仕事を引き継ぐ時に感じたモヤモヤ
妊娠中に仕事をしている中でいちばんつらかったのは、仕事の引き継ぎのタイミングでした。
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急遽、入院
妊娠28週のときに、急遽、入院することになりました。
理由は「胎児発育不全」。
妊娠28週目に妊婦健診に行くと「2週間前から胎児が大きくなってないみたいです。」と、ショッキングな一言が。
えっ!?どういうこと!?頭が真っ白に。
「赤ちゃんに栄養がうまく渡っていないのか、そもそもお母さんが栄養を取れていないのか、それ以外に原因があるのか…理由は今の段階でわからないんですが、大きくなってないのは確かです。なので、入院してもらって、安静にしながら栄養バランスとれた食事を取ってもらって赤ちゃんが大きくなるか様子を見ていきたいんですが、どうでしょうか?」
ダウン症の疑いが晴れたと思ったら、今度は胎児発育不全…。
想定外の出来事でしたが、2日後から入院する予約をして病院を後にしました。
仕事の引き継ぎでのモヤモヤ
入院を言い渡された午前中の検診後、会社に行き、上司に「あさってから入院することになった」という報告をしました。
その後、取り急ぎ入院予定の2週間分の仕事を引き継いでくれる担当者に伝え、資料を共有し、入院生活へ。
とはいえ、想定外のタイミングでの短期間での引き継ぎで全て共有しきることはできなかったので、安静にしながらも入院中のベッドの上で引き継ぎ残した対応や、引き継ぎ担当者からの質問に対応してたんです。
入院が決まって、病院でも引き継ぎ後の対応していたときの私のメンタルは最悪でした。
1年前から手がけてやっと実現までこぎつけた仕事。途中で産休に入るのでプロジェクト全部に関わることはできないけど、これから本格始動!の立ち上げフェーズまでは責任もってやるぞ!って思ってた矢先に入院になるなんて…
自分でもやりたいと渇望してた仕事。ようやくチャンスが来たのに、その仕事をこの身体になったことで100%やりきれない悔しさ。
一方。
私の仕事を引き継いでくれた同僚は、私の急かつ長期の入院で
・自分の仕事がある上で+αの業務をやることに
・しかも、今までやったことがなくてやり方がわからない中で対処
で、かなり付加がかかりながらも「こっちはまかせて」と言って引き継ぎ対応してくれてる。それなのに…
引き継ぎ後に病院から彼の対応を見ていると、ところどころでやっつけ感丸出しの対応…
急に担当外の仕事が振られた中で対応してもらえて感謝してるにもかかわらず「時間がない、余裕がないのは分かるけど、その対応だと目的達成しないよね。お客さんの立場考えられてないよね…」とイライラする私が。
そして、「急な引き継ぎに対応してくれてるのに私はイライラしてる」という自分に気づいて、情けなくて、悔しくて。
「なんでわたしの身体は赤ちゃんをちゃんと育てられず、入院することになったんだろう」
「やっとやりたい仕事ができるタイミングが来たのに、なんで今妊娠なんかしちゃったんだろう…」
と、モヤモヤを抱えるわたし。
そんな中ふと会社の情報共有チャットを見ると、会社の妊婦仲間が「妊娠してる中でもこんな対応をしてて素晴らしい」と同僚から称えられている姿が。
比べることない、わかってる けど、
「同じ妊婦なのに○○さんはちゃんと仕事できてるのに私は急な入院で仕事中途半端で周りに迷惑かけてるダメ人間だ…
そして会社からも「あの人はこんなにできてるのにそれに比べて」って思われてるんじゃ…」
って妄想が止まらずメンタル崩壊。
いろいろな感情が渦巻いて、入院中はしんどかったです。
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入院が明けて少し時間が経った今、振り返ってみるとワーキング妊婦さんも、それをとりまく同僚のみなさんも、これら5つの意識を持てたり行動できてたらつらさも和らいだかも。
・「妊娠中はいつ何があるかわからないもの」と思っておく
・同じ妊娠はない。妊婦の状況も人それぞれ。比べない、Aさんが10やってるから自分(Bさん)も10しよう/させようと思わない
・引き継ぎは早めにスケジューリングし上司に伝える
・引き継ぎ先が決まってなくても、自分で進められる作業(マニュアルを作る、過去の資料をまとめる等)を進めておく
・引き継ぎ相手にはタスクだけを伝えるんじゃなくて「全体のゴール」「何でそれをやるか(目的)」を合わせて伝える
つらいトンネルをくぐってる中では、気づけないものだけど。