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Echoを有線接続でAirPlay2対応ステレオスピーカーとして活用する方法

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1.はじめに

Echoシリーズは、セール時に手軽に購入できる価格設定が魅力のスマートスピーカーです。そのコストパフォーマンスの高さは非常に優れており、特にAmazonサービスやデバイスと併用することで空間オーディオなどの高度な機能にも対応します。価格を考慮すれば、その音質も十分と言えるでしょう。また、スマートスピーカーとしての役割を活かし、スマートホーム化を推進するデバイスとしても活躍します。

一方で、EchoはAmazon製品としての制約を受けることが多く、Amazonサービスやデバイス以外との互換性が限られています。そのため、単純なスピーカーとして利用する際にその性能をフルに引き出すことが難しいという課題があります。特に、AppleのAirPlay2や他社のオーディオシステムとの統合を求める場合、公式のサポートがないため工夫が必要です。

そこで今回は、Echoを一般的なステレオスピーカーとして活用しつつ、さらにAirPlay2に対応させる方法を紹介します。この方法を実践することで、EchoをAppleのマルチルームオーディオシステムに統合し、異なる部屋で音楽をシームレスに楽しむことが可能になります。Echoの新たな可能性を引き出すアイデアとして、ぜひ参考にしてください。


2.Echoでできること

Echoはその豊富な機能で日常生活をより便利にしてくれるデバイスです。以下にその代表的な使い方を4つに分けて紹介します。

1. Alexaによるオートメーションとスマートホーム化

  • 照明やエアコン、スマートプラグを連携させて音声操作で管理。

  • タイマーやリマインダーを設定し、日常のスケジュールを効率化。

  • 家庭内の複数デバイスをAlexaアプリを通じて統合的に管理。

2. 音楽再生と空間オーディオへの対応

  • Amazon Musicで高音質の音楽ストリーミングを楽しむ。

  • 空間オーディオ機能により、臨場感ある音場を実現。

  • 他のEchoデバイスとペアリングして、ステレオ再生やマルチルーム音楽再生を構築。

3. Fire Stickとの連携によるエンターテイメント体験の向上

  • テレビとEchoを連携させ、映画やドラマを迫力のあるサウンドで視聴。

  • Fire Stickを活用して音声操作でコンテンツを簡単に検索。

  • サウンドの没入感を高めるホームシアターの一部として活用。

4. Bluetoothスピーカーとしての利用

  • スマホやタブレットとBluetoothで接続し、簡単にスピーカーとして使用可能。

  • ただし、この場合は空間オーディオやステレオペア機能は利用できません。

3.Echoをそのまま用いるだけではできないこと

一方で、Echoには制約も存在します。特に、Amazonサービス以外でのスピーカー利用に関しては、制限が大きい点に注意が必要です。

1. 他社サービスの音楽ストリーミング再生の制約

  • EchoでApple Musicを利用することは可能ですが、Echoに直接話しかけて再生を指示する必要があります。

  • スマホからApple Musicを再生し、Echoをスピーカーとして利用することはできません。

  • このような形で利用できる音楽ストリーミングサービスはAmazon Musicに限られています。

2. メディアコンテンツ視聴時のスピーカー利用の制約

  • 映画や動画視聴の際にEchoをスピーカーとして使うには、Fire Stickと連携してホームシアターを構築する必要があります。

  • 他のデバイスと直接的に接続して使用することは公式にはサポートされていません。

これらの制約により、EchoをAmazon製品以外の環境でフル活用するには工夫が求められます。しかし、こうした制限を乗り越えることで、Echoの可能性をさらに広げることができます。本記事では、これらの課題を解決し、Echoを一般的なステレオスピーカーやAirPlay2対応デバイスとして活用する方法を提案します。

4.本題に入る前に

Echoは、3.5mmのモノラルオーディオケーブルを使用することで、搭載されているAUX端子と接続し、有線スピーカーとして利用することも可能です。この方法を使えば、Wi-Fi接続なしで直接音を出すことができるため、シンプルなオーディオ環境を構築する際に便利です。

さらに、Echoをもう1台とケーブルを1本追加して、ステレオモノラル変換ケーブルを用いることで、2つのEchoから音を出すこともできます。ただし、この場合は単に音を2つのスピーカーに分けているだけであり、厳密な意味でのステレオ再生ではありません。

ステレオ再生は、左右のスピーカーから異なる音を出すことで初めて成立します。そのためには、後述するような信号を処理する機能を持つ機器が必要になります。この点を踏まえて、次章で具体的な活用方法について詳しく説明していきます。


5.AirPlay2対応ステレオスピーカーにする方法

EchoをAirPlay2対応のステレオスピーカーとして使用するには、以下の機材を用意してください。

  • WiiM Pro

  • 3.5mmモノラル-RCA変換ケーブル(2本)

  • Echoデバイス(2台)

以下の手順で接続を行います。

  1. それぞれのEchoデバイスに3.5mmモノラル-RCA変換ケーブルの3.5mm側を挿入します。

  2. ケーブルのRCA側をWiiM Proの対応する入力端子に接続します。

  3. WiiM Proの専用アプリをスマートフォンやタブレットにインストールし、セットアップを行います。

これでEchoをAirPlay2対応のステレオスピーカーとして使用する準備が整います。WiiM Proを通じて無線で音楽を再生できるため、Appleのマルチルームオーディオにも対応可能です。

注意点として、無線接続であるため音声遅延が発生する場合があります。ただし、WiiM Proのアプリには遅延調整機能が備わっているため、最適なタイミングに調整することを忘れないようにしてください。

補足

先ほど少し触れましたが、モノラル信号をステレオに変換するには、単にスプリッターケーブルで音を分けるだけでは不十分です。この場合、単に音が2つのスピーカーに分かれるだけであり、左右で異なる音を出す「ステレオ」とはなりません。

今回紹介したWiiM Proには、AirPlay2レシーバーとしての機能だけでなく、モノラル信号をステレオ処理する機能も備わっています。このため、ステレオ再生を実現できるのが特徴です。

なお、AirPlay2対応にこだわらず、単に有線スピーカーとしてステレオ再生を楽しみたい場合は、DACやオーディオインターフェースなど、モノラル信号をステレオに変換する機能を持つ機器を利用することでも同様の結果を得ることが可能です。これらの選択肢を踏まえて、自分の環境に合った方法を選んでください。

6.まとめ

Echoは、スマート家電としてもオーディオ機器としても非常に高い性能を備え、コストパフォーマンスにも優れたデバイスです。一方で、Amazon製品としての制約があるため、そのままでは他社サービスや機器と連携しにくい場面もあります。しかし、今回紹介した方法を活用することで、これらの制限を超えてEchoを幅広いオーディオ機器として利用することが可能になります。特にAirPlay2対応ステレオスピーカーとしての使用は、Appleのマルチルームオーディオ環境に組み込む理想的な手段と言えるでしょう。

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