第三章 プリフロップレンジ②
リンプ
【リンプについて】
リンプが戦術に入る例外としては、
・トーナメントやタイムレーキのキャッシュゲーム
・自分または相手がショートで高SPRを保ちたい時
などはある。
【リンパーを搾取する】
リンパーはプリフロップでのフォールドエクイティーがほぼなく、レーキとリンパーとデッドブラインドを分けなければならない。そのためよりタイトなレンジでアイソーレトする必要がある。
具体的にはリンパー×1前のポジションでのオープンレンジである。
【オーバーリンプ】
・IPではオーバーリンプしたくない。敵の弱いレンジをアイソーレトしてHUに持ち込みたい。
・OOPではレイズがフォールドエクイティーをほぼ持たず、高SPRのまま難しいプレイを強いられるので、タイトなレンジでアイソーレトする。具体的にはUTGのオープンレンジ。
また、オーバーリンプもタイトに絞る。
SBなら30%前後、ナッティネスを優先に。
ブラインドディフェンス
【ブラインドディフェンスの基本】
・単純なエクイティー上の考えではディフェンスできない。(オッズコールではダメ)
ブラインドディフェンスをするときは
・相手のレンジに対するエクイティーを考える
・ハンドのエクイティー実現可能性を考える
JJ72rと8765dsではエクイティー上はJJ72が高いが、8765dsの方がエクイティーを実現しやすい。
◎ポストフロップがアグレッシブなプレイヤーに対しては、タイトなレンジでディフェンスすることでエクスプロイト可能
◎1人のオープンレイザー相手の時はそのオープン頻度より多くディフェンスする必要がある。
◎高レーキではフォールドの頻度が上がる。
レッズアップではナッティネスよりエクイティの実現性が重要になる!それはブラインドディフェンスでも同じ!
ディフェンスできないハンド例
・コネクトネスのないゴミDS
・Aのスートのみ
・ミドルペアのみ
・レインボーのブロードウェイハンド
【ブラインドからの3bet】
ここでの目的は「エクイティーを押し付けること」「後ろを追い出すこと」のうち前者しかしかない。
◎オープン頻度の高い人に対しては3bet頻度を上げることでエクスプロイト可能
例
BUオープンに対し、
・6532ds
フォールド、ランクが低くドミネイトされやすい。
・Ad10c9s7s
コール、ナッティネスは低いが、ワンスートとコネクトネス、ハイカードがありHU向き
・AA84r
コール、エクイティーが高いが、ラフなハンドでフロップでトップセットや単純なオーバーペアになることを望みたい。
・KKQ10ds
3bet、エクイティーは一つ前に比べて低いが、スムーズなハンドで多くのフロップでベットしていける。
マルチウェイにおけるディフェンス
UTGオープンのみなら50%レンジでディフェンスに対し、UTGオープン+BUコールではその半分のレンジになる。
このように当然ディフェンスレンジは狭まる
スクイーズ
・COオープンBUコールの時、フォールド65% コール25% スクイーズ8%が推奨レンジ
・スクイーズハンドを考えるに当たり、
①ダブルスーデッドか
②ナッティネスを持ち合わせているか
③コネクトネスが十分か
④Aをブロックしているか
+α 4betにコール可能か
を考える。
スクイーズプレイは、SPRを著しく下げるためエクイティの実現が容易になる
4betにコール可能か、とは
・AsKsKc2s
HJオープン CO、BUコールの時、スクイーズ可能
(Aおさえてる、ハイカードハイエクイティー、ナッティネスあり)
一方、相手のAAxxのレンジにドミネイトされ得るため、4betにはフォールド
・AcKh7h5c
同様の場合、エクイティーは劣るがスクイーズ自体は可能
(コネクトネスは弱いが、強いスートとナッティネスを持ち、Aをおさえている)
ただし、同様に4betにはフォールド