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カナダのスポーツ育成考察 1/2 :カナダのスポーツ選手

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。

 この記事では外国のスポーツ育成について一緒に考察をしていきます。今回は「カナダ🇨🇦」のスポーツ育成についてご紹介していきたいと思います。(2022.02.15現在)

※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。

カナダのイメージはいかがでしょうか?

「カナダ?スポーツ盛んな国だっけ?」
「カナダって何があるの?自然?オーロラ?」
「あー!あのメープルシロップ食べる国でしょ?」

カナダに対してこのようなイメージを持つ方が多く、スポーツのイメージは少ないのではないでしょうか!?

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 カナダの国技は2つです。冬はアイスホッケー、夏はラクロスです。僕が滞在していた、バンクーバーにはカナックスというNHLのチームがあります。
 アイスホッケーに対するカナダ人の熱狂ぶりはすごく、滞在中の2011年には18年ぶりの決勝戦で敗退し、ダウンタウンのビル1階の窓ガラスは次々割られ、車には火がつき100名以上逮捕されました。

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「アイスホッケーが盛んなのは理解できたけど、日本じゃアイスホッケーを見るのは冬季オリンピックくらいしかないよー!よくわからん!」と思う方が多いと思います。

テニス

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 2022年1月に開催されたATP CUPではカナダが2人の若手の活躍により優勝しました。

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※A.タビローはカナダ生まれ・育ちですがチリ代表で出場

「確かに、D.シャポバロフ、FA2の両名の活躍はハンパない!今後GS優勝や世界ランク1位も狙えるんじゃないかという逸材。。。カナダやるな。。。でも、日本にも望月がいるじゃん!」 

 カナダ人若手筆頭のD.シャポバロフ、FA2、その下に続くL.ドラクスルの3名と同世代の日本人選手3名を確認します。それぞれ、ジュニア時代の国際大会での対戦成績も下記に添付します。

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次は、カナダ若手筆頭2名と望月のランキングや大会成績を確認します。

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 上記の表よりカナダの2名(D.シャポバロフとFA2)とも18.6歳でTOP100入り、21歳でTOP10に入っています。ジュニアGSのWで望月は優勝しましたが、カナダの2名もジュニアGSで優勝経験者です。2000年前後生まれのカナダ人テニス選手の活躍が素晴らしいと理解できましたでしょうか?

 望月もここから21歳までの間にどこまで成長できるかが、今後のランキングアップの課題です。望月の今後に期待しています!!!怪我せず、たくましく成長して世界での活躍を楽しみにしています。

 テニスを中心に記載しましたが、他競技でも2000年前後に産まれたカナダ人スポーツ選手は世界で活躍しています。サッカー、バスケ、F1の3種目より確認します。

サッカー

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 日本のエース久保がレアル・マドリッドへ移籍し話題になりました。名門バルセロナのユース、そしてレアルに移籍と日本のエースとしての期待が高い選手です。
 「カナダってサッカー選手知らないねー?現在のFIFAランキングでは日本が23位、カナダは33位。日本の方が上じゃんー!」と感じる方も多いと思います。
 実際は、久保と年齢の近い2人のカナダ人は久保よりも市場価値が上です。特にA.デイビスは19.10歳で市場価値100億円越えをし、世界中で話題の選手の1人です。

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※ピーク時市場価値は公表時期のユーロ換算

バスケットボール

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 八村が2019年NBAドラフトで日本人初のNBAドラフト1巡目で入団した選手となりました。同年のドラフト1巡目全体3位にはカナダのRJ.バレットが入りました。ドラフトの順位、現在の給与も八村より高い選手です。2022年2月6日レイカーズ相手に36点を決めたRJ.バレットはニューヨーク期待の星と記載されています。

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※給与は2022年2月15日付近のドル換算

F1

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 角田裕毅がF1ドライバーとして7年ぶりにF1に参戦した日本人、そして2000年以降生まれとして初のF1ドライバーとして注目されました。 
 2022年のF1ドライバー20名のうち日本人は角田1名ですが、カナダ人は2名L.ストロール、N.ラフティの2名がいます。角田も20.10歳と若くからF1デビューをしましたが、L.ストロールは18.4歳でのデビューでした。

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今回の考察のまとめ

 2000年前後に産まれた日本人選手の世界での活躍は素晴らしいです。テニスでは望月が日本人初のジュニアのGS・Wで優勝、サッカーでは久保が日本人として初のビッグクラブであるレアル・マドリッドへ移籍、バスケでは八村が日本人として初のドラフト1巡目指名、20.10歳でF1デビューをした角田と世界で活躍する選手を輩出しています。
 しかしながら、その日本人たちを上回る若さや金額でカナダ人選手が日本人選手を上回っているのが事実です。

 「カナダって北米だしアメリカ近いし大国だから日本とは違うでしょー!」と思われるかもしれません。面積は26.4倍ですが北極圏にアルバータ州やユーコン準州などは、世界で人間が生活している場所としては最も寒い地域と言われています。(カナダ歴代最低気温はユーコン準州でー63℃)
 人口は日本の30%ですが、人種も移民が多い影響により様々で、国内には英語圏とフランス語圏があります。言語の違いだけではなく、宗教・民族が違います。身体的な要素も違ってくる中でも、少数の人口に対して世界で活躍するスポーツ選手が多いなぁと感じると思います。

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 この背景には、1995年にカナダのスポーツ学者が開発した「スポーツ育成計画」が適用されたことが影響しています。次回の記事では「スポーツ育成計画」について記載をします。
 世界が注目するこのスポーツ育成計画によりカナダはスポーツ大国へ成長をしています。今後はカナダ人のプロスポーツ選手にも興味を持っていただければ嬉しいです。


カナダのスポーツ育成考察 2/2:LTD へ続きます〜!

 今後もこのような記事をあげていきますので、もしよかったよ〜という方は是非note内の「スキ」や「記事の保存」をお願いします。
 この選手の記事を読んでみたい!調べてほしい!というご要望ありましたら、お気軽にご連絡ください。それでは次の記事で。さようなら。

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