【極寒:印旛沼】新春スタートレイル撮影大会+朝焼け印旛沼
年が明けて2日目、新春恒例行事と言っても良いくらい三が日に行っている印旛沼に行ってきました。
この日は雲の殆ど無く、また風も吹いていないが気温は夜明け前で-3℃くらい。風が吹いていなくて本当に良かった。風速1mごとに体感気温が1度下がると何かで読んだ気がするが、正にその通りではないかと思う。
さて、この日は午前2時起床、準備を行い3時くらいに自宅を出るという、普通の人が聞いたらどんなキチガイな趣味なんですか?と問い詰められるに違いない。
夜は一般道も空いており、更には正月、しかも2日とくれば皆さん前日の年越し盛り上がりでお疲れで爆睡されている事でしょう、ということで、道路はガラ空き。道路は自分の車しか走っていない状態なので、HVモードでガソリン使わずにどれだけ燃費を稼げるかなどという、普段であれば迷惑な超低速な安全運転で小一時間かけて現地へ向かう。
現着一番乗りなのは想定の範囲内。真っ暗な中、沼岸に三脚を2本立てる。
星空専用機のE-M1mark3とLeicaQ2を三脚に乗せ撮影準備を進める。
やはり正月という事も有り、対岸に見える四街道市街もいつもに比べて若干暗い。
星空撮影のチャンスですな(・∀・)
早速、スタートレイルの撮影準備を進める。
設定をいつも悩むのだが、数枚2-3分開放でテストした結果、以下の感じでどうだろうか?的な設定で撮ってみた。
・設定:ISO1250、SS4秒開放×600枚、f2.8という設定で一時間放置。
結果、こんな画像の出来上がり。
地球は1日1回転するのだから、その1/24、つまり15度分の動きが撮れる。天頂に近いほど移動距離は少なく、赤道あたりに近いほど移動距離も大きくなる。(あたりまえ体操にでやってもイイくらい)
星の周回活動だけ撮れれば良いのですが、1時間もシャッター開いていると予想外なものまで写り込むのが難点。
(写り込んでくるいろんなもの)
・流れ星:この日は「しぶんぎ座流星群」が25個/時で流れて来るらしい。
・ISS:これは通過時間が予めわかるので避ける事は簡単。
・飛行機:これが一番分からない。日によってコース変わるし・・・。
・沼岸にやってくる車のヘッドライト:眩しすぎる。勘弁して欲しい(;´Д`)
上記のイベントてんこ盛りなのが既出の画像となります。
気を取り直して、撮影条件を変えて再チャレンジしてみた。再チャレンジといっても、朝に近づくにつれて東の空が明るくなり、星が見えなくなってくる。したがって4時からのスタートレイル2本目はラストチャンスでもある。
・設定:一回目と一緒。そして45分間放置。
設定パラメータを変えなかったのは、次第に明るくなる空で余計なものが写り込まなくなるだろうといういい加減な勘からである(アバウトな性格のなせる技と言うのでしょうか)
結果、こんな画像の出来上がり。
手前の車のヘッドライトが映らない様にしたつもりが、結構映り込んでしまったのは迂闊でしたが、スタートレイル以外のものの写り込みは無事阻止できたようです。さらには東の空が朱くなる感じまで撮れたのは、星が夜明けの明るさで消えてしまうギリギリのところで撮影を止めたからでしょう。(これもアバウトな勘ですがw)
個人的には混ぜご飯の様な1枚目よりはシンプルな2枚目の方が好みです。
E-M1mark3の星空AFとライブコンポジット撮影機能は本当に便利過ぎて星空撮影には欠かせません。これでセンサーサイズがマイクロフォーサーズじゃなく、フルサイズならいう事無しです。
ここまで2時間で2枚しか撮れてないのはちょっと寂しい。
もう一台の三脚に乗せてあるLeicaQ2に頑張ってもらった。
時間軸的にはスタートレイル一枚目を撮影中、やる事が無くて手持無沙汰だったので、漆黒の沼地撮影でどこまで暗所耐性を試せるかチャレンジしてみた。
いきなり尖った設定で撮影開始。
・設定:ISO25000、f1.7、SS1秒。
思ったよりもしっかり写るじゃないですか。Q2は暗い所でも頑張れる子だったんですね。昨秋、九十九里で撮った時も天の川が撮れていましたしね。
ただ、残念なのは撮って出しではなく、ノイズ処理をDxO PureRAW2でやっています。このソフトウェアもかなり優秀で、Lightroomよりかなり良いと言っておきましょう。(他の方のレビューでも見てくださいまし)
ジワジワと東の空が朱色からオレンジ色に移り変わって来る。
地平線の向こう側は舞台の袖みたいな感じで、主役の太陽さんが今か今かと出番を待ちあぐねているに違いない。
やっと地平線から朝日がこっそりと恥ずかしそうに現れた。
24時間前は拍手と共に初日の出として多くのギャラリーに迎えられたに違いないが、24時間経つとただの朝日になってしまうのもなんか可哀そうな気がする。
気温は日の出時刻の直前が最も寒いと言うが、それは事実だった。
沼岸に置いてあるボートの縁に霜が付着しているのがその証であろう。
近づいて良く見ると・・・
お相撲さんが塩を沢山ぶちまけたのではないかと思うくらいの氷の結晶がボートの縁に付着している。
Leica Q2のマクロ撮影モードで17㎝の近接撮影をするも。f1.7というピントの薄さで背景も手前もボケまくっている。素敵すぎます、Q2さん。
一応、中望遠レンズのM.Zuiko12-1200mmf4.0 Proを持って行ったので、朝焼けさん近影を撮ってみる。
E-M1mark3で100mmなので、35mm換算では200mmとなる。
Proレンズに45-150mmf2.8というのあるが、なかなかの大きさで持ち歩くのもなかなか面倒。しかも1.5倍アダプタ付ければさらに全長が延びる。
コンパクトなマイクロフォーサーズの利点を帳消しにしてしまう様な大きさだが、フルサイズで同スペックとなると相当な大きさになり、やっぱりマイクロフォーサーズって小さいね!となる。でも、大きいので正直持ち歩きたくない。
最後になるが、この日は-3℃で温暖な東京湾岸にしては寒かった。(東京湾岸と言っても印旛沼あたりは若干の奥地で、周囲に比べ通常3℃くらいは温度が低い)
朝日昇ってきたところで撤収タイムとなるのだが、気が付くとネイビーブルーのカメラバッグの表面が真っ白になっていた。
夜中に結露してそれが凍ってしまったのであろう。三脚も表面に薄く氷が付いていた。それくらい寒いという印旛沼でした。
今度は暖かくなった頃にでもまた来たいと思うのでした。
雲が全くないのではなく、立体感溢れる印影が目立つ空模様に期待したいですね。
おしまい。
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