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【不登校(8)】してはいけなかった告白
今思うと、ただの私の暴走なのだが、私はこの時とんでもない判断をしてしまうことになる。
実は、子どもたちに秘密にしていることがあった。
色々あって、パパと約2年前に離婚していて、そのことを子どもたちにも周りの人にも言わずに変わらず、家族4人で暮らしていた。
当時は、離婚してもずっと家族であると信じていたが、その2年間で少しずつ形も気持ちも変わっていき、パパからは「本心としては、今すぐにでもこの家を出て行きたい。だけど、子供のことがあるので我慢してこの家にいてあげている。子供がある程度大きくなったら自分は出て行くつもりでいる。」このようなことを言われていた。
中学受験をすると言う事は、それなりの金が必要だ。
それは、私1人が働いたても、到底払える金額ではない。
つまり、勉強の伴走にも、費用的な意味合いでもパパの存在が必須である。
パパが、勉強で息子を怒ることが増え、受験の存続について言及することが増えた。
私はとても焦っていた。
「このタイミングで、本当のことを息子に話したほうが良いのではないか。息子なら、この事実を話しても耐えられる。」と私は考えた。
息子の機嫌より、パパの機嫌を取ったと思われても仕方がない。
自分の無力さを、息子のパワーでカバーしてもらおうとしたんだと思う。
時が戻せるなら、ここに戻したいくらい後悔している。
「話があるんだけど、聞いてもらえる?」
そして話を始める。
・パパとは、離婚していること。
・それでもパパとママは2人の親であること。
・離婚していても4人は家族であり、これからもずっと一緒であること。
・受験をすると言う事は、パパの協力が不可欠であると言う事。
・受験はやめても構わない、ただし受験を継続するのであれば、パパの言う通りにする必要がある。
・離婚している事は、ごくごく1部の人しか知らないので、妹を含め誰にも言わないこと。
今思うと、こんな衝撃的な事実を一方的に突きつけて、勉強するように脅なんて本当に最低だったと思う。
「受験をするのか、しないのか、選んでほしい。
するならちゃんとやってほしい。しないのなら、もうやめよう。パパに毎日怒られているのを見るのは辛いよ。無理なら勉強しなくたっていいし!」
息子はそれを黙って聞いて、あまり反応しなかったように記憶している。
「僕、受験辞めないよ。」
本当のところはどのように思っていたのだろうか。
今、振り返ると、本当に恐ろしいことをしたと思う。
ちゃんとやってほしいってなんだよ。
朝早く起きて、勉強して、休みの日もなくて、塾も行って、野球もやって、遊ぶ時間なんてほぼない息子に、「ちゃんとやってない」と言った上、離婚をした事実を勉強に絡めて伝えて、勉強をするように迫ったのだから。
家では、普段と変わらないに見えたけど、学校ではだんだんと適応ができなくなってきていたようだった。
受けたくない授業は受けずに図書館にいたり、寝ていたり、、
普通に暮らせてる方が不思議だよね。
私は、自分で精一杯でそんな想像さえできていなかったのだから。
謝っても許されないけれど、本当に謝りたい。
これが、母親の仕業だなんて恐ろしすぎる。
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