日産スタジアムのトラック上に仮設スタンドの導入を! -Kリーグ観戦 水原FC vs 大田ハナシチズン-
ひょんなことから韓国に行く機会に恵まれ、Kリーグを観戦することができた。
妹が韓国人の男性と結婚することになり、顔合わせの用があり、3泊4日の韓国滞在が急きょ6月に決まり、8月のお盆の直前に韓国へと出向いた。
韓国には済州島に6、7年前に一人で行ったことがあるが、本土には行ったことがなかった。せっかくだからということで、韓国のサッカーを見てみたいと思い、滞在の時期のKリーグの日程を調べると、残念ながら滞在予定のソウル周辺での試合はないようで、諦めかけていたが、妹の旦那によると、ソウル近くの水原であれば、車で1時間程度で移動できるということで、彼がチケットを調べて、わざわざ入手してくれた。両家の顔合わせをソウルで行った後に車で水原へ移動。水原のショッピングセンターでお土産を購入し、その後、ショッピングセンターからさらに車で15分程度走ったところにスタジアムがあった。
スタジアムはSports Complexと表記のあるように野球場も併設されており、そちらも大型のスタジアムがあり、満員の盛り上がりを見せており、多くの車が駐車場の列に並んでいた。僕らはコインパーキングに車に置いてスタジアムへ。
対戦カードは水原FC vs 大田ハナシチズン。水原と聞くとマリノスをACLで数年前に破って、以前よりアジアの舞台に何度も登場してくる水原三星ブルーウィングスをイメージするが、新興の20年前にできた水原FCが今は好調で、観戦した時点でリーグ5位につけていた。水原三星は現在は2部リーグを戦っている。
大田は前から聞いたことのあるチームだが、現在12位でリーグ最下位。2021年から大田に所属し、一度今シーズン、ジュビロ磐田へ移籍してJリーグ復帰後、再度6月に大田へと復帰した石田雅俊が所属しているということを直前に知った。
チケットは1,500円程度。J1で同じような席を選べば3,000円程度にはなるはず。
今まで足を運んだことのないスタジアムに入るときは高揚感があるが、韓国でのサッカー観戦は初めてということもあり、尚更の高揚感があった。
まず、スタジアムに入って、仮設スタンドの設置に驚く。陸上競技場で、トラックとスタンドの間にできた距離をトラックとピッチの間のわずかなスペースに小さなサポーター用スタンドを仮設し、サポーターシートが作られ、その後ろのスタンドは閉鎖され、トラック上にキッチンカーが並んでいた。施設も古く、他に利用される機会が少ないのかもしれない。だからこそこのような運用ができているのかもしれない。
マイチームのマリノスのファンやJリーグのファンの不満の一つにピッチとスタンドの距離の遠さがあると思うが、この仮設スタンドを日産スタジアムに設置すれば、一気にその問題は解決すると思うので、ぜひ前向きに検討してほしいなと思う。どこから持ってきてどこにしまうんだと思わずにはいられないあのスタンドをやりくりするのは難しいと思うけれど。
ちなみにビジター側へはこのような仮設スタンドはなく、ホーム側のみとなっていて、ビジターはピッチを遠くのスタンドから見ていて、いい意味で差別的な運営もおもしろい。
応援のスタイルは日本のサポーターと同じように、太鼓とコールリーダーが先導し、チャントを歌い続け,ときに突発的に歓声やブーイングが混じる。
日本にない点は、バックスタンドの真ん中あたりに男性1名、女性4名がクラブのオフィシャルユニフォームを着て、男性がハンドマイクを持ち、チャントをリードする公式応援団的なグループ。女性4名はKーPOPアイドルのような白いショートパンツで、こういう光景を見ると、いかにも今、自分は韓国に来ているんだなあということを思わせる。
試合に関しては、この時期の夏の30度を超える日はどうしてもフットボールには適さないと感じざるを得ない。日本のJリーグが抱える気候の課題を彼らも持っているのかもしれない。どうしても切り替えのスピードや時間を追うごとのプレー精度は下がるので、一方が押し込み、クロスを上げ続ける、跳ね返し続けるようなゲームが特に後半は見られた。
しかしながら、日本人の石田雅俊が先制のPKを決め、後半も彼が追加点を取り、ビジターサポーターから「マサ マサ マサ」のコールを受けていたのを見られたのは幸運だったかもしれない。
結局、試合は2−1でビジターの大田が最終的に勝利を収めた。
移動の都合て最後まで試合を見られなかったが、異国の地で見るフットボールは興味深いものだった。
ユニフォームは彼らも3rdユニフォームがあり、水色のヒュンメルのユニフォームはとても涼しげで、日本円で9,500円程度だったから、買ってもいいなと思ったけど、ここはもしまた縁があったときや心が動いたときのために取っておこうかなと思った。
Hayato