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CC1年間の考察まとめ

皆さん、こんにちは。
「Change Court」記者のtakableです。

 noteを初めて1年間で全176記事を記載しました。今回の記事は、これまでの考察のまとめを記載します。(※イメージです)

 この1年の考察で、みなさんと一緒にテニスのジュニア育成に関してどんなことが理解できたのかを簡単に記事にします。(2022.6.15現在、表は考察記事作成日の日程)

※記事をより簡単に読んでいただくため表記に独自のルールを利用しています。

 1年間を通じて世界1位のテニス選手を輩出するという理想に対する、現時点での解決策の結論は、「ハードのシェア率向上」でした。その解決策を達成するためのプロジェクトを考察しました。

 上記の「解」となった、理由や背景を3つの層の考察より、今回は1つの記事にまとめます。

CC176記事の3つの層の考察
①世界1位になるための基準の数値
②世界1位になるための企業のサポートや技術力
③世界1位になるための施設を考察

①世界1位になるための基準の数値


 「日本人男子は世界ランキング1位を達成することができる!」という仮説に対して、世界TOP選手100名の「年齢での出来事」、「身長」、「出身地の都市(人口)の大きさ」の実際の数字を100名の平均、最大値、最小値より算出しました。

年齢での出来事
 下記の表より、CC平均値、最年少、最年長を出力しました。まずは、最年少〜平均を目指して育成し、身体の成長に合わせて最年長に合わせてアジャスト(調整)していきます。
 この表から、5歳でテニスを開始し12歳にはプロになる決意を固め練習環境を変えていることが理解できます。

身長
 下記の3点が考察で理解できました。170cm以上の選手であればTOP100に入ることが可能であることも理解できました。

・188cm/183cm/185cmの順番でテニス選手が多い
・世界TOP100の平均身長は187.55cm
・TOP100の身長は170cm~211cmの幅


「出身地の都市(人口)の大きさ」

 日本よりも人口・面積が少なく小さい国からも世界TOP選手を輩出している背景から、日本の人口と国土面積があれば世界で活躍できると考察をしました。

 上記3つの考察の結果により、年齢的に5歳からテニスを始め、中学生の頃にはプロを決意し、高校生の頃には国際大会やシニアの大会へ挑戦、大学生活中にはGSに出場したりTOP100には入っているという年齢的な基準が理解できました。
 体格面では、身長は170cm以上あれば活躍でき、国の面積、人口の大きさに関係なく世界で活躍できる選手は育まれることが理解できました。

 この考察の結果として、日本にはスポーツ教育や育成がうまくいっていないことが原因であることを考察で記載しました。そこでカナダのLTDを考察しました。
 
 LTDは、生まれたばかりの子どもから世界で活躍するプロ選手まで、全年齢を対象にしたスポーツとの携わり方を示した計画です。LTDの目的は「人生を通じて活動的である」ことが最大のゴールです。

 このLTDをカナダは基本として各スポーツに当てはめ育成をする方法をとっています。テニスの場合は、下記の表のように育成に取り組まれています。

 上記の育成の結果として、D.シャポバロフ、FA2をはじめ20歳前後のカナダ出身の選手が世界で活躍をしています。2022年1月のATP Cupでは団体戦で優勝しました。

 日本もLTDのような教育や育成のガイドラインに当てはめて育成していくことが必要だと理解ができました。

 年齢・身体・文化の違いから育てるのは難しいと思いますが、M.チャンが175cmで17.3歳でGS・Fを制覇していることから、日本人の体型でもGS優勝や世界ランキング上位を達成できると考察しました。

②世界1位になるための企業のサポートや技術力

テニスギア

 テニスをプレーする際に必要となる、ラケット、シューズ、ウェアの3つのアイテム全ての開発・販売を行っている国は、アメリカ、フランス、日本の3カ国です。下記のように多くの日本メーカーの製品が世界TOP選手に愛用されています。

 大会で使用されるボールも日本製の物が多く利用されていることが確認されました。

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  大会のスポンサーに関しても、ツアーファイナルやデビスカップのような大きな大会のタイトルスポンサーを日東電工や楽天のような上場企業が担っています。

 これらにより、メーカーや企業がテニスに研究費やスポンサーを費やしていることが理解できました。
 

③世界1位になるための施設を考察

 次は、施設としてサーフェス環境を考察しました。伊達さんの著書が発売されたり、Twitterで繋がらせていただきている九州のパパさん方などのお話から「ハードコートが少ない理由」を考察しました。

 ジュニアの全国大会で使用されるサーフェスにはオムニはありませんでした。

 その一方で、地区大会では、80%以上の施設とコートがオムニで開催されています。 

 オムニでの開催が多い理由は、下記表のオムニ3メリットでした。しかしながら、このオムニ3メリットは実は正しくはないことが考察で理解できました。
 その理由は、テニスができる雨量の雨天でもハードでは「水切り」を利用すればオムニより早くテニスが再開でき、身体の負担が少ないとは断定できないことがわかったからです。
 これにより、真の原因は「サーフェスに関する正しい知識が少ない」ことであることが理解できました。 

 上記の①~③の考察により、現状で何を行うことが大切なのかを、記事にしました。その結論となるのが、「ハードのシェア率向上の方法」でした。

 サーフェスに関わる、課題を解決するために、テニス愛好家と大会関係者に対して、サーフェスの知識を共有します。その結果、「オムニが万能ではないこと」、「ハードが必要な理由」を認識していただけるようなプロジェクトを考え締めくくりました。

 「この1年かかってこんだけかよー!」、「そんなこと最初からわかってるんだよー!」、「じゃあなんとかしてよー!」こんな声が聞こえるかもしれませんが、僕1人で解決できるプロジェクトではありません。
 今後、本プロジェクトやこの記事を読んでくださった方々が地域に根付いてサーフェスやスポーツ、身体に関するリテラシーの向上に対して、下記表のようなテーマを大切にして子どもたちの育成に携わってくださることを願います。


 今回の考察は全てイメージですが、僕が1年noteを続けて、「日本からでも世界1位は輩出できる!」という仮説を、より分解して根拠を確認していくことができました。そして、自分の中で感じていた問題や課題に対して、データを算出できたことでより、明確になりました。

 今後は、このデータだけではなく、施設運営者さん、ジュニアの育成に携わっている方々、メーカーさんなどお話を直接伺うことで、何かお手伝いできることがないのかを考えていきます。
 「うちの県こんなこと困ってるんだよー!」、「これ有効に活用できないかなぁ~?」、「こんな悩みあるけどアイディア出しできますかー?」などお声をいただければ伺わせください!
 2022年4月よりテニス行楽を開始した背景も、今の自分の身の回りだけではなく、違う地域でテニスをプレーしている方々の理想と現状を伺うことで、何か自分でできることがないか考える旅です。
 
 日本人プレーヤーが世界ランキング1位を獲得する瞬間を見れることができることを楽しみにしています。
 そのきっかけを少しでもお手伝いできることがあれば最高です。今後もこんな感じで考察を続けていきたいと思います。よろしくお願いします。

次回は、久しぶりに選手の背景とストーリーを探ります。CCがまだ記載していない選手で2022年1月~6月現在の間にブレイクした!と思う選手数人を記事にしていきます。2年目のCCもよろしくお願いします。


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PS.
 CC記者のタカブルは2022年4月よりテニス行楽を開始しています。様々な地域でテニスに関する「不快」の部分を直接伺うことで、少しでも自分で解決できることはないのかを考える旅です。
 「一緒にテニスしましょー!」、「ちょっと現地みて欲しい!」、「子どもたちの育成で悩みが…」などの、ご要望ありましたらいつでも、お声掛けください!駆けつけます!


〜CC(Change Court)について〜
 CCは、テニスのジュニア育成に関する問題や課題を解決していくための考察記事です。
 「うちの地区こんな問題があるんですが…」、「これは正しいのかなぁ!?」、「これってどうしたらいいでしょうか?」そんなテニスのジュニア育成に関する悩みや課題を解決できるきっかけを皆さんと一緒に考察します。
 

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