五章 ポストフロップ解析における四本の柱

・ポストフロップはレクリエーショナルプレイヤーに対して大きなエッジを生むことができる

4本の柱

① エクイティ
② ポラライゼーション
③ ポジション
④ SPR

①Equity

・エクイティーとはオールインになった時の勝率であり、ハンドの勝つ確率である。
・エクイティーはすべてが実現できるわけではなく、フォールドなどによって失われ、その分ほかのプレイヤーがオーバーエクイティーを実現していることになる。
・当然エクイティーが高いほどベットの頻度は上がるべきである
・マージナルなハンドではフロップでベットすることを避けたい。なぜならナッツの変化の激しいPLOにおいて、ターン・リバーで大きくなったポットをフォールドするのは値が張るから。

ハンド例

COでボタンからの3ベットに4ベットし、コールされた4ベットポット(SPR≒1)において、

①7-3-2 レインボー
このボードはCO側にとても有利なボードでありレンジ全体のエクイティーは65%もある。COはAAxxを多く含み、BTNはツーペアやそれ以上のハンドを持っていることは少ないからだ。

このボードではすべてのハンドでオールインすることで相手の35%のエクイティーを奪うことができる。

②J-T-9 two tone
このボードは4ベット側にやや不利なボードである。レンジ全体で40%しかエクイティーを持たない。

そのため、レンジの20%でのみオールインし、残りはチェックする。

②Polarization

ポラライゼーションとは、あるボードで、レンジのエクイティー分布の上位10-30%のハンドを持っていること。

画像1

このグラフは、BTN vs SBの3ベットポットでの、7-5-4twotoneでのレンジのエクイティー分布である。

エクイティーの考え方は二つあり、一つは平均のエクイティーである。上のグラフで横軸50のところで、SBが52%・BTNが48%のエクイティーでありSBが少しだけ高いことがわかる。

もう一つは、ポラライゼーションに関わるものである。グラフの左上の部分で、レンジのトップにおいてはBTN側のエクイティーが高いということがわかる。
これはBTN側にセットやツーペアコンボドローなどが多いボードだからである。

ここでは、SB側はエクイティーはフェイバリットであるもののBTNにポラライゼーションに関して不利であるため、あまりポットを大きくしたくはない。
ただし、4ベットポットなどSPRが1の時にはポラライゼーションはあまり関係なくなり、単純なレンジエクイティーで考えることができる。

③Position

ポットコントロール

IPはポットコントロールが容易。

IP

IPはPLOにおいて、ボードの変化に相手の反応を見てから対応できるため、より多くのストリートをプレイすることが利益的になる。
そのため、ベットサイズはOOPに比べ小さくなることが多い。
(SPRを低く保ち多くのストリートを相手の弱いレンジにコールしてもらいプレイできる。)

OOP

IPに比べ不利であるためベット頻度は下がる。
またプレイするストリートを減らしたいため、ベットサイズは大きくなることが多い。

チェックの頻度が多くなるため、チェックレンジを広く持ち強いハンドも含めることでチェックレンジをプロテクトする必要がある。

また、チェックレイズは手早くSPRを下げることができるためCbetのレンジをポラライズしていないIPに対し絶大な効果を発揮する。

SPR

画像2

SPRごとのスタックオフに必要なエクイティー。

SPRが小さくなると単純なエクイティーが重要になる一方、
SPRが大きくなるとポラライゼーションとポジションが重要になる

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