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バンコク現地採用【3年半で昇給した金額】+思うところ

なぜこのような内容でnoteを書こうかと思ったのは、マレーシアの会社から内定をもらったからです。(このブログ記事を初めて読む人に向けていうと、私の経歴は日本会社員→タイ現地採用→日本帰国フリーター→マレーシア現地採用の内定もらった。←今ここ)
実は日本の会社からも内定をもらったんだけど、両方のオファーを年収だけで見て比べると100万円くらい日本の方が高いのね。とはいえ、私としては手取りや資産として手元に残せる金額を見て決めたいので、マレーシアの税金について今日1日ずーっと調べていた。が、結局分からないことが多くて人事に聞きなおし(返事待ち)。
そんな経緯があり、マレーシア現地採用の人たちがお金の部分について発信している情報を読んでいたら「そういえばタイ現地採用の給与について書いていなかった」と気がつき、タイで現地採用を目指している人の参考になるように、私の経験を書こうかなと思い至ったのです。

バンコクでの初任給は6万8000バーツ

私がタイに移住したのは2020年。すでに日本で5年社会人をやっていたけど、手取りが20万円切るくらいの低さだった・・・。新卒で編プロ→1年で退職→某大学の出版部に業務委託で入社。というのがざっくりした経歴。
2社目の大学出版部は4年以上続いたし仕事も楽しかったけど、業務委託なのでボーナスなし、交通費の支給もなし。毎年確定申告で返ってくる還付金がボーナスみたいなものでした。
あまりお金にガツガツしていなかったし、実家暮らしだったこともあってそんなに気にしてなかったけど、今思えば結構な低賃金。笑
しかも恐ろしいことに、4年間1度も昇給がなかった。旅行に行ったりクラブ遊びでポンポンお金が飛んでいくので、本業だけでは貯金できず、地元のスナックでバイトして月12万くらい稼いでいた。
なので、バンコクに移住した当時(2020年)のレートだと1バーツ=3.5円くらいだと思うんだけど、6万8000バーツのオファーをもらったとき、「日本円にしたら24万くらいもらえんじゃん!ヤッター」くらいな感じでした。

保険料400バーツ&交通費はない

バンコク1社目の保険料は400バーツだった。この保険のおかげで、風邪くらいならめちゃくちゃ安く診察&薬をもらえた記憶。
ここも交通費は出ないけど、途中からコロナでフルリモートになったので問題なし。もし毎日出社していたとしても、月に1200バーツくらいじゃないか?と思うけど。みなさんどうでしょう・・・(私は会社の最寄駅から地下鉄2駅+地上線5駅くらい離れたところに住んでいた)。帰りは同僚とタクシーをシェアして帰ることもたまにあったから、交通費を計算するのって難しい。ちなみにバンコクの電車には回数券はあるが、定期のようなものはなかったはず。

2年間で4000バーツ昇給した

このへんがうろ覚えなんですが、1社目を退職したときは月に7万2000バーツくらいもらっていたと思います。賞与は評価次第だけど、1ヶ月ぶんは間違いなくあった。評価が高ければ2ヶ月もらえる人もいたと思う。
この評価制度というのは、どこの国で働くのもそうだけど、評価基準を面談の際にしっかり聞いておくべきだと後から学んだ。
私の在籍したところは、プレーヤーとして業績を上げていても、遅刻や病欠の多さが評価に大きくマイナスに働くという保守的なルールだったから、そのせいで評価を落としてしまう人もいた。でも、転職先の2社目はもろ成果主義。数字さえ出してれば勤務中にマッサージ行っても大丈夫なところだったw
もちろん、勤務開始時間を守ることは大事。ただフレックス性とかコアタイムに慣れている人、成果主義な人は会社との相性もあると思うから、そのあたりの擦り合わせは大事だなと。

転職して給与が8万バーツ+賞与が2ヶ月半に

まぁ、1年後にうつ病で辞めたんですが・・・。それなりに待遇の良い会社に転職することができました。一応アシスタントマネージャーという肩書きが付けられ、当時29歳だった私には責任重大だと感じつつも、やっぱりこの肩書きがもらえることは嬉しかった。
東南アジア=外国人がホワイトカラー企業においてローカルより立場が高いのが一般的な市場において、日本で働くよりも簡単にマネージャークラスのポジションに立たせてもらえるというのは、東南アジア現地採用の良いところだ。まぁ、私にはマネージャーの肩書きは1億年早かったと気がついたんですが・・・。挑戦したい人はぜひ!ですよ!
年収100万バーツを越えれば、タイでは余裕で遊んで暮らせる。普通のレストランであれば、あまりメニューの金額を気にせず頼めた。とはいえ、友人とフレンチを食べに行った時1皿1600バーツ(6500円)のパスタを頼む時だけはちょっと勇気が要った。
そんなふうにちょっぴり贅沢な暮らしに浮かれていたら、年末調整で所得税がドーンと7万バーツくらい引かれて驚きまくった記憶がある。その経験が今回のマレーシア転職にも活かされている(?)のだと思うけど、累進課税ですよ〜みなさ〜ん。
タイは不定期に政府がキャンペーンを開始する買い物減税、また長期滞在組には定番の保険、株の購入などで節税対策ができたはずだから、やらなきゃ損です。しかし私はやっていなかった。アホだから・・・。

東南アジア現地採用、面談で聞くべきこと

ここまで書いて、もし私がまた海外で転職するなら、以下のことは聞くべきだと思っています。

  • 手取り額:これはマレーシアだけど、最初の182日は給料の額に関わらず30%の所得税が課される。こういう国による税率のルール、外国人&ローカルルールの適用範囲など、細かいことまでは知らなくてもいいけど、手取り額は知っておいた方がいいかと。

  • 渡航費の負担があるか:まれに一時帰国の航空券を負担してくれる会社もあるよ!

  • 交通費の負担があるか

  • 平均昇給率:タイは物価の上昇のため3%くらいは上がると知人から聞いたことがある。

  • 退職金積立制度の有無

  • 節税のためにできること

  • 評価制度:前述した通り

  • 保険の金額とオプション(婦人科検診は受けられるか、健康診断のパッケージ内容)

ほかにもあるぜ!!!!って方が居たら、コメントでお知らせください。

最後に

日本では手取りが20万を切っていても、あまり不満に思うことはなかった。それは「お金に対して貪欲になる=恥」だと思っていたから。いつか会社が給与を上げてくれるだろうと、自分から積極的に交渉することもなかった。完全に受け身の姿勢だったのだ。
で、いざ退職することを伝えたら「8万円給与を上げる!」と専務から言われて、「おせ〜よ〜」と心から思ったね。
タイでは給与アップのために転職する(ジョブホッピングという)のがカルチャーだし、平均人口も若く、女性の社会進出もバンコクでは特に進んでいるから、都市が若く、いつも新しいビジネスに溢れている。日系企業・外資企業も多く、いろんな仕事の価値観を持つ人と出会うことができる。
「キャリアアップしたい」
「とにかくお金を稼ぎたい」
「ワークライフバランスを充実させたい」
「英語・タイ語をのばしたい」
「給与は少なくていいからプライベートを推し活に費やしたい」
「投資して貯蓄を目標額まで貯めたい」
「楽して稼いで遊んで暮らしたい」

私の周りにはいろーんな人がいた。日本に帰った人もいるし、タイに残っている人もいるし、それぞれが自分にベストな選択肢を常に探して、それに向かってしっかり動いているような気がする。
そういう人たちとお金や仕事の話をオープンにすることは、いつも刺激になるし、自分の置かれている立場が明確になる。
私は正直バリバリのキャリア志向ではないし、ブランドものやハイソな暮らしには全く興味がないんだけど、「毎年数回海外旅行したり、新しい経験やアクティビティに使えるお金は欲しい」という、自分の幸せの軸がある。
お金をもらっていても忙しすぎて旅行できなかったり、友人とスポーツをしたりする時間がなければ幸福度が低い。
なので、自分の幸せ軸を達成するにはいくらほどの収入が必要か?そして、将来のためにいくら手元に残しておくべきか?というのを明確にしておくといいかもしれない。これもゴール設定があるとモチベーションに繋がりやすい。例えば3年で300万とか。私の友人はタイで1000万貯まったら帰国するといって投資している人もいる。
あと、残業カルチャーの少ない東南アジアだと自分の時間が持ちやすいので、筋肉をつけるとか、習い事をするとか、新しいスキルを身につけるとか、そういったソフト面での目標もあるといいかもしれない。英語上達やタイ語学習もその一つですよね。

数年前のタイ現地採用は「月収3万バーツでも贅沢暮らし!」みたいな煽り方だったのが、今はタイの現地採用は日本で稼げる金額と対して変わらない(年収400万〜)求人も多く、しかもバンコク中心部の生活費も上がってきているので、手取りの高さ(税金の低さ)や先述した「幸せ軸」で考えるのがいいかもしれない。

タイ現地採用のもう少し詳しいあれこれは以下にもまとめているので良かったらどうぞ〜


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