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3064 MonotaRO 2025年の事業戦略まとめ
24年12月期の決算概要をざっくりとまとめました。
本内容は、情報提供を目的としており、特定銘柄の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
■こんな人が書いてます。
俗に言うJTCおじさんです。40代。既婚。
趣味は野菜作りと投資です。腹回りが88cmでイエローカードが出ています。
免責事項
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本資料は筆者個人の研究メモを基に作成したものであり、いかなる投資助言・推奨行為を行うものではありません。本資料を参考にされた結果として生じた損害について、筆者は一切の責任を負いません。
https://corp.monotaro.com/ir/upload_file/tdnrelease/3064_20250131559398_P01_.pdf
1. 成長戦略
売上高の拡大:2024年の売上高 288,119百万円に対し、2025年は328,173百万円を計画(+13.9%)。
利益率の改善:売上総利益率は29.3%→29.5%、営業利益率も12.9%→13.1%へ改善を計画。
大企業連携の強化:購買管理システム(大企業連携)を推進し、売上比率を31.2%→34.2%へ拡大。
顧客拡大戦略:
Micro~Mid層ではLTV(生涯価値)を意識した獲得・定着施策を強化。
Mid~Large層では購買システム連携の拡大、拠点浸透の強化。
2. コスト管理
物流関連コストの削減:売上比6.7%→6.3%に改善。
販管費の抑制:
設備賃借料、人件費率を低減。
OMS(受発注管理システム)の早期償却費増があるが、それを吸収して全体コストの最適化を目指す。
3. 海外展開
韓国(NAVIMRO):新DCの稼働増による売上成長。
インドネシア(MONOTARO INDONESIA):新規顧客拡大と大規模顧客開拓を強化し、売上前年比+40%成長。
インド(IB MONOTARO):自社配送を開始し、競争優位性を強化。
4. 配当・株主還元
配当性向50%以上を目安に増配。2025年度の配当は31円(2024年度は19円)。
株主優待の廃止:公平な利益還元のため配当に一本化。
強み:
eコマース特化のビジネスモデルが成熟しており、特に大企業連携の拡大は継続的な収益源として期待できる。
物流最適化と販管費管理が成功すれば、利益率改善が見込める。
海外展開の戦略が明確で、特にインドネシア市場の高成長が注目される。
懸念点:
円安影響により輸入商品の粗利率が低下するリスク。
OMSの早期償却など、一時的なコスト増が利益を圧迫する可能性。
海外事業の収益化が課題(特にインドは依然赤字)。
長期的に見れば、eコマース市場の成長と購買システムの拡大により、売上と利益の両面で成長が期待できる戦略という印象でした。
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