願いする事になります…)。

使用した素材は、かつて皆さんの支援で実現した4K高画質版
キャラクターの切り抜きと細かい補正をこんな人さんが担当しました。広告に使用する高画質ロゴを私が作成しました。
初めての事だらけではありましたが、メールでJR東日本企画様から、掲出までの流れについて丁寧にご案内頂き、無事に完成させることができました。

キャラとシーンの選出は私の独断

応援広告に使用するキャラクターの画像を選ぶ際、泉家5人と星君、ボルガ博士、ジュラル星人2体とジュラルの魔王を私の独断で選出しました。10人中5人死んでない?

チャー研(に限らずですが)の商品展開に際して、メインキャラクター以外の商品化が中々行われない問題があるのは把握しており、他のキャラクターファンに対して申し訳ない気持ちもありましたが、ちゃんと広告を見つけてもらいたい気持ちがあるので、「チャー研と言えば…」のアイコンになっているボルガ博士と星君を選びました。
人数を絞った理由ですが、媒体社様・権利者様に画像を提出する関係上、あまり何枚もチェック頂くのは申し訳ないので…。

ただ「エ゛エーイ!」や「ウオオー!(落下中)」の部分だと、流石におふざけ感が出すぎだと思って別のシーンを選びました。研達も同様ですね。

実際の商品展開では、チャー研がクレイジーアニメである事を印象づけるシーンが多く商品化されています。だからこそ商品を見つけてもらいやすいのだと思いますし、前述した理由に倣えばクレイジーを選ぶべきです。
しかし、公共の場所に掲出する以上、審査に影響の出るようなシーンの選出は控えるべきですし、クレイジーシーンを掲出して、通りかかった人に不快感を与え、作品のイメージまで損なわせてしまっては、私は一生かかっても償いきれません。

チャー研ファンの中でも、クレイジーシーンに依存した商品展開では満足ができないという声が一部で挙がっていた事は把握しており、私自身も、過去の商品展開で見たようなものを寄せ集めて広告を作るよりは、出来る限りかっこいいものを作りたい気持ちがありましたので、最終的には私自身の気持ちで各シーンを選出しました。
長々と述べましたが「キチ顔を提出する勇気などない」のが最大の理由です。

掲載するキャッチコピーは有名なセリフ(お許しください!)を採用して、他は50周年以外の情報を載せませんでした。本来はシンプルなお祝いメッセージを載せた方が、関係各所の理解を得られやすいとは思いますが、ここは妥協が出来ませんでした。
ちなみに、応援広告の規約上武器を掲載できないので、研の持つアルファガンは載せられない事になります。しかし広告をよく見ると後に人間爆弾になる男が載っているので、これはちょっと脱法感あったな…と後から思いました。

自分の書き言葉や作品表現に寄らない

応援広告の企画性質上、普段の私の書き言葉や作品表現に寄らないよう意識しました。
チャー研という作品と、私という作品ファンは全く別の存在であり、作品を好きである気持ちを共有するために特定の作品ファンを介する必要は当然ありません。
しかし、今回は間接的とはいえ公認を頂いており、掲出には大勢の協力が必要で、金銭のやり取りも存在する。曖昧でややこしい立場になる以上、応援広告の企画が全体を通して私やファンの誰かのキャラクター性に依存しない、独立した企画に見えるよう善処しました。

言葉を選ばずに言うと「私の事が嫌いでも応援広告は見て欲しい」訳で、私の存在が企画の足を引っ張ってしまった…なんて事を起こす訳にいかないのです。

各地方の広告の紹介

2箇所以上見た人はすごい

ここからは、各地方の広告掲出の様子を紹介します。

JR北海道 札幌駅

これからもよろしく

北海道はとても大きいですが、各地へ行く特急は札幌から出るものが多いです。
多分チャー研応援広告で最初にバズった所じゃないかと思います。掲出開始は大阪と同時だったのですが、大阪を上回るスピード感。スピードといえば北海道は現在判明している中で最も早くチャー研が放送された地域らしいです(東京が17時半放送なのに対し、北海道は8時5分)。北海道は何かと持ってます。

JR東日本 仙台駅

東北で一番大きな都市、宮城県の仙台駅です。ただ東北といっても大きいので、どうしても他の県から見に行くのは大変だったと思います…。
チャー研応援広告撤去後、宮城県内で放送されている情報番組『チャージ!』の広告に入れ替わった事が話題となりました。よく見たら広告を貼ってある場所まで完全に一致しててビビった…。(比較画像1)(比較画像2

ジュラルの魔王役・佐藤昇様の故郷は東北・山形県という事で、次回以降、検討できればと思います。

東京メトロ 新宿駅

ポスター左は魔王役などを務められた佐藤昇様

東京メトロ・新宿駅の地下です。新宿三丁目や新宿FACEに繋がる、とても人通りの多い通路です。やはり東京という事で、ここが一番多くの方に見てもらえたのではと思います。私も見に行きました。
竹安佐和記様(エルシャダイの人)など、多くの著名人の方にもご覧頂けたようです。
星君役やジュラルの魔王役などを務められた佐藤昇様にも、3月30日に行われました交流会後に応援広告をご覧頂きました。素敵な機会を設けてくださった関係者の皆様に改めて御礼申し上げます。直前まで私も交流会に参加していたので…見たかった…!

JR東海 三島駅

旅行けば 駿河の

株式会社ICHI様が静岡の伊豆のほうにあるので、もしよければ見に行って欲しい…という気持ちを込めて三島駅に貼りました。
三島駅には実際に訪れて掲出を確認したのですが、他の応援広告どころか普通の広告も無く、チャー研以外全部ACジャパンの広告で、悪目立ちし過ぎました。
元々は熱海駅に貼る予定だったのですが、枠の余りが無いという事で隣の三島駅になりました。

IRいしかわ鉄道 金沢駅

ポスター下にごみ箱があり、魔王が監視している

日本海側、石川県の金沢駅です。
ご存じの通り、2024年1月1日に能登半島地震がありました。石川県は私の地元であり、見慣れた光景が大きく一変した事に心が痛みました。
そんな地元に少しでも貢献したい、盛り上げたい気持ちから金沢駅を選びました。
ちなみに金沢駅は被災の程度は少なかったので、観光に行く分には問題ありませんでした。

名古屋鉄道 金山駅

実は金山駅だけちょっと文言が異なります

愛知県名古屋市の金山駅です。東海地方に住んでいないと馴染みの薄い地名だと思いますが、多くの路線が停まる駅で、乗り換えで使う方が多いです。
ただ、肝心の掲出場所がかなり見にくい、危ない位置になったので申し訳なかったです…。
広告の具体的な場所までは選べないので、そこらへんにちょっと運要素があります。

名古屋は私にとって第二の故郷です。掲出順としては最後になったので、「まさか例の名古屋飛ばしか…?」と思われた方もいるかもしれません。
しかし、私が名古屋飛ばしをする訳が無い!…これを言いたくても言えない為、ずっと我慢していました。

近畿日本鉄道 大阪難波駅

なぜ挟んだし

近鉄・大阪難波駅です。いろんな路線や地下街が複雑に入り組むダンジョンです。両隣がAMPTAKxCOLORS様の応援広告で、謎に挟まれた事から話題になりました。
あまり通りかかるような場所では無いそうですが、それでも流石大阪で、多くの人が見に来てくれたようです。
掲出期間中に訪れる事は出来ませんでしたが、後日大阪を訪れた際に、掲出場所を確認することが出来ました。

JR四国 高松駅

パパの頭部を避けるようにマグネットが置かれている

四国地方、香川県の高松駅です。
岡山駅とすごく悩みましたが、四国は日本縦断イベントと縁がない!悲しい!と叫ぶ者の顔が思い浮かび、高松駅を選びました。

西日本鉄道 西鉄福岡駅

消火用の特殊装置も設置されている

九州地方。博多の天神という繁華街の近くです。
どうやら栄えてる方の反対側に掲出されたらしいので、中々見つけづらかったかもしれません…。

ゆいレール 県庁前駅

階段の途中でホーム方面を見つめる泉家

沖縄県・ゆいレールの県庁前駅です。北は北海道、南は沖縄まで貼る事が出来ました。
チャー研関連イベント開催時における移動ハードルを無くしたい事が目的だったので、基本飛行機での移動となる沖縄が、一番象徴的な場所になったかと思います。

全ての掲出箇所にて、応援広告を撮影した投稿があった事に安堵しております。気付かれず終わるのが一番悲しいので…。
(Xで見つかっただけでも200件以上の投稿がありました)

時は流れ5月末

チャー研応援広告の掲出が終了して約2か月、5月末に新宿にて「サイコアーマーゴーバリアン」の上映が行われました。
この上映にはICHIの代表・吉野様も参加されていました。
応援広告の制作時は直接連絡を取る事は無かったので、ここで初めて直接、広告のお礼を述べる事ができました。特に私から振った訳ではなく、吉野様から応援広告の話題に触れて頂けたのが何より嬉しかったです。
吉野様曰く、多分いつも上映会に来てる人の誰かが関わってるんだろうなと思っていたそうです。

掲出期間中には、ICHI様のインスタグラムから応援広告を紹介頂きました。重ねて御礼申し上げます。

(上映会後の挨拶自体は応援広告掲出より前から何度かさせて頂く機会がありましたのでサラッと書いてしまいましたが、本来簡単には実現しない制作会社⇔ファン間の交流に終始丁寧なご対応を頂き、本当にありがとうございます…。)

チャー研応援広告 やった事一覧

他にやった事を一覧でまとめました。

  • 参加者募集記事の作成(livedoor・note)

  • 応援広告専用アカウントの作成(X・note)

  • 参加費お支払い用ページ作成

  • チャーケストラ公式様に告知協力のお願い

  • Xにて掲出見込み数の定期報告、最終報告

  • 応援広告申し込み

  • 媒体社様とのやり取り

  • 広告用画像の作成(画像切り抜きをこんな人さんに依頼、高画質ロゴ作成)

  • SNS告知文の作成

  • 告知文用画像、駅構内図の作成

  • 告知投稿用にXプレミアム登録(長文は予約投稿できなかったので逆に大変だった)

  • 支援者へメール

  • まとめ記事作成

  • 掲出確認(2箇所)

  • 佐藤昇様コメント収録、編集、投稿(応援広告の知名度上昇の為に、チャーケストラ様経由で佐藤昇様にも正式に協力頂いてました)

  • 事例紹介記事コメント

そして、ここに最終報告を加えて、今回のチャー研応援広告は終了となります。

改めて全部を書き起こしてみると、私自身の主観が入った場面も多々ありましたし、決して全部が上手く行ったわけではありませんでしたが、
メインである広告掲出が無事に終わった事、
大勢の方に見てもらえた事、
日本全国を巻き込んで50周年を盛り上げる事が出来たのを嬉しく思います。

私が手続きした時点では日本国内の広告枠だけが取り扱いの対象でしたが、現在は世界の広告も取り扱っているという事で、今後世界に広告を出せるのかも検討したいです。
また、JR東日本企画様「Cheering AD」にて許可取りの代行、広告枠の購入に加えて集金も可能になったの事で、私が企画した時よりも更に簡単に準備が出来るようです。今後応援広告を企画したいという方に、私から出来る限りのサポートを行う事で、ノウハウを継承出来ればと思います。

最後になりますが、
関係者の皆様、参加者の皆様、広告をご覧いただいた皆様
今回の報告をご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。

※本記事は『Cha-KEN Advent Calendar 2024』参加記事です。


いいなと思ったら応援しよう!