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150社のTechブログを分析して見えた、エンジニアが今転職するべき企業ランキング!(データ&クローラーも全公開)

僕は現在採用サービスを提供する企業でインターネット上の情報を集めてデータベースを作るクローラーの開発をしているのですが、今の会社に入る約1年前に転職活動をしていました。
転職活動をしていた当時を振り返ると、昨今はエンジニアの超売手市場だと言われていてたしかに求人の数は多いんですが、その中から自分が行きたいと思える会社を探すのはとても難しいと感じていました。
そして「もしいい感じの会社のリストがあればとにかく上から受けていくのにな〜」とめちゃくちゃ思っていました。

そこで、当時の自分が思っていた「いい感じの会社リスト」を実現してやろうじゃないかと、150社の Tech ブログをクロールしてデータを集めて分析し「エンジニアが今転職するべき企業ランキング」を実際に作りました!今回の note はその内容をまとめます。

日頃採用サービスの開発をしていてエンジニア採用のことを考えない日はないですが、企業側の都合は一切関係なしのもっと求職者が自分の行きたい会社を見つけるた本当に役に立つ情報を提供したい!という思いでこの記事を書きました。

※この記事は本来は有料にしたい内容ですが全て無料で公開しています。
「役に立った!」と思ったらぜひサポートから僕のビール代をカンパしてください!むしろ役に立たなくても慰めのビール代をください!(泣)

「エンジニアにとっていい環境の会社」を見つけたい!

一から転職先の会社を探そうとすると大抵の場合はいろいろな求人サイトを使って探すことになりますが、全くその会社について知らない状態から偶然見つけた求人を頼りに自分に合った会社を探すのはものすごく大変です。

ここで特に困るのが、求人や採用ページには「エンジニアを大事にする文化」とかエモい事を書いてる割に、実際の中身は組織が崩壊しているとかめっちゃ給料が低いとか現場エンジニアの目が死んでるとか、実はヤバイ会社だったと後から分かるような事はざらにあります。面談に行ったりその会社のエンジニアと勉強会などで直接話せば何となく雰囲気は感じられるかもしれませんが、いちいちそれをやっていたら相当な時間がかかりますよね。

そんなアナログなやり方に費やせる時間は限られているので、もっと僕らが会社を選ぶ時に役に立つ、会社を目利きして事前にフィルタリングするための情報が欲しくないですか??

せっかくの超売り手市場で求職しているエンジニア側が優位に立っているわけなので、いつ終わってしまうかも分からないこのチャンスを利用しない手はありません。そしてなにより、今はハードルの高い企業に挑戦するにはすごくいいチャンスの時期です。
同じエンジニアの方々にはぜひこの超売り手市場を存分に利用してよりよい環境を見つけてどんどん移動してほしい!
そしていい会社に人が流れることで会社間の競争が生まれ給料や待遇の水準が高い会社がもっともっと増えてほしい!!!という思いでいっぱいです。

いまエンジニアが転職するべき企業TOP20

それでは本題の Tech ブログスコアランキング TOP 20 を早速見てみましょう!

スコアのロジック・意図は後述しますが、直近1年に公開された記事数とそれぞれの記事につけられたはてなブックマーク数を使ってスコアを評価しています。
まずは結果から。こちらです!

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第1位 クックパッド株式会社

ランキング第1位はクックパッドさんでした!
直近1年間では毎月約7記事のペースで記事を発信されており、はてなブックマーク数は中央値が51という結果でした。

直近の記事をピックアップしてみると、どれも業務での課題を解決するために実際にその技術を導入した経験から得られた知見について書かれています。こういった実際に経験した人しか分からないような、独自の知見を発信されている記事はエンジニアにとってとても価値が高いと感じます。

こちらの記事ではクックパッドさんのデータ分析基盤について書かれています。サービスで利用する DB から Redshift にデータを取り込める pipelined-migrator はものすごく便利そうに感じました。また、マスタデータやログが全て Redshift に集約されて Tableau で分析・可視化ができるインフラが整えられていて、いくつかの課題を抱えながらも絶えず進化が続けられている様子がよく分かります。

こちらの記事は4週間のインターンに参加された方の記事です。僕は Rubyist ではないのでこの記事の内容を正確には理解できないのですが、以下の冒頭の文を見ただけでレベルの高さを感じました。このようなとても優秀なインターンが参加されていることからもクックパッドさんの技術力の高さが分かります。

私は「Ruby中間表現のバイナリ出力の改善」という課題に取り組み、Railsアプリケーションのコンパイルキャッシュのサイズを70%以上削減することに成功しました。

クックパッドさんはこのようなブログの運用を直近1年だけやっていたわけではなく、2014年頃から同様のペースを維持されていることも分かりました。

今回調査した150社の中でクックパッドさんのスコアはダントツ1位だったので、記事の内容を見てもこれは納得の結果なんじゃないかと思います。

第2位 株式会社メルカリ

ランキング第2位はメルカリさんでした!
直近1年間では毎月約12記事のペースで記事を発信されており、はてなブックマーク数は中央値が14という結果でした。

直近の記事をいくつかピックアップしてみましょう。

こちらの記事ではインターンの成果報告会について書かれており、何人かのインターンの成果が紹介されていました。どの成果報告を見ても「え、インターンがこんなにレベルが高い業務をやっているの!?」と衝撃を受ける内容でした。また、成果報告のスライドは全て Speaker Deck にアップロードされており、社外に向けて成果をアピールしていく徹底ぶりがすごいです。

こちらの記事では mercari.go という Go の勉強会について書かれています。
取り上げられている内容は非常に実践的なトピックですし、勉強会での発表スライドが Speaker Deck にアップロードされています。

メルカリさんは毎月約12記事のペースで発信を続けられているのは驚異的だと思います。紹介した記事からも分かるようにブログ以外にも様々なスライドを公開されています。今回のスコアではブログ記事のみが対象となっているので不利になってしまったかもしれませんが、それでもかなりの高スコアでした。

第3位 BASE株式会社

ランキング第3位は BASE さんでした!
直近1年間では毎月約5.5記事のペースで記事を発信されており、はてなブックマーク数は中央値が26という結果でした。

直近の記事をいくつピックアップします。

PHPカンファレンス、PyCon JP、builderscon tokyo などのカンファレンスでの登壇についての記事が書かれていました。
これらのカンファレンスで登壇するには、 CfP (発表の募集) に応募して発表の内容がそのカンファレンスの主旨や技術的に価値があると主催者に判断される必要があります。
なのでカンファレンスで登壇するというのはそれだけでも十分な技術的に アピールになります。そして、スポンサー企業にはなっていないカンファレンスにも登壇しこのように成果をアウトプットされていることがわかり、エンジニアの方々の技術力はもちろんのこと積極的に成果を社外に向けてアピールしていくという姿勢を個々に持っていると感じられます。

BASE さんは今のブログでの発信のペースを2年前から継続されています。つい最近マザーズに新規上場しましたし個人的にはものすごく勢いを感じています。

--------- ここからスコアの説明です ---------

【仮説】いいTechブログを運用できる会社はいい会社

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さて、今回このランキングを作成するにあたり、評価の方針を決めるために「いい Tech ブログを運用できる会社はエンジニアにとっていい会社」という仮説を立てていました。

自分の過去の経験から、Tech ブログの記事やカンファレンスなどで発表されたスライドなどを見たときにいい内容だし良さそうな会社だなと感じることがあり、その後勉強会などでその会社の人と話せる機会があった時に実際にお話を聞いてみると確かに本当に良さそうな会社だと感じたことが多かったです。

その経験を踏まえて、Tech ブログを定量的に評価することでその会社エンジニアにとっていい会社かどうかの特徴がわかるかもしれないと考えこの仮説を立てました。

Tech ブログを通して組織が見えてくる

まずざっくりと「いい Tech ブログ」とは何かを考えると、これは完全に個人的な経験からですが「継続的に記事が書かれている」ことと「価値のある内容を発信している」ことがいい Tech ブログの条件といえるんじゃないかと思います
「そんなの当たり前だろ!」という感じですが、これらの価値の裏にはそれを生み出す組織の特徴があります。

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「継続的に記事が書かれている」ことから見える組織

会社で Tech ブログを運用する場合、中長期に渡って記事を発信し続けるには当然ながら複数のメンバーが協力して記事を書く必要があります。
個人で書いているブログの場合には本人にメリットがある事が明白なので継続的に記事を発信するモチベーションを維持しやすいですが、会社のブログとなると目標と意義が明確になった業務としてチームで運営していかないと、個人の善意に委ねてなんとなくで運用するような形では継続する事はまず無理ではないでしょうか。

Tech ブログ運用はすぐに効果が見えるものではなく中長期の資産の積み上げによって徐々に効果が出てくるものなので、中長期に渡ってチーム作りに繋がるブランディングにコストをかける意思決定と現場がそれに沿って動ける組織だということが分かります。

「価値のある内容を発信している」ことから見える組織

エンジニアからみて価値が高いと感じられる記事を発信するためには、記事を書く個人の知識量や文章力が必要なのはまず間違いないのですが、実際にはそれだけではなく Tech ブログを通じて誰に情報を届けその結果自社をどう見られたいか?という読み手の視点での設計も必要です。

この方針を個々の感覚で判断して書きたいように書いてしまうと、記事ごとに方向がバラバラになり特定のターゲットに対してのブランディングに繋げるのが難しくなります。
安定して価値のある内容を発信している Tech ブログは、その記事を書くことが何に繋がるのか?が明確に設計され、運用に関わるメンバーにそれが浸透しているはずです。

価値がある情報を発信している Tech ブログからは、豊富な知識や独自の経験をもつメンバーがいることに加えて、ブログ運用によって蓄積された資産を事業成長に繋げる明確な設計がされているということが表れています。

Tech ブログスコアの算出方法

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さて、これまでの説明で、どうやら Tech ブログを評価することで組織の特徴がある程度見えてきそうだというロジックが一旦できました。次にそれを数値化する方法を考えます。

「継続的に記事が書かれている」を定量的に評価する

継続的に記事が書かれているかは「期間あたりに発信された記事数」に反映されるはずです。ここで、過去にはブログ運用していたけど最近は活動していないという場合を除くために「直近1年間に発信された記事数」を計測してみます。

「価値のある内容を発信しているか?」を定量的に評価する

「価値がある情報」だということを定量的に評価するのはかなり難しいですが、ここでは簡易的に「はてなブックマーク数が多い記事は情報の価値が高い」という前提を設定してみます。技術的に価値のある内容を発信している企業は記事あたりのブックマーク数が多いはずなので「直近1年間に獲得した記事あたりのブックマーク数の中央値」を評価します。

ここで平均ではなく中央値にしているのは、バズって多くのブクマがついた記事は外れ値とみなし平常時の数値を計測するためです。

Tech ブログスコア

そしてこれらの数値を利用して、Tech ブログスコア = 直近1年間に発信された記事数 × (直近1年間に獲得した記事あたりのブックマーク数の中央値 + 1) として計算しました。
ブックマーク数に+1をしているのは、下位の会社はブクマ数の中央値が0となっているところも多くありその場合にスコアが0に丸められないようにゲタを履かせています。

--------- ランキングデータを全公開! ---------

Tech ブログスコアランキング 第1位〜第75位

先ほど紹介できなかった企業も含めて、Tech ブログスコアランキング 第1位〜第75位 までの企業とスコアをそれぞれ掲載します。
また、今回調査した全企業のデータはこちらのスプレッドシートで全て公開していますのでぜひご覧ください!

Tech ブログスコアについての留意事項
直近1年間に発信された記事を判定するために、記事の公開日時は <meta property="article:published_time" content="~"> の meta タグに書かれた日時か、それがない場合ははてなブックマークが最初についた日時を公開日時として判定しています。なので article:published_time のタグがなくブックマークが0件の記事はスコア算出のカウントに含まれていません。
・従業員数の記載がありますが、一部の企業は公式情報ではなく求人情報サイトや Wantedly などに掲載されている数値を使っているため、正確な数値ではない可能性がある点ご留意ください。

Tech ブログスコアランキング

・第1位 クックパッド株式会社
https://techlife.cookpad.com/
ブログスコア 4316 ,記事数(1年) 83, ブクマ数中央値 51

・第2位 株式会社メルカリ
https://tech.mercari.com/
ブログスコア 2160 ,記事数(1年) 144, ブクマ数中央値 14

・第3位 BASE株式会社
https://devblog.thebase.in/
ブログスコア 1782 ,記事数(1年) 66, ブクマ数中央値 26

・第4位 スマートキャンプ株式会社
https://tech.smartcamp.co.jp/
ブログスコア 1440 ,記事数(1年) 45, ブクマ数中央値 31

・第5位 エムスリー株式会社
https://www.m3tech.blog/
ブログスコア 1188 ,記事数(1年) 132, ブクマ数中央値 8

・第6位 ヤフー株式会社
https://techblog.yahoo.co.jp/
ブログスコア 1180 ,記事数(1年) 118, ブクマ数中央値 9

・第7位 Quipper Limited
https://quipper.hatenablog.com/
ブログスコア 1116 ,記事数(1年) 62, ブクマ数中央値 17

・第8位 株式会社ZOZOテクノロジーズ
https://techblog.zozo.com/
ブログスコア 1005 ,記事数(1年) 67, ブクマ数中央値 14

・第9位 株式会社Gunosy
https://tech.gunosy.io/
ブログスコア 968 ,記事数(1年) 44, ブクマ数中央値 21

・第10位 dely株式会社
https://tech.dely.jp/
ブログスコア 924 ,記事数(1年) 42, ブクマ数中央値 21

・第11位 株式会社SmartHR
https://tech.smarthr.jp/
ブログスコア 864 ,記事数(1年) 18, ブクマ数中央値 47

・第12位 株式会社グッドパッチ
https://goodpatch.com/blog/
ブログスコア 635 ,記事数(1年) 127, ブクマ数中央値 4

・第13位 メドピア株式会社
https://tech.medpeer.co.jp/
ブログスコア 600 ,記事数(1年) 20, ブクマ数中央値 29

・第14位 株式会社ぐるなび
https://developers.gnavi.co.jp/
ブログスコア 585 ,記事数(1年) 15, ブクマ数中央値 38

・第15位 さくらインターネット株式会社
https://knowledge.sakura.ad.jp/
ブログスコア 476 ,記事数(1年) 68, ブクマ数中央値 6

・第16位 サイボウズ株式会社
https://blog.cybozu.io/
ブログスコア 476 ,記事数(1年) 68, ブクマ数中央値 6

・第17位 Sansan株式会社
https://buildersbox.corp-sansan.com/
ブログスコア 456 ,記事数(1年) 228, ブクマ数中央値 1

・第18位 株式会社プレイド
https://tech.plaid.co.jp/
ブログスコア 418 ,記事数(1年) 22, ブクマ数中央値 18

・第19位 株式会社ROXX
https://techblog.scouter.co.jp/
ブログスコア 378 ,記事数(1年) 63, ブクマ数中央値 5

・第20位 株式会社ミラティブ
https://tech.mirrativ.stream/
ブログスコア 377 ,記事数(1年) 13, ブクマ数中央値 28

・第21位 株式会社リクルートマーケティングパートナーズ
https://tech.recruit-mp.co.jp/
ブログスコア 370 ,記事数(1年) 37, ブクマ数中央値 9

・第22位 株式会社Speee
https://tech.speee.jp/
ブログスコア 351 ,記事数(1年) 27, ブクマ数中央値 12

・第23位 株式会社AbemaTV
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/
ブログスコア 297 ,記事数(1年) 99, ブクマ数中央値 2

・第24位 株式会社サイバーエージェント
https://developers.cyberagent.co.jp/blog/
ブログスコア 297 ,記事数(1年) 99, ブクマ数中央値 2

・第25位 株式会社ディー・エヌ・エー
https://engineer.dena.jp/
ブログスコア 288 ,記事数(1年) 48, ブクマ数中央値 5

・第26位 コネヒト株式会社
http://tech.connehito.com/
ブログスコア 276 ,記事数(1年) 46, ブクマ数中央値 5

・第27位 株式会社VOYAGE GROUP
http://tech.voyagegroup.com/
ブログスコア 273 ,記事数(1年) 13, ブクマ数中央値 20

・第28位 株式会社ラクス
http://tech-blog.rakus.co.jp/
ブログスコア 242 ,記事数(1年) 121, ブクマ数中央値 1

・第29位 株式会社エウレカ
https://medium.com/eureka-engineering/
ブログスコア 228 ,記事数(1年) 76, ブクマ数中央値 2

・第30位 株式会社リクルートテクノロジーズ
https://recruit-tech.co.jp/blog/
ブログスコア 228 ,記事数(1年) 38, ブクマ数中央値 5

・第31位 株式会社FiNC
https://medium.com/finc-engineering/
ブログスコア 224 ,記事数(1年) 32, ブクマ数中央値 6

・第32位 株式会社フィードフォース
https://developer.feedforce.jp/
ブログスコア 210 ,記事数(1年) 30, ブクマ数中央値 6

・第33位 Fringe81株式会社
https://fringeneer.hatenablog.com/
ブログスコア 198 ,記事数(1年) 18, ブクマ数中央値 10

・第34位 株式会社ユーザベース
https://tech.uzabase.com/
ブログスコア 187 ,記事数(1年) 17, ブクマ数中央値 10

・第35位 Retty株式会社
https://engineer.retty.me/
ブログスコア 162 ,記事数(1年) 18, ブクマ数中央値 8

・第36位 株式会社マネーフォワード
https://moneyforward.com/engineers_blog/
ブログスコア 162 ,記事数(1年) 27, ブクマ数中央値 5

・第37位 スタディプラス株式会社
https://tech.studyplus.co.jp/
ブログスコア 156 ,記事数(1年) 52, ブクマ数中央値 2

・第38位 株式会社メディアドゥ
https://techdo.mediado.jp/
ブログスコア 140 ,記事数(1年) 35, ブクマ数中央値 3

・第39位 グリー株式会社
https://labs.gree.jp/blog/
ブログスコア 136 ,記事数(1年) 34, ブクマ数中央値 3

・第40位 freee株式会社
https://developers.freee.co.jp/
ブログスコア 123 ,記事数(1年) 41, ブクマ数中央値 2

・第41位 株式会社KaizenPlatform
https://developer.kaizenplatform.com/
ブログスコア 120 ,記事数(1年) 10, ブクマ数中央値 11

・第42位 株式会社メドレー
https://developer.medley.jp/
ブログスコア 105 ,記事数(1年) 21, ブクマ数中央値 4

・第43位 株式会社Cygames
http://tech.cygames.co.jp/
ブログスコア 104 ,記事数(1年) 13, ブクマ数中央値 7

・第44位 株式会社モバイルファクトリー
https://tech.mobilefactory.jp/
ブログスコア 99 ,記事数(1年) 33, ブクマ数中央値 2

・第45位 株式会社カブク
https://www.kabuku.co.jp/developers/
ブログスコア 90 ,記事数(1年) 30, ブクマ数中央値 2

・第46位 株式会社ZEALS
https://tech.zeals.co.jp/
ブログスコア 90 ,記事数(1年) 45, ブクマ数中央値 1

・第47位 株式会社ミクシィ
https://medium.com/mixi-developers/
ブログスコア 88 ,記事数(1年) 44, ブクマ数中央値 1

・第48位 株式会社Timers
https://techblog.timers-inc.com/
ブログスコア 86 ,記事数(1年) 43, ブクマ数中央値 1

・第49位 株式会社リブセンス
https://made.livesense.co.jp/
ブログスコア 84 ,記事数(1年) 14, ブクマ数中央値 5

・第50位 株式会社クラウドワークス
http://engineer.crowdworks.jp/
ブログスコア 84 ,記事数(1年) 21, ブクマ数中央値 3

・第51位 株式会社リクルートライフスタイル
https://engineer.recruit-lifestyle.co.jp/techblog/
ブログスコア 72 ,記事数(1年) 12, ブクマ数中央値 5

・第52位 ユニファ株式会社
https://tech.unifa-e.com/
ブログスコア 63 ,記事数(1年) 63, ブクマ数中央値 0

・第53位 株式会社エクサウィザーズ
https://techblog.exawizards.com/
ブログスコア 60 ,記事数(1年) 12, ブクマ数中央値 4

・第54位 株式会社ジークレスト
https://blog.gcrest.com/
ブログスコア 60 ,記事数(1年) 60, ブクマ数中央値 0

・第55位 株式会社レコチョク
https://techblog.recochoku.jp/
ブログスコア 57 ,記事数(1年) 57, ブクマ数中央値 0

・第56位 株式会社LCL
https://techblog.lclco.com/
ブログスコア 56 ,記事数(1年) 56, ブクマ数中央値 0

・第57位 株式会社ブレインパッド
http://blog.brainpad.co.jp/
ブログスコア 56 ,記事数(1年) 56, ブクマ数中央値 0

・第58位 株式会社アイスタイル
https://techblog.istyle.co.jp/
ブログスコア 55 ,記事数(1年) 55, ブクマ数中央値 0

・第59位 ENECHANGE株式会社
https://tech.enechange.co.jp/
ブログスコア 50 ,記事数(1年) 25, ブクマ数中央値 1

・第60位 株式会社GameWith
https://tech.gamewith.co.jp/
ブログスコア 50 ,記事数(1年) 50, ブクマ数中央値 0

・第61位 MFKESSAI株式会社
https://tech.mfkessai.co.jp/
ブログスコア 48 ,記事数(1年) 12, ブクマ数中央値 3

・第62位 株式会社スタディスト
https://medium.com/studist-dev
ブログスコア 46 ,記事数(1年) 46, ブクマ数中央値 0

・第63位 株式会社クイック
https://aimstogeek.hatenablog.com/
ブログスコア 46 ,記事数(1年) 46, ブクマ数中央値 0

・第64位 株式会社MonotaRO
https://tech-blog.monotaro.com/
ブログスコア 44 ,記事数(1年) 22, ブクマ数中央値 1

・第65位 株式会社Photosynth
http://akerun.hateblo.jp/
ブログスコア 40 ,記事数(1年) 5, ブクマ数中央値 7

・第66位 Repro株式会社
https://tech.repro.io/
ブログスコア 40 ,記事数(1年) 10, ブクマ数中央値 3

・第67位 株式会社あしたのチーム
https://engineer.ashita-team.com/
ブログスコア 39 ,記事数(1年) 39, ブクマ数中央値 0

・第68位 ChatWork株式会社
https://creators-note.chatwork.com/
ブログスコア 38 ,記事数(1年) 38, ブクマ数中央値 0

・第69位 日本経済新聞社
https://hack.nikkei.com/blog/
ブログスコア 36 ,記事数(1年) 6, ブクマ数中央値 5

・第70位 LAPRAS株式会社
https://ai-lab.lapras.com/
ブログスコア 35 ,記事数(1年) 5, ブクマ数中央値 6

・第71位 株式会社LIFULL
https://www.lifull.blog/
ブログスコア 34 ,記事数(1年) 34, ブクマ数中央値 0

・第72位 ビットバンク株式会社
https://tech.bitbank.cc/
ブログスコア 33 ,記事数(1年) 33, ブクマ数中央値 0

・第73位 株式会社トレタ
http://tech.toreta.in/
ブログスコア 30 ,記事数(1年) 10, ブクマ数中央値 2

・第74位 ラクスル株式会社
https://tech.raksul.com/
ブログスコア 30 ,記事数(1年) 10, ブクマ数中央値 2

・第75位 株式会社リクルートコミュニケーションズ
https://www.rco.recruit.co.jp/career/engineer/blog/
ブログスコア 30 ,記事数(1年) 6, ブクマ数中央値 4

【番外編】より人数の少ないベンチャー企業に注目したランキング

さて、先ほどのランキングの結果を見ていると記事数が多いほどスコアが上がるためより人数の多い企業ほど有利な傾向がありそうだと分かりました。Tech ブログを見る上では、人数が少ない中でも運用ができているのであればより評価が高くてもいいはずです。
そこで、より人数の少ない企業を評価できるように「従業員あたりの Tech ブログスコア」でのランキングも出しました。

従業員あたりの Tech ブログスコアランキング
ランキングはこちらです!

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第1位はスマートキャンプさんでした!
直近1年間では毎月約3.7記事のペースで記事を発信されており、はてなブックマーク数は中央値が31という結果でした。

スマートキャンプさんの Tech ブログは今年の1月から運用を開始したようで、それ以降毎月約3.7記事のペースを維持して発信を続けられています。
Tech ブログスコアランキングでも第4位にランクインしています。

記事をいくつか拝見すると、どの記事もアイキャッチ画像が整えられていてとても手が込んでいる印象を受けました。
スマートキャンプさんの従業員数は55名(2019年3月時点)と公表されていますがエンジニアの人数は更に少ないはずなので、人数が少ない中でこのペースで運用するにはかなり大きい割合のコストを掛けているのは間違いありません。

改めて従業員あたりの Tech ブログスコアランキングを見ると、先ほどのランキングと比べて従業員が100名以下の企業がより多くランクインしていることが分かります。
人数が少ない中でも継続的に Tech ブログの運用をされているのは本当に素晴らしいと思いますし、技術情報を発信することへの理解とブランディングへの投資の姿勢があらわれているのではないでしょうか。

計測に利用したクローラーのソースコードも全公開!

今回の Tech ブログ記事の収集のために実装したクローラーのソースコードは僕のリポジトリで全て公開しています。
同様の調査をやりたい方がいればクローラー実装の参考にしていただけるととても嬉しいです。

本当に「エンジニアにとっていい会社」とは何だろう?

さて、ここまで読んでいる人はほぼいないはずなので、最後にエモい話をひとつ。

皆さんは「エンジニアにとっていい会社」って一体どんな会社だと思いますか?

僕の今のところの考えは「経営者がエンジニアリングをビジネスの成長や競合への差別化の重要な要素と捉えていて、エンジニアリングに対して積極的に投資をしている会社」じゃないかなと思っています。

エンジニアリングが重要な要素になるビジネスをしている会社だからこそエンジニアリングに投資をするわけで、エンジニアの働きがビジネスに与えるインパクトが大きいからこそ高く評価するはずです。そういう会社はエンジニアへの期待と責任が大きいはずなので決してのほほんと過ごせるわけではないでしょうが、エンジニアが必要とされていることは間違いないですし、成果を出せば色々な面で相応の報酬があるでしょう。

他方、エンジニアリングが重要ではないビジネスをしている会社の場合は、当然そこへの投資の優先度は下がります。その会社にどれだけ優れたエンジニアがいたとしても他の職種の人たちより高く評価する意味はありません。それはその会社が悪い会社というわけではなく単にいいエンジニアが必要とされていない会社というだけです。

労働時間が少ないとか給料が高いというのも転職先を決める上で大事な要素だと思いますが、それはその会社が張っているマーケットによって決まるので「いい会社」かどうかとは直接結びつかないんじゃないかと思っています。
「いい会社」な上に収入にこだわるのであれば、その会社のマーケットとビジネスモデルから判断することになるでしょう。
もちろん収入だけが理由ではないと思うので、こういう技術を使った仕事をやりたいからいく、自分がその会社のサービスのファンだからいく、尊敬している人がいる会社だからいく、とか、「いい会社」であることは前提として最終的に何を動機とするかは人それぞれ自分が納得できる基準で決めますよね。

当然「いい会社」の定義は1人1人違うはずですが、この記事では「エンジニアリングに対して積極的に投資をしている会社がエンジニアにとっていい会社」という前提に立って調査をしていました。

まとめ

さて、今回の記事では「いいTechブログを運用できる会社はいい会社」という仮説を元に、「エンジニアが今転職するべき企業ランキング」について紹介しました。

かなりの独断と偏見に満ちた調査ではありましたが、個人的には参考にできそうな結果が出たと思います。「いいTechブログを運用できる会社はいい会社」という仮説はそこそこ正しそうな感覚を持ちました。

冒頭で書いた通り最近のエンジニア転職市場は超売り手市場のおかげで選択肢がとても多いので、転職をされる方が自分のスキルを発揮でき成長できてお金が稼げて心に余裕を持ち人生がさらに充実するような、よりポジティブに次のステージへ行ける転職になれば最高だなと思っています。
しかも今はよりハードルの高い企業に挑戦できるすごくいいチャンスです。
ぜひこの流れを存分に活かして僕らエンジニアの給与水準をバンバン上げていきましょう!!!(これ超大事)

逆に採用する企業側にとってはめちゃくちゃ苦しい状況ですが、よりいい人材を獲得していくことは採用担当の方の草の根的な改善だけで対応できる問題ではないです。僕も過去に採用担当をやっていた経験があるのでそれは本当に痛いほどよく分かります。エンジニアリングを事業の成果に繋げられる事業がもっともっと増えてほしいですし、その上で競争力を高めることに繋がるようなエンジニアリングへの投資 (=結局のところ人への投資) がどんどん行われるようになっていって欲しいなと思います。

さて、かなりの長編で思いの丈を書きましたが、今回の note 「150社のTechブログを分析して見えた、エンジニアが今転職するべき企業ランキング!」は以上です!

この記事の内容についてご質問・ご意見、「ここのブログもクロールしてほしい!」などあれば Twitter の DM をオープンにしているのでお気軽にご連絡ください!
特に「この会社ランキングに入ってるけど中は結構ヤバイよ?」とかあればぜひこっそり教えてください。

最後に、これがとても大事なことなので再掲しますがぜひビール代のカンパをお願いします!!!!!(泣)

※この記事は本来は有料にしたい内容ですが全て無料で公開しています。
「役に立った!」と思ったらぜひサポートから僕のビール代をカンパしてください!むしろ役に立たなくても慰めのビール代をください!(泣)

最後まで記事をお読みいただきありがとうございました!

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