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「いま起きていることがベスト」なのだとしたら。つらくてたまらない時の処方箋。

いまみなさんはどのようなお気持ちでしょうか。
嬉しくて、たまらないハッピーな気持ち。
悲しくて、虚無感でいっぱいの寂しい気持ち。
もう、この世界にはいたくない、絶望であふれている気持ち。

あるいは、特に何も感じないという人もいるかもしれません。

いまみなさんが感じられている気持ちには、意味があります。
実はいま起きていることは、ベストなんです。

いやいやちょっと待てよ…。
こんなに悲しくて、つらくてたまらないのがベストってどういうことだよ…と思いますよね。


私が初めてカウンセリングを受けた時も、同じことを感じました。

めそめそ泣きながら話していた時、カウンセラーさんが「すごくつらいですよね。でもね、いま起きてることは、ベストですからね」と優しく言いました。

はああ??ベストだあああ???ここでZOOMを切ってしまおうか。このカウンセラー大丈夫か?と失礼ながら思ったのです。(本当にすみませんw)
ZOOMの「退出ボタン」を押しかけていたその時、カウンセラーさんは言いました。

「私たちが歩んでいるプロセスには全て意味があって、いまはつらいかもしれませんが、後から振り返ると“あの出来事はあの出来事でベストだったんだ”と思えるものなんです。
心は自由なのもので、どう捉えるかはあなた次第なんですよ。
“もしベストなのだとしたら”と一緒に考えてみませんか?」

「はい…」とあまり納得していない声で私は答えて、ZOOMを切りました。



そのあとしばらくカウンセラーの言葉が引っかかっていました。
「こんなにつらいのに、ベストってどういうことだよ…意味わかんねぇな…そう思えたら、とっくにやってるし楽だぜ…」と。

納得いっていないながらも、しんどくて仕方ない私はカウンセラーの言葉を信じてみるしかありませんでした。
“もしベストなのだとしたら…”と考えてみることにしました。
考えてみることはタダだし、その捉え方次第で気持ちが楽になるのなら。
と、半信半疑で考えてみました。


当時の私は、仕事でボロボロになって休職をしていました。
フロア中に聞こえる大きい声で上司から怒鳴られ、自分の仕事の要領の悪さを呪いました。
毎日お腹が痛くて、冷や汗をかきながら仕事をこなすうちに、夜も眠れなくなり、1日中動悸もしていました。

仕事中、パソコンの文字が突然読めなくなりました。目では文字を追っているのですが、全く頭に入ってこない。焦れば焦るほど、冷や汗で手がびっしょりしてきました。フロアには上司や同僚がたくさんいるはずなのに、自分だけ身体が床に沈んでいくような感覚になりました。

会社に来ていた臨床心理士に相談したところ「あなたの意志が弱いのかもね」と、鼻で笑われて、私の味方はもうどこにもいないんだと絶望しながら、会議室の扉を閉めました。
そうして、精神科へ行き、休職することになりました。



休職してからの私は、毎日汚部屋で一人布団にくるまっていました。
そんな時、藁をもすがる気持ちで受けてみた初めてのカウンセリング。
「ベストなんですよ」と、突拍子もないことを言われ驚きましたが
これまでの自分を肯定してもらえたような気持ちにもなりました


どうせつらいなら、良い方を信じてみよう。心にうっすらと光が差し込んだ瞬間でした。
それからというものの、なにかつらいことがあっても「でもこれはベストで、意味があるんだ。どんな意味を私にくれるんだろう?」と考えるようになりました。

私の場合は、
・身体が壊れてしまう前に休職出来てよかったな。
・自分を見つめなおす時間が必要だった合図なのかもしれないな。
徐々にこんなふうに思えるようになっていきました。

この考え方を、心理学ではプロセス思考と言ったりします。
プロセスは完璧なんです。

みなさんが歩んでこられた日々も、その時のみなさんがベストを尽くしていて、いまがあります。ここまで頑張ってきた自分に、まずは「よく頑張ったね」と言って見てあげてください。全てに意味があります。こうして、いま私のブログを読んでくださっていることにも意味があるはずです。

かつての私のように信じられないし、胡散臭いと思うかもしれません。
でも、つらいなら、どうせつらいのなら、良い方向に捉え直してみませんか。
一人では難しければ、一緒に考えてみましょう。
私はあなたの光を見続けたいと思っています。


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