キャンプの楽しみ方を勝手に哲学したい。
『~結論、キャンプの楽しさは人それぞれで良いと思う~』
言ってしまえば一言なのだが、そのとおりなのだと僕は思う。
■大切な人と、自然の中で過ごす時間を楽しむ人。
■1人で自然の中で自分だけの時間を楽しむ人。
■お気に入りのキャンプギアを持ち込み、その機能やデザインを楽しむ人。
などと挙げればきりがないのだが、100人いれば100通りの楽しみ方があるのがキャンプの魅力のひとつだと思う。
それを他人がとやかく言う権利もないし、言われる権利もない。
ただその前に、『キャンプに行く本当の目的は?』と自分に問いかけてみてもいいかもしれないと僕は考える。
■誰かの価値感で高くてお洒落なキャンプギアを買おうとしていないか。
■誰かの目を気にしてちゃんとしたキャンパーらしくしないといけないんじゃないか。
こんな事をもし思う人が居たら一度立ち止まって『誰と、どう過ごすか』を考えてほしい。
大切な人と、または自分自身と。 自然の中でかけがえのない時間を共過ごすために、道具やその見た目はどれほどに重要なのだろうか、と。
極論を言えばキャンプなんて家から布団をもっていって、鍋に使ってるカセットコンロと取っ手の取れるフライパンと紙皿と割り箸なんかを使えばいいのだ。と僕は思う。
重要なのは『誰と、どうやって過ごすか』だと思うからだ。
僕がそう考えるのはキャンプ初心者の頃ある体験をしたからである。
2006年頃、高校の同級生と3人で初めて泊まりでキャンプに言った時の話だが、テントはおろかランタンすら持っていなかった僕等は、家に昔からあったBBQコンロとスーパーで買った焼き肉セットとタレを持って意気揚々とキャンプ場に乗り込んだ。
薄暗くなる中、ランタンの明かりもない僕等は暗くなりつつある光を極限まで利用し、BBQを楽しんだ。
散々BBQを楽しんだ後、いざ寝ようとバンガローの扉を開けたらそこにあったのは "ただの板の間" しか無かった。
明かりはおろか、布団などの寝具も一切無かったのだ。
僕等は家具家電、ふかふかのベッドなどの揃いに揃ったコテージを予約したと思いこんでいたのだ。
そう、僕等バンガローとコテージの違いすら理解していなかったのだ。
しかし若さの勢いでなんとか寝られるだろうと横になって目をつぶってみるも背中が痛くて中々寝られないのである。しばらく時間が経ったあと。
「これもう、ココで寝るの無理じゃない?」
だれかがそう言うと、その言葉を待っていたかのように全員荷物をまとめて夜のキャンプ場をチェックアウトしたのだ。
その足で街に戻り友達の家でひとしきり朝まで遊んだあと解散した。
散々なキャンプ失敗談なのだが、思い出に残るキャンプって以外とこういう不便な思いをした事だったりする。
この話は16年経った今でも友達と話しては大笑いする話のネタになる。 今では笑い話で、本当にいい思い出だ。
快適なキャンプも良いと思うが、意外と記憶に残らなかったりするものだと思う。ハプニングや大変な事があると何時まで経っても一緒に行った仲間といつまでのその話で笑い合えるのである。
そのほうが実は大切な事なんじゃないか?と思うし、僕は大切にしたいと思っている。
もちろん、この考えを誰かに押し付けるつもりもない。
ただ、キャンプを始めたくても「きちんと道具を揃えなきゃ」とか「みんなすごい装備だから、こんな道具では行きにくい」なんて考えている人がもしいたら
『そんなに肩に力をいれなくてもいいんじゃない?』
と言ってあげたいな。と思うわけです。
はじめから完璧なんて目指さなくて良いと思うし、そこで足りないと思う道具や必要な物なんて自然に湧いてくる。
そこから少しずつお気に入りのキャンプギアを揃えて行くのも楽しいものだ。
と、ココまで独り言を人に聞こえるくらいに大きな声で言ってみただけなので拙い文章をお許しいただけると幸いです。
それではまた。
なかしま