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【東北一周バイク旅】1日目〜憧れのラーメンと数奇な出会い〜

おはにちばん!
どうもくらみきです。

前日までに郡山まで移動して、ついに今日から1日目ということで、ここからは目的地別に目次で区切ったりなんかしちゃうぞって感じでやらせていただこうかと思います。
前日まではこちらから。

てなわけで本日のお品書き。


ホテル出発

さていよいよ東北一周始まりだ!ってことで、外は見事に雨模様。
予報通りではあるけども、後輩くんの雨男パワーが炸裂しました。
ちなみに私自身は晴男でも雨男でもどちらでもないと思ってるんですが、どちらかと言えばちょっと晴男かなー?くらいの感じです。
なので圧倒的雨男の後輩くんに力負けしましたね、ええ。

カミソリカーブで台風来てるんやから

何はともあれ、レインウェアを着込んでホテルを後にする。
朝食付きでしたが、このあとの予定もあって食べずに出発。
(コーヒーだけ飲みたかったのにコーヒーマシン壊れてた…)

【朝?】大友パン

事前に郡山出身の会社の先輩(以下、郡山ネキ)に聞いていた大友パンさんへ。
泊まったホテルから駅を挟んですぐなので、ものの10分くらいで到着。

老舗感がいいね

郡山ネキ曰く、郡山市内の小中学校での給食パンはここが提供しているらしく、地元のパン屋じゃ負け知らずらしい。青春アミーゴ。Si。
というわけでパン屋さん最強はここらしいのだが、それだけではなく、郡山にはクリームボックスなる名物パンがあるらしい。
それを求めて朝ご飯を抜いてきたのだ。いざ、朝ごパン。

これが噂のクリームボックスだ!

おいおい、酪王カフェオレ(こちらも福島名物)のクリームボックスもあるなんて聞いてないぜ。
もちろんどちらも購入して後輩と半分こする。
見た目だけだとなんだかよくわからないけど、要するに焼いてない食パンの上に甘いクリームがたっぷり乗ったものである。ちなみに言わずもがなめちゃくちゃうまい。
白い見た目も意識に影響してしまっているのかもしれないが、食感がヨーグルトに似てる気がする。
甘さは思ったよりも控えめで、上品さすら感じる。
菓子パン大好きマンの私も思わず満面の笑みです。

わかりにくいけど断面はこんな感じ
(かじってないよ!千切った断面だよ!)

雨の降る中、店前の軒下でもぐもぐさせていただき、ゴミまで捨てていただいて、店員さんにお礼を言って次の目的地へ。

【お昼】坂内食堂

相変わらずしとしとと雨は降る。
本当は磐梯吾妻スカイラインを通って猪苗代湖なんて考えていたけど、景色も見えないだろうし雨の峠道は怖いしでそのまま喜多方を目指すことに。

途中で寄ったSAにあったクソデカ赤べこ

高速道路でそのまま会津若松まで出てあとは下道かと思いきや、田舎特有の都市間を繋ぐ無料高速みたいなものがあって、すぐに喜多方に到着。
喜多方らーめんといえばの有名店、坂内食堂さんに向かう。
運良く駐車場が空いて、バイクを停めて行列の最後尾へ。

雨でも行列

これでも普段の行列に比べたら全然マシみたい。
さすがは人気店だな…。

坂内食堂といえば、チェーン店の喜多方ラーメン坂内はご存知だろうか?
私は高校時代まで長野県松本市で(ほぼ)生まれ育ったのだけど、そのお隣の塩尻市に坂内の店舗があった。
恐らく県内でそこにしかなかったと思われるし、当時はチェーン店だなんて思いもせず、すごくおいしいラーメン屋さんとして、ご褒美的に連れて行ってもらえる場所だった。
いつの間にか潰れてしまっていて、当時めちゃくちゃショックを受けたのを覚えている。
その後関西に進学するのだけど、関西にはあんまり坂内のチェーン店がなかったので、目にする機会がなかった。
社会人になりしばらくして、東京は汐留に転職してきて目を疑った。あるやん!坂内!!
まさかの思い出の店が普通に存在しているのを見つけて、そこで初めてチェーン店であることを認識したのだ。
ちなみにチェーンの方の坂内と坂内食堂は直接の子会社的な関係があるというわけではなくて、坂内食堂マジリスペクトって感じで、弟子入りするために断られても毎日通ったりしてようやく心を通わせ、喜多方ラーメンを全国に広めたいってことから出来たチェーンとのこと。(HP参照)
ちなみに1号店は長野県東御市らしい。初めて知ったけど、前述の通り長野県出身の私としてはなんだか嬉しい笑

そんなこんなで、喜多方ラーメン、それも坂内食堂は私の憧れのお店であり、いつかは絶対に食べてみたかったラーメンなのだ。

テンション上がってきた

思ったよりも早く列は進み、並び始めて20分くらいで入店。
肉そばをオーダーし、案内された席に腰掛け、そわそわしながら着丼を待つ。
そして待つこと数分、憧れのラーメンとついにご対面である。

ふつくしい…

これぞ喜多方ラーメンといった、長方形のチャーシューが並んだ透明なスープ。
もう見た目だけでおいしい。
一口すすってみると、優しいけれどしっかりと旨味の出たスープが、雨の中走り続けて冷えた身体に染み渡る。
手打ちならではのランダム感と、スープによく絡み口の中で弾けるちぢれ麺が絶妙。
そしてチャーシューの旨さよ。
これが本家か…。
うまい以外の言葉を忘れてしまったかのように、ただひたすらにうまいうまいと呟きながら、スープまで飲み干して完食。
食べ終わった後にもう次の一杯が食べたくなった。
毎日でも食べられる至高のラーメンがここにはありました。
ごちそうさまでした!

帰る頃には行列は更に伸びていましたとさ

地元のバイク屋さんへ(一応店名は伏せます)

さて、実はここに至るまでにバイクが不調を来しておりまして、ニュートラルにめちゃくちゃ入りにくい問題が発生していました。
走れないわけではないけど、このままだとクラッチを握る左手の握力が死ぬなってことで、Googleマップで見つけた近くのバイク屋さんへと向かう。
Googleマップでの評価は非常に良かったので、きっと地元の方々が利用する地域に根ざしたバイク屋さんなのだろう。経験上こういうところは得てして技術力が高いことが多いので、期待を胸に到着。

うーん…やってない…?でも電気は点いてるしなぁ。
ガラス窓の奥で半分開いたカーテンの向こう側に、店舗内でテレビを見ているおじいちゃんの後ろ姿が見える。
やってないならやってないで仕方ないし、とりあえず聞いてみるかとガラス窓をコンコンと叩く。
ワンテンポ遅れておじいちゃんが振り返る。数秒の間が空いた後、ちょいちょいとどこかを指差す。
どうやら裏口に来いということのようだ。

これ入っていいのか?という、よくあるドアノブを回すタイプの銀色の扉。The裏口。
ためらっていると、中から先ほどのおじいちゃんが出てきた。

「○×△☆♯♭●□▲★※!?」
…は?
まじで何言ってるかわからなかった。
どうやらゴリゴリの方言で訛りまくってるらしく、本当に聞き取れないのだ笑
なんとか聞き取った情報によると、おじいちゃんは腰を悪くしてかれこれ3年くらいバイク修理はやっていないとのこと。
ニュートラル問題は一旦そのままにして先に進むしかないかー。
お礼を言って立ち去ろうとしたところ、割と聞き取りやすい感じでおじいちゃんが言った。
「茶、飲んでけ。」

裏口から中に入って店内へ。
おじいちゃんの趣味とお店の歴史が全開で、思わずすごいと声を出していた。

煩雑な中に歴史を感じる

手作り感満載のストーブ用のテーブルに腰掛け、本当にお茶をご馳走になる。
外は雨でそれなりに冷えていたので、温かいお茶が身体に染みる。

ドジャース戦を見ながらお茶をすする

大谷すごいですねとか、天気の話とかから始まり、壁に飾ってあるポスターに写った演歌歌手の話とか、最近この付近で行われおじいちゃんも参加?したレトロカーイベントのDVDを見せてもらったり、本当に田舎のおじいちゃんの家に遊びに来たかのような不思議な時間を過ごした。
ただ旅行に来ただけだったら絶対に得られない経験だったなー。
半分くらい何言ってるか解読するのに困ったけど、田舎の人の優しさに触れた瞬間でした。

結局お店はやってるのかやってないのかもよくわからなかったけど、修理もやってないらしいし、とりあえずのところは多分やってないのだろう。
それでも現役時代と変わらず作業着に袖を通し、お店に足を運んでわざわざお店のテレビに向かう。自分の好きと思い出に囲まれたお店に。
これはこれですごく良い歳の取り方だなーと思う。
一国一城の主だからこその特権だな。

きっとおじいちゃんは、また誰かが訪ねて来たら一緒にお茶を飲むのだろう。
「カーッ、おめ煙草も吸わねえのか?」なんて言いながら。
早く帰れなんて言いながらも見送りに出て来てくれて、「また明日来い。」と笑いながら裏口の扉の向こうに消えていったおじいちゃん。
また、会いに行こう。

移動〜シングルイン新潟第2新館

なかなかない面白い経験をして、これぞ旅だなーなんて話しながら再びバイクを走らせる。
今日はもう雨が止む気配もないので、このままホテルに直行する。
本当は燕三条で刃物だったり金物だったりアウトドア用品だったりを見たかったのだが、そんなことより命が大事。
雨の中事故る前に、ゆっくり確実に目的地まで到着することを優先した。
途中あまりにも土砂降りで、1時間ほどSAに立ち往生したりしたが、なんとかホテルまでたどり着いた。

SAで後輩くんに提供された
近代芸術みたいなソフトクリーム

無事にホテルに到着し、とりあえず荷物の整理をする。
後輩くんは友達に借りたツーリングバッグで来ていたのだが、防水カバーの甲斐もなく、中身(主に着替え)はぐちゃぐちゃに濡れていた。
私はハードケースで良かった。
絶望しながらホテルのランドリーに向かう後輩くんを尻目に、濡れた諸々を拭いたり乾かしたりして、体力回復のためにちょっと休む。
ランドリーでの洗濯が終了し、乾燥機にぶち込んでいざ夜の街へ!
今日も始まってしまいますよー!

【夜①】旬海佳肴一家

さてどこに行こうかと悩み、良さげなところにいくつか電話をかけてみるも全滅。
ホテルもなんだか軒並み高かったし、新潟って意外と(?)混雑してるんだなと。
三連休初日ってこともあるだろうけど。

我々が泊まったホテルから駅までの間に結構飲み屋があるみたいなので、とりあえず適当に入ってみることに。

まず最初にホテルの真横にあった飲み屋さん。
結構評価も高いし、多分入れないだろうけどダメ元で聞いてみる。
店内は結構混雑していて、こりゃだめかもなーと思っていたけど、あっさりOK。
てことで本日の一軒目はこちら、一家さんです。

いちや、と読むらしい

とりあえず新潟といえば!
サッポロビールが誇るご当地ビールの一つ、風味爽快ニシテで乾杯!!

くぅ〜、染みるぜ!

新潟といえば長野県民の海と言われるくらいの場所なので、幼少期にはよく上越方面に遊びに行った記憶がある。
大人になってからは越後湯沢にスノボをしに行ったことがあるくらいで、風味爽快ニシテはその時に飲んで以来だったんだが…こんなにおいしかったっけ!?
疲れもあるかと思うけども、記憶の味より3倍くらいおいしく感じた。
私の記憶力がニワトリ説もある。いや、ダチョウか?

やはり新潟といえば海鮮と日本酒だよねということで、諸々頼んでパーリナイしました。

どれもこれもうめえのよ

私甲殻類が大好きなんですけども、刺盛りの海老がデカくてプリプリでめちゃくちゃうまかったんですよ。
新潟ってエビ強いの?と思って調べたら、南蛮エビ(いわゆる甘エビ)が有名らしい。
とはいえ、甘エビにしてはデカすぎるし、旬ももう少し後なので、恐らく違うエビなんでしょう。

日本酒もいっぱいありました

新潟は地酒が多いのも魅力ですわよね。
鶴齢のR4BYってやつがめっちゃおいしかったです。
他にももっと飲みたかったんですが、旅の疲れでかなり酔いが回ってきたのでこの辺にしておくことに。
おいしかったなー、また行きたい!
ご馳走様でした!!

なんか優勝したりしてるみたいです

【夜②】ALA CAFE DINING

ガッツリ飲んだし寝るかーと思ったら、後輩くんがどうしてもダーツをしたいと言うのでダーツバーを探し歩く。
ちょっと探してみたけど見つからないので、適当に声掛けてきたキャッチのお兄さんに聞いてみる。
曰く、新潟で女の子のつかないダーツバーって殆どないらしい。
我々としては普通に遊びたかっただけなので、ここならやってるかもって教えてもらったところに向かう。ありがとう、キャッチのお兄さん。

ビルの一角にあるお店に入ってみると、入って正面にカウンターがあり、右手にダーツが3台ほど、左手にはカラオケしつつお酒飲むスペースがあり、なんか色々ごちゃ混ぜの面白い感じのお店だった。

ダーツスペースはこんな感じ

私はダーツは殆ど狙った場所に投げられない。
つまりド下手である。
以前友人とゼロワンをやっていて、超劣勢のところから残り51になった。
17のトリプルを出すしかないのだが、当然狙えない。
よくわかんないしとりあえず真ん中狙って適当に投げたら、ダーツマシンから「ワーッ」という歓声が。
17トリプルに刺さるダーツ。呆然とする友人。爆笑する私。
それ以来、私の中でダーツは運ゲーという位置付けになった。

ちなみにこの日はあまり運が良くない日でした。
後輩くんは普通にちゃんと狙えるタイプの人だったので、ボコボコにされたのは言うまでもなく…。
暫く投げているとカラオケが聞こえてきた。
なんか歌いたいしカラオケに移動する?ってなったところで飲み放題の時間が来てしまい、とりあえずこのお店は出ることに。

【夜③】レトロ広場わいわい

ダーツバーを探してうろうろしてる時に、めちゃくちゃ内輪ノリっぽいけどとんでもなく安そうなお店を見つけて、気になってはいたものの尻込みしてしまい入れなかった。
今の酒量なら行ける!ってことで、ちょっとだけ行ってみることに。

中から漏れ聞こえてくるのは
残酷な天使のテーゼの大合唱

ちょうど外にスタッフのお兄さんがいて、どうですか?って声掛けてくれたので、とりあえず入ってみる。
なんかみんな友達のやってるスナックで適当に飲んでるみたいな雰囲気で、カラオケしてたりダーツしてたり(1台だけあった)、自由な感じだった。
あんまりない感じのお店で、スタッフの人も本当に飲み屋で働く距離感近めの大学生バイトって感じで、そういうのが苦手な人じゃなければ楽しめるかも?

店内はこんな感じ
この写真の右奥にダーツがあるよ

フードは頼んでないけど、飲んで遊ぶだけなら30分660円、初見だと最初の30分は330円とかいう異次元の激安っぷり。
結局このあとカウンターに移動して、知らない人とカラオケしたりお喋りしたりで1時間半くらいいたけど、一人あたり1,500円もしなかったと思う。
新潟の夜に可能性を感じたお店でした。
楽しかった!

さすがに日付も変わり、クラブに行きたいとか言ってる後輩くんを連れてホテルに戻る。
ちなみに後輩くんはこの後、ランドリー備え付けの乾燥機が弱すぎて、せっかく洗濯したものが全て生乾きのままという絶望を味わうことになる。
クラブ行ってる場合じゃないって…。

こうして長い長い1日目の夜は更けていくのでした。

おわりに

今回の福島〜新潟ですが、どっちもとても良かったです!
特に喜多方ラーメンはめちゃくちゃおいしかったなぁ。
人との触れ合いもあって、これぞ旅って感じで良い一日でした。
新潟があんなに栄えてると思わなかったので、また今度普通に旅行で遊びに行きたい。

遅筆で筆不精なので、この調子だと完結するまで四半期近く掛かりかねないけど、とりあえず最後まで書ききって自分の思い出に残しておきたいと思います。がんばるぞ!

それでは、また次回!

▼次回はこちら


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