136番「時計をじっと眺めて一緒にポッポーいう」(晴れ平日午後)
フェリシーには数々の動物さんがいる。
時の流れに身をまかせるように流れゆく日常をしずかに見守ってくれる妖精さんのような存在である。
今日のフェリシーもまったりした空気が流れる。時間的にはちょうど平日のおやつ時の時間だ。こんなときには甘いスイーツと紅茶でも頂きたいものだ。
そしてここフェリシーにはゆっくりした時の流れを過ごしていると時の流れを伝えてくれるものがいる。
ポッポーポッポー
アカリ「ポッポー♪ ポッポー♪」
鳩さんと一緒にさえずりを奏でる。
そして、また30分が経過をするのを待って・・・
きたっ!鳩時計の小窓が開く
アカリ「ポッポー!」
鳩さんといっしょにわたしは鳴く
楽しい(*´ω`*)
鳩さんはすぐ時計の中に姿を隠してしまう。
この一瞬にしか見れない鳩さんの姿、写真におさめてみたい。
次の五時のポッポータイムに備えて準備をする。
じーーーー。
スマホのカメラをじっと手に持ち、そしてイスに足をかけて正面に鳩時計の小窓を据える。
チャンスは五回くる。ポッポータイムはその時刻の数だけ連続でくるのだ。
次の五時には五回連続でポッポーと鳴いてくれる。
小窓がガガーっとあく
きたっ!
「ポッポ」
パシャ
やったーーー(*´▽`*)
私はイスの上でガッツポーズを取る
と、していたら
下の階からお客様と奈子さんが現れる。
・・・
奈子さんが呆れ顔でいるのが分かる。
ごめんなさい。奈子さん、でもやらずに後悔よりもやって後悔したいのです。分かってください。と目線でアイコンタクトするものの
奈子「朝とか営業時間外でやったらいいじゃない・・・」
と言われ、
あ。そうでした。ってなったのである。