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画像レタッチとはなんぞや?②:DxO PureRaw2のノイズ処理について
光量が足りない場合の対応としては、
①ISOを上げる
②SSを下げる
⓷f値を最小にする
というのが一般的ですが、②は被写体の動く速度が速い場合ブレでしまうのでなかなか厳しい。
⓷はf値が小さくなればなるほどお財布がやせてしまうと言う副作用がなんとも悩ましい。
従って、①で被写体がブレない様に撮影するというのが妥協点となる。
しかしながら、副作用として『ノイズ』が盛大に発生してしまうという問題が生じてしまうのは昔からの問題としてカメラマンを悩ませる。(それを味付けとしてヨシとするのであれば、それはそれで良いでしょう。)
技術の発達と言うのは本当に有難く、良い時代に生まれたものだと本当に有難さを犇々と感じる。
以前はAdobe Lightroomの『デティール補正』でノイズ軽減スライダー(特に輝度)を右方向へスライドする事でノイズの大半は処理出来ていた。
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しかし、これをやり過ぎるとの「のっぺり」とした立体感に乏しい画像に仕上がってしまう。
そこである程度の『補正処理』を入れる事でごまかす事が出来る。
基本補正の『外観』項目の『テクスチャ』と『明瞭度』スライダーを良い塩梅に調整する技である。
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この2つのスライダーを+側にスライドすることでのっぺりしていた画像の細かさがなんとなく蘇る・・・のだが、やり過ぎてしまうとレタッチ前の元画像よりもノイズまみれの画像になるという最悪のケースになってしまう。
そこで妥協案として以下の方法が有る。
①テクスチャ+ と 明瞭度ー
②テクスチャー と 明瞭度+
『ノイズ軽減』にこの組み合わせでそこそこのノイズ処理が出来る。
と、つい最近まではそれなりに満足は出来ていたのだが、これはこれで問題を抱えている。
それは『シャドウ・テクスチャ上げによるホワイトノイズ発生問題』である。
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これをLigjtroomでレタッチ。
シャドウで黒つぶれしていた部分を明るくした副作用でノイズが発生するため、上述の方法でノイズを減らすが、地平線のビル群に霞がかかった様な景色が出来上がってしまう。
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これ以上の補正はレイヤーを載せて範囲を決めて補正するなどの面倒な方法もあるが、そこまでやるのも正直かったるい。
さてこの問題、どうやって解消しようかと思ってかなりの時間が経つのだが、ここで『ネ申』登場。
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シャドウでの黒つぶれ問題、地平線の霧問題、明瞭度アップ問題をまとめてクリアできてしまう神様に様なレタッチソフトが有るのです。(以前からあったが、少々お値段が張る)
DxO社の『PureRAW2』というソフトウェアである。
RAW画像を対象としたものだが、なかなかどうして素晴らしい。
『方法』の選択項目が3種類あり、中でも『DeepPRIME』という処理はAIを使ったもので、冗談抜きで賢すぎます。どこかのL●minar AIとかいう如何にもAI使ってますよ的ないい加減なものとは質が違う。
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百聞は一見に如かずということで、細かい事は割愛しますが、30日間機能制限なしで試用できるので使ってみて下さい。
これはLightroomのアドインとして組み込まれ、LightroomでのRaw画像現像の際にプリセットでPureRAW2へ処理をさせる事が出来、出力結果をLightroomのカタログ内に表示されるので、その後の補正をLightroom上で行う事が出来るというスグレモノ。
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と、ここまでがDxO PureRAW2のお話で、これには更に続きが有り、同じDxO社のレタッチソフト、『PhotoLab 6』という最強に強まったレタッチソフトがあるのです。
その話はまたの機会にでも・・・。